種子植物
種子植物キク科

ホソバニガナ〈リスト外追加種〉

Ixeridium beauverdianum (H. Lev.) Springate, Ixeris makinoana (Kitam.) Kitam.

選定理由	レッドリスト改訂後の2013年に発見されたもので、個体数はわずかしかない。
形態	湿り気のある向陽草地に生育する多年草。茎は直立し高さ16～65cm、上部は分枝する。根出葉は緑白色で無毛、長さ5～12cm、幅3～8mmの線状披針形。茎葉は線状披針形で基部は茎を抱かない。花は4～10月、茎の上部に散状に多数咲く。頭花は小型で径4～7mm、黄色。小花は5～6個。総苞は細く、花期に長さ4～5mm、幅約1mm。痩果は褐色、長さ3～4mm、冠毛は汚白色。 ◎参照　日本の野生植物草本Ⅲ（平凡社）229、原色日本植物図鑑草本編Ⅰ（保育社）5、f. 2: 7
分布	本州（関東以西）、四国、九州、中国大陸、ネパール、東南アジア。 ◎府内の分布記録区域　丹後地域。
生存に対する脅威	除草剤の使用、土地造成。
必要な保全対策	施設などで系統を保存することが望ましい。
改訂の理由	「選定理由」に同じ。
特記事項	ニガナとの雑種と思われるものも報告されており、府内のものも検討が必要である。

執筆者　赤松富子、光田重幸

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