昆虫類鞘翅（コウチュウ）目 エンマムシ科
クロエンマムシ
Hister concolor Lewis, 1884
| 京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
|---|---|
| 2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
| 環境省カテゴリー | なし |
| 選定理由 | 希少種。本州中部以北に分布する種で、京都府は分布の西限に近い。 |
|---|---|
| 形態 | 原色昆虫図鑑（Ⅱ）甲虫篇（北隆館 1963）PL. 35、No. 17、原色日本甲虫図鑑（Ⅱ）（保育社 1985）PL. 42、No. 7を参照。体長約9.0mm、上翅第1～3背条が完全であることでH. japonicusと、第4条は基半部にないことで、H. simplisternusと区別される。 |
| 分布 | 北海道、本州、千島。 ◎府内の分布区域 井手町木津川（1962.v. 29、山本博康採集） |
| 生態的特性 | 本科の甲虫は腐肉、糞、キノコ等の腐朽物に生活し、それらにつくハエの幼虫などを捕食する。 |
| 生息地の現状 | 木津川河川敷は護岸工事、出水などで変化が激しく、記録された当時の環境がどこまで残されているか不明。 |
| 生存に対する脅威 | 分布域のはずれの個体群として残したいものであるが、河川敷は自然においても出水などで消長が著しく、河川敷そのものよりも後背地の状況を反映する部分が大きいので、河川敷の後背地の保全が重要であろう。 |
| 特記事項 | Ohara（1994）の記録は兵庫県の可能性が高いので削除。 |
執筆者 高橋敞（修正:水野弘造）
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