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鞘翅(コウチュウ)目 コメツキムシ科

アカグロコメツキ

Ampedus (Ampedus) kasugensis kasugensis Kishii, 1966
京都府カテゴリー

絶滅危惧種

2002年版 絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー なし

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選定理由

全国的希少種で、京都からは京都市の貴船渓谷と醍醐山からの記録のみ。

形態

体長7.0~8.5mm。繊細な感じの細長いやや長紡錘形状、光沢は明瞭。黒色で触角と肢部は鮮明な橙赤色、暗赤黒色で触角・肢部は黄赤色。体毛は黄金色に近く艶があり、やや太めの長い直毛で密生。触角は短くオスでは末端節が前胸後角端をわずかに越え、メスではほぼ等長。前胸背板の点刻は二重状および単純なものが混在し、頭部のものよりやや小型で疎ら。上翅会合線の末端には微小突起を持つ。メスの貯精嚢内の刺状突起は小さく先端は細長い刺状で強固、基部は広がり35本位がほぼ2列で疎に配列。

◎近似種との区別 コクロコメツキ類に似るが雌雄の生殖器構造は大型のクロコメツキ類に近い。別亜種が屋久島に分布する。触角と肢部が鮮明な橙赤色なことでチビクロコメツキA.pauxillus(Lewis)にも似るが、これはより小型で幅広で、雌雄の生殖器構造が異なる。

分布

京都府、奈良県、徳島県、福岡県の各府県から知られる。

◎府内の分布区域 京都市2か所のみ:左京区貴船, 29. ⅳ. 1983, 正木清採集。 伏見区醍醐山, 15. ⅳ. 1974, 高橋敞採集。1. v. 1975, 17. ⅳ. 1994, 水野弘造採集。

生態的特性

早春4~5月に花上で採集されているが、生態の詳細は不明である。

生息地の現状

森林環境が現在のままの状態で維持されるなら安定であろう。

その他

日本固有種

文献 Kishii(1966b、1983、1987、1999)、岸井(1985b)、Ohira(1974)

執筆者 岸井尚(修正:水野弘造)

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