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京都府レッドデータブック2015

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鞘翅(コウチュウ)目 ゲンゴロウ科

クロゲンゴロウ

Cybister brevis Aube, 1838
京都府カテゴリー

絶滅危惧種

2002年版 絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー 準絶滅危惧(NT)
クロゲンゴロウ

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選定理由

大型ゲンゴロウの大部分が、圃場整備等による池沼の消滅、改修、農薬の流入による水質悪化などにより極端に減少したが、本種も例にもれず生息地、個体数が減少している。

形態

原色日本甲虫図鑑(Ⅱ)(保育社 1985)PL.36、No. 1、図説日本のゲンゴロウ(環境科学㈱ 1993)No. 108を参照。体長20.0~25.0mm。体は卵形。背面は一様に緑色あるいは褐色を帯びた黒色で、光沢がある。腹面は黒~暗赤褐色。オスの前?節の基部3節は楕円形に広がり、吸盤状となる。

分布

本州、四国、九州。国外では中国大陸、朝鮮半島に分布。

◎府内の分布区域 京丹後市弥栄町、大宮町、舞鶴市、福知山市、京丹波町、亀岡市、京都市。

生態的特性

平地から低山地にかけての水生植物の多く生える浅い池沼、水田、休耕田などに生息する。

生息地の現状

京都市内の古い記録が多数あるが、近頃は見られなくなった。府内で最近の記録は、舞鶴市喜多, 15. ⅷ. 2012, 阿波伊佐実採集。

生存に対する脅威

生息地の池沼の消滅、農薬の流入などによる水質汚染。大きな池では、外来魚類(ブラックバスなど)による捕食。

文献 森、北山(1993)

執筆者 芦田久(補筆:水野弘造)

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