ホーム > 京都府レッドデータブック2015

京都府レッドデータブック2015

文字の大きさ

トップページ野生動物鳥類 > トラフズク

鳥類のアイコン鳥類
フクロウ目 フクロウ科

トラフズク

Asio otus
京都府カテゴリー

絶滅危惧種

2002年版 絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー なし
トラフズク

掲載項目の解説をみる

選定理由

冬鳥として府内で越冬する。越冬個体数は極めて少ないが、近年減少はしていない。

形態

全長35~40cm。翼開長91~102cm。中型のフクロウで耳羽は長い。体の上面は灰色で黒、褐色、白の複雑な斑紋がある。目は橙色。

◎近似種との区別 コミミズクは耳羽がほとんどなく、目は黄色で目の周囲は黒い。

分布

ユーラシア大陸や北アメリカ大陸の中緯度地帯で広く繁殖し、冬期は低緯度地帯へ渡る。国内では留鳥として本州中部以北で局地的に繁殖し、本州中部以南では冬鳥として渡来する。府内では南部地域で極めて少数が越冬する。

◎府内の分布区域 南部地域。

生態的特性

繁殖期は低山帯、越冬期は主にスギ、ヒノキなどの針葉樹林に生息する。夕方から夜にかけて活動し、主としてネズミやモグラを捕食し、小鳥や昆虫も食べる。巣は樹洞やタカの古巣を利用し、5月中下旬に一腹4~6卵を産む。「ウー、ウー」と繰り返して鳴く。越冬中は数羽~数十羽が一緒にいることもある。

生息地の現状

府内では比較的大きな河川近くにある森の林縁などで、極めて少数が冬期に確認されている。

生存に対する脅威

越冬地として利用する樹木の伐採など。

必要な保全対策

越冬期の生息情報を集積して、生息環境の特性を把握することが必要である。

トップページ野生動物鳥類 > トラフズク

京都府レッドデータブックに掲載されている野生生物や地形・地質、生態系などに関する情報がありましたら、情報提供フォームからお寄せください。

情報提供フォーム

お問い合わせ先:京都府環境部自然環境保全課
TEL:075-414-4706 FAX:075-414-4705
E-Mail:[email protected]
〒602-8570 京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ページの先頭に戻る