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鞘翅(コウチュウ)目 ガムシ科

ガムシ(オオガムシ)

Hydrophilus acuminatus Motschulsky, 1853
京都府カテゴリー

要注目種

2002年版 要注目種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー 準絶滅危惧(NT)

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選定理由

かつては各地の池沼に見られた水生甲虫であるが、圃場整備等による池沼の消滅、改修、農薬の流入による水質悪化などにより、近年顕著に減少した。

形態

原色昆虫大図鑑(Ⅱ)甲虫篇(北隆館 1963)PL. 33、No. 16、原色日本甲虫図鑑(Ⅱ)(保育社 1985)PL. 39、No. 17を参照。体長33.0~40.0mm。日本で最大のガムシ科甲虫。体は黒色。背面は膨隆し、光沢がある。コガタガムシに似るが、体が大きいこと、腹面の後胸突起が短いことにより区別される。

分布

北海道、本州、四国、九州、南西諸島。国外では朝鮮半島、中国大陸、台湾。

◎府内の分布区域 ほぼ全域から記録がある。

生態的特性

幼虫、成虫ともに水生植物の多い池沼、水田、休耕田に生息する。幼虫は動物食、成虫は主に植物食。成虫は夜間灯火によく飛来する。

生息地の現状

かつては平野・低山帯の多くの池沼で普通に見られた水生甲虫であったが、近年顕著に減少した。亀岡市南部や丹後半島などには、まだ局地的に多産地がある。

生存に対する脅威

生息地の池沼の消滅、農薬の流入などによる水質汚染。

必要な保全対策

生息する池沼の維持保全。

文献 上野ほか(編著)(1985)

執筆者 芦田久

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