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膜翅(ハチ)目 クモバチ科

ヤマトヌスミクモバチ

Ceropales shizukoae Yasumatsu et Ishikawa, 1955
京都府カテゴリー

準絶滅危惧種

2002年版 準絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー なし

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選定理由

極めて珍しく、府内では1970年代に丹後地域の箱石海岸で記録があるのみ。その後はまったく記録されていない。絶滅が危惧される。

形態

体長7.0mm、黒色、腹部光沢、鮮黄色の斑紋、脚は褐色。

分布

本州に分布。

◎府内の分布区域 府内では丹後箱石海岸で記録があるのみ。

生態的特性

アカゴシクモバチによって狩られ、麻痺させられた獲物のコモリグモの1種の肺嚢(書肺)に、隙を狙って卵を産み込む。アカゴシクモバチは、ヤマトヌスミクモバチの卵が産み込まれている、その獲物を運んで、営巣する。このように本種は他種へ労働寄生することが知られている。

生息地の現状

1970年代以降記録はなかったが、近年琴引浜で新たに確認された。

生存に対する脅威

護岸工事やオフロード車の侵入は、訪花植物や営巣場所の環境を変化させ、生息に大きな影響を与える可能性が高い。

必要な保全対策

海岸砂丘などの自然環境の保全が基本であり、海岸植物の花は、ハナバチ類だけでなく、クモバチ類をはじめとする狩バチ類の活動の「燃料」としても欠くことができない。

その他

日本固有種

文献 岩田(1975f)、遠藤(1991)

執筆者 遠藤彰、松本吏樹郎

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