昆虫類
鞘翅（コウチュウ）目オサムシ科

キョウトオオナガゴミムシ

Pterostichus (Paralianoe) uenoi horioi Nakane et Ishida, 1958

選定理由	ウエノオオナガゴミムシの亜種で、亜種のタイプ産地が京都市左京区広河原である。また、和名にもキョウトの名がつけられている。
形態	体長16.5～21.0mm。体は黒色で、前胸は心臓型。後翅は退化している。キョウトナガゴミムシと近縁であるが、より大型で、オスの腹部末端節が広く板状に突出することにより区別される。本種はウエノオオナガゴミムシの亜種であるが、変異が連続しているため、亜種として区別することが困難であるとする説もある。
分布	京都府。種の分布は本州中部地方から近畿地方東部までで、京都府は分布の西限となっている。 ◎府内の分布区域　京都市左京区、京都市右京区、南丹市美山町。
生態的特性	好水性の種類で、山地の渓流沿いの湿った場所に生息する。石の下などから発見され、個体数はやや少ない。
生息地の現状	主に山地に分布するため、生息環境は良好である。
その他	日本固有種

執筆者　芦田久

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