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鞘翅(コウチュウ)目 コツブゲンゴロウ科

キボシチビコツブゲンゴロウ

Neohydrocoptus bivittis (Motschulsky, 1859)
京都府カテゴリー

絶滅危惧種

2002年版 絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類(EN)

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選定理由

植物の多い池沼の浅瀬に生息する小型のゲンゴロウであるが、生息地は極めて局地的で、個体数も少ない。府内では深泥池でのみ記録がある。

形態

原色日本甲虫図鑑(Ⅱ)(保育社 1985)PL. 33、No. 11、図説日本のゲンゴロウ(環境科学㈱ 1993)No. 2を参照。体長3.0~3.4mm。体型はやや長い逆卵形。強い光沢があり、頭部と前胸部は淡赤褐色で、前胸背前縁部中央はやや暗色となる。上翅は暗褐色~黒褐色で、側縁は幅広く淡赤褐色となり中央と翅端付近で内方に広がる。また、上翅の中央部内方には同色の平行な縦紋を有する。

分布

京都府、奈良県、愛知県、静岡県、千葉県、宮崎県、国外では、台湾、中国大陸、タイ、ミャンマー、ベトナム、インド。

◎府内の分布区域 京都市北区深泥池。

生態的特性

植物の多い池沼の浅瀬に生息する。

生息地の現状

深泥池水生植物群落は1927年に国の天然記念物に指定され、1988年には深泥池生物群集として天然記念物の再指定を受け、保護されている。

生存に対する脅威

汚水の流入などによる水質悪化、岸の護岸による浅瀬の消失、外来の魚類などの増殖。

必要な保全対策

現在のところ府内唯一の生息地である深泥池を現状のまま保全すること。

文献 森、北山(1993、2001)

執筆者 芦田久

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