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鞘翅(コウチュウ)目 コメツキムシ科

ミズノクロコメツキ

Ampedus (Ampedus) mizunoanus Kishii, 1988
京都府カテゴリー

絶滅危惧種

2002年版 絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー なし

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選定理由

タイプ産地:美山町芦生研究林、全国的希少種で京都からはタイプ標本のみ。

形態

体長11.5~12.0mm。強固で細長く肥厚し、平行状で光沢は明瞭。黒色でオスの触角基部3節と肢部は赤褐色、触角第4節以降は赤味を帯びた黒色、メスでは触角・肢部共に黒褐色。体毛は黄金色に近く艶があり細く直毛でやや疎。触角は短く雌雄共に末端節が前胸後角端に達しない。前胸背板の点刻は頭部のものより疎で小型単純なものが多く、点刻間は完全に平滑で点刻直径より広いがやや不規則。上翅会合線の末端はわずかに突出する。メスの貯精嚢内の刺状突起は細長く2列状に並びやや軟弱で70本位がやや疎らに並ぶ。

◎近似種との区別 クロコメツキ類はアカコメツキ類同様に多く、本種はクロコメツキA.ivanovi (Jakobson)、ヤマトクロコメツキA.yamato Kishii、タカハチクロコメツキA.takahachi Kishiiなどに体形・大きさ・色彩共よく似るが、雌雄の生殖器形状が明瞭に異なる。

分布

府外では、三重県、奈良県の山地から知られるが少ない。

◎府内の分布区域 美山町京都大学芦生研究林からホロタイプ[1. ⅵ. 1974, 水野弘造採集]の1例のみ。

生態的特性

芦生研究林で6月初旬採集されたのみで、生態の詳細は不明である。

生息地の現状

森林環境が現在のままの状態で維持されるなら安定であろう。

その他

日本固有種

文献 Kishii(1988、1999)

執筆者 岸井尚(修正:水野弘造)

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