ホーム > 京都府レッドデータブック2015

京都府レッドデータブック2015

文字の大きさ

トップページ野生生物昆虫類 > オオトゲエラカゲロウ

昆虫類のアイコン昆虫類
蜉蝣(カゲロウ)目 トビイロカゲロウ科

オオトゲエラカゲロウ

Thraulus grandis Gose,1980
京都府カテゴリー

要注目種

2002年版 要注目種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー なし

掲載項目の解説をみる

選定理由

京都府西芳寺川産の標本により本種の形態が記載された(石綿 2001、川合、谷田2005)。本種が生息する丘陵部の細流は、宅地造成、採石場、残土捨て場、ゴルフ場等の開発によって失われ易い。特に大都市近郊では生息場が減少している。

形態

トゲエラカゲロウ属には、ヒメトゲエラカゲロウThraulus macilentus、ウスグロトゲエラカゲロウThraulus fatuusも知られている(川合、谷田(共編) 2005)。本種はこれらの中で最大で、幼虫や成虫の体長は13.0mmに達する。また、幼虫・成虫ともに体色が黒褐色である点で区別できる(御勢 1980a)。トゲエラカゲロウ属の一種Thraulus sp.(白色で小型の種: 上野 1995)が京都市賀茂川からも得られているが、分類学的な検討がされていない。

分布

◎府内の分布区域 府内では、西芳寺川で確認されたが、その他の分布域は不明。

生態的特性

比較的傾斜の緩い丘陵地の枝谷が生息地。主に谷戸の落ち葉の堆積した淵やため池に生息する。

生存に対する脅威

本種が生息する丘陵地の細流は,宅地造成、採石場、残土捨て場、ゴルフ場等により失われ易い。特に大都市近郊では生息場が減少しており、奈良県のレッドデータブックでは準絶滅危惧種に指定されている。

必要な保全対策

丘陵の谷戸の生物相調査につとめ、本種の現状を把握する必要がある。

トップページ野生動物昆虫類 > オオトゲエラカゲロウ

京都府レッドデータブックに掲載されている野生生物や地形・地質、生態系などに関する情報がありましたら、情報提供フォームからお寄せください。

情報提供フォーム

お問い合わせ先:京都府環境部自然環境保全課
TEL:075-414-4706 FAX:075-414-4705
E-Mail:[email protected]
〒602-8570 京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ページの先頭に戻る