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京都府レッドデータブック2015

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シダ植物のアイコンシダ植物
イワデンダ科

ヒカゲワラビ

Diplazium chinense (Baker) C. Chr.
京都府カテゴリー

絶滅寸前種

2002年版 絶滅寸前種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー なし
近畿レッドデータブックカテゴリー なし
ヒカゲワラビ

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選定理由

府内ではもともときわめてまれで、南部に少数見られるだけである。

形態

多年草であるが、冬に地上部は枯れる。葉は中型で、葉身は広三角形、3回羽状複生~4回羽状深裂、薄い草質で、最下の羽片には長い柄がある。葉柄基部の鱗片は細く、ほとんど黒色で、宿存性。ソーラスは線形で肋寄りに付き、包膜は薄い膜質で全縁である。

◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)256、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)140 & 200

分布

本州(暖地)、四国、九州、小笠原諸島、済州島、中国大陸南部、インドシナ。

◎府内の分布記録区域 南丹地域、京都市域、乙訓地区、山城地域。

生存に対する脅威

森林開発、空中湿度の低下。

必要な保全対策

イワヤシダと同様に、空中湿度と日陰の保持が不可欠。森林に自生することが多く、伐採時には近くの好条件の場所への移植が必要である。

特記事項

オニヒカゲワラビは大型で、2回羽状複生~3回羽状深裂、葉柄基部の鱗片は辺縁に突起が出る。タンゴワラビはソーラスが中間生で、鱗片は淡褐色膜質で早落性。

シダ植物の文献一覧

執筆者 光田重幸

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