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双翅(ハエ)目 ツルギアブ科

タシマツルギアブ

Acrosathe tashimai Nagatomi et Lyneborg, 1988
京都府カテゴリー

絶滅危惧種

2002年版 絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー なし

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選定理由

自然度の高い海浜に生息するため、生息域は局所的で個体数も少なく、存続が危ぶまれる状況にある。

形態

小型で体形は細く、後方に向かって狭まる。オスの腹部は美しい銀白色、メスでは灰色に黒色の斑紋を装う。非常によく似た近縁種があり、これとの正確な区別はオス外部生殖器による。

分布

北海道、本州、九州。

◎府内の分布区域 府内では1か所で宮津市の由良川河口付近の狭い範囲にのみ見られる。

生態的特性

海浜に固有な種で、詳しい生態は不明であるが、幼虫は砂中にあって他の節足動物を捕食すると思われ、成虫は初夏に見られる。特に内陸の草原とコウボウムギの生育する海浜との移行部の、砂地の草地に見られ、生息域はごく狭い。なお内陸の草地にはヤマトツルギアブが見られ、棲み分けの傾向にある。

必要な保全対策

生息環境が、堤防等の建設によって失われやすい場所にあり、このため生息域が極めてせばまっている。隣接した海水浴場でも環境が失われ、本種はまったく生息していない。保全には現在の環境を変更しないこと。生息域が狭いためわずかな変更も生存の脅威となる。

文献 永冨、大石(2000)

執筆者 大石久志

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