シダ植物イワヒバ科
タチクラマゴケ
Selaginella nipponica Franch. et Sav.
| 京都府カテゴリー | 要注目種 |
|---|---|
| 2002年版 | リスト外 |
| 環境省カテゴリー | なし |
| 近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
| 選定理由 | 庭園などにもはえるが、本来の自生地は平野部の草地であり、遷移の進行によって見られなくなったところが多い。 |
|---|---|
| 形態 | 草地や庭園に生育する常緑の多年草。葉は明緑色であるが、冬季には赤みを帯びる。地面を這う匍匐茎から側枝を立ち上げる。地表面を這う匍匐茎には腹葉（長さ2～2.5mm）と背葉の二型の葉がある。直立する側枝の葉では、大きさは異なるもののほぼ同じ形の葉が全体に付く。胞子嚢部も同様である（この点が類似種のヒメクラマゴケと決定的に異なる）。冬季には直立する側枝が枯れ、匍匐茎だけになる。 ◎参照 日本の野生植物 シダ（平凡社）53、原色日本羊歯植物図鑑（保育社）17 & 255 |
| 分布 | 本州（関東以西）、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸沿岸部。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、南丹地域、乙訓地区、山城地域。 |
| 生存に対する脅威 | 遷移の進行、造成工事、道路の新設・拡幅。 |
| 必要な保全対策 | 草刈りなどで遷移の進行を停める。自生地の周知。 |
| 改訂の理由 | 工事や遷移で著しく減少した。 |
執筆者 光田重幸
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