ホーム > 京都府レッドデータブック2015

京都府レッドデータブック2015

文字の大きさ

トップページ野生生物昆虫類 > エサキアメンボ

昆虫類のアイコン昆虫類
半翅(カメムシ)目 アメンボ科

エサキアメンボ

Limnoporus esakii (Miyamoto, 1958)
京都府カテゴリー

絶滅危惧種

2002年版 絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー 準絶滅危惧(NT)
エサキアメンボ

掲載項目の解説をみる

選定理由

日本固有種で産地は局所的。従来、京都府では深泥池のみに生息するといわれていた。

形態

小型でスマートなアメンボで、体長はオス7.9~8.5mm、メス9.1~10.5mm。体は暗赤褐色で、側面に沿って銀白色の帯がある。触角の第4節が最長となることで、日本産の他のアメンボと区別できる。

分布

北海道、本州、四国、九州および対馬。

◎府内の分布区域 深泥池、向島(京都市)、山城地域。

生態的特性

ヨシ、マコモなどの抽水植物群落内のやや暗い水面に棲み、開放水面には出てこない。護岸工事などによる水辺環境の悪化によって、減少している。近年は深泥池からの確認報告はなされていないが、新たに山城地区、向島で見いだされた。

生息地の現状

いずれの生息地でも個体数が少なく、生息に好適でない。

生存に対する脅威

抽水植物の減少、ならびに池の乾燥化や減少。

必要な保全対策

ヨシ、マコモなどの抽水植物群落の確保。繁殖期には群落内の水面に棲むため水位変動に注意。越冬期は陸域の群落中で過ごすため、陸域の植生が必要。飛翔性が低いが、秋と春には飛翔移動すると考えられるので、大規模な植生群落が維持されない場合には500m圏内に複数の生息環境の確保が望ましい。

その他

日本固有種

文献 増田ほか(2013)

執筆者 中尾史郎

トップページ野生動物昆虫類 > エサキアメンボ

京都府レッドデータブックに掲載されている野生生物や地形・地質、生態系などに関する情報がありましたら、情報提供フォームからお寄せください。

情報提供フォーム

お問い合わせ先:京都府環境部自然環境保全課
TEL:075-414-4706 FAX:075-414-4705
E-Mail:[email protected]
〒602-8570 京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ページの先頭に戻る