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京都府レッドデータブック2015

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地形

かつらがわ、うじがわ、きづがわさんせんごうりゅういき

桂川、宇治川、木津川三川合流域

京都府カテゴリー

要継続保護

2002年版 要継続保護 2002年版を参照する
京都市伏見区淀、乙訓郡大山崎町、八幡市

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分類

河川地形

細分

河川合流点

地域

京都市伏見区淀、乙訓郡大山崎町、八幡市

選定理由

動植物の生育地として重要な地形。地域において生活と密着した存在であるものやランドマークとして親しまれている地形。

概要

京都盆地の南西端は標高約10mと最も低く、桂川、宇治川、木津川の三大河川が収斂してくるところである。かつては多くの池沼や低湿地帯が形成されていた。

盆地の西への出口には天王山と男山との間に山崎地峡の狭窄部があり、排水不良の原因となってきた。このため、上流側に巨椋池と呼ばれる巨大な遊水池が形成された。豊臣秀吉の工事により伏見へ迂回させられた宇治川は近世まで淀の北で桂川と合流し、木津川はさらに淀の西側でこれらに合流していた。そして、淀城下町の位置する中州は水上に浮かぶ中の島の景観をなし、周囲には水陸の境界も不明瞭な湿地帯が広がっていた。そして、洪水のたびに水害が発生する地域でもあったから江戸期以来多くの治水事業が繰り返し実施されてきた。

1867年に木津川の付け替えが行われた。1896年以降は国営の淀川改修工事となり、宇治川を淀の南へ付け替えるなど大規模な河道付け替えが行われた。さらに、1899年には桂川の改修を行い、1918年から1930年には宇治川・木津川合流点の下流への移動、背割堤設置工事が行われ、ほぼ現在の合流景観が形成された。

このように三川合流の景観のほとんどは土木工事による人工景観である。涙ぐましい治水工事の結果として、現在の美しく調和した河川景観がつくり上げられたのである。

2.5万分の1 淀

2.5万分の1 淀

三川合流点 左から木津川、宇治川、桂川

三川合流点 左から木津川、宇治川、桂川

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