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膜翅(ハチ)目 クモバチ科

アオスジクモバチ

Paracyphononyx alienus (Smith, 1879)
京都府カテゴリー

準絶滅危惧種

2002年版 準絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー 情報不足(DD)

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選定理由

かつて京都市で1例記録があるのみ。丹後地域の箱石海岸には確実に分布しているが、近年激減している。

形態

体長13.0~20.0mm、体は黒色で腹部に灰青色の微毛からなる線斑がある。

分布

本州、四国、九州に分布。

◎府内の分布区域 府内では丹後箱石海岸に分布。京都市では瓜生山で1例(オス)のみ記録がある。琴引浜など海岸砂丘の発達している日本海沿岸地域には、調査は不十分であるが、生息が期待される。

生態的特性

本種は、箱石海岸では1970年代には砂地に穴居するイソコモリグモの穴に侵入して、攻撃することが観察されているが、狩猟・営巣行動の詳細は不明。内陸部にはイソモは分布しないので、別の徘徊性のクモも狩っていると思われるが、これまた不明。

生存に対する脅威

箱石浜は、山陰海岸国立公園内であり、車両の乗り入れが禁止されているが、違法な侵入が後を絶たず、希少な海浜植生や砂地表面の破壊が続いている。また、大量の漂流物の打ち上げも、砂浜の環境を著しく悪化させている。

必要な保全対策

獲物になっているコモリグモ類が重要であるのはもちろん、海岸砂丘の海浜植生、クモの餌になるゴミムシなどの歩行性昆虫など、海岸砂丘の生物群集の生息環境を豊かに保全することが必要。

文献 遠藤(1991)、遠藤、遠藤(1993)

執筆者 遠藤彰

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