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キマダラルリツバメ Spindasis takanonis (Matsumura,1906)

+ 基礎データ +

項目の解説.....
分類群 昆虫類
目名 鱗翅(チョウ)目
科名 シジミチョウ科



+ カテゴリー +

(各カテゴリーをクリックすると解説を表示します)
京都府カテゴリー 準絶滅危惧種
環境省カテゴリー 準絶滅危惧(NT)


+ 詳細 +

項目の解説.....
選定理由 府内には広く分布するが、産地が局地的であるため。
形態 翅表は黒褐色であるが、オスは翅表基部が紫色に輝く。裏面の地色は淡黄色で、虎縞模様があり、後翅に2本の尾状突起をもつ中型のシジミチョウ。
◎近似種との区別
本種と見誤るような種は日本には分布しない。
分布 本州に分布するが、分布は極めて局地的である。
◎府内の分布区域
産地が多く府内の全地域から記録があるが、分布は局地的である。北部地域(岩滝町、大江町、加悦町、宮津市、野田川町、峰山町、福知山市、綾部市)、中部地域(美山町、丹波町、京北町、園部町、八木町、亀岡市)、南部地域(京都市、向日市)で記録されている。
生態的特性 年1化で、成虫は6〜7月上旬頃に羽化する。オスメスとも花をよく訪れる。日中は不活発であるが、夕方になるとオスが活発に飛び回る。ハリブトシリアゲアリと共生しており、孵化した幼虫はアリの巣内に運ばれて、アリに餌を与えられて成長する。幼虫で越冬する。
生息地の現状 寺社や学校の校庭、公園などに植栽されているサクラなどで発生している場所と、雑木林などで発生している場所があるが、府内では安定した発生が続いている場所が比較的多い。
生存に対する脅威 ハリブトシリアゲアリとの特殊な共生関係があるため、ハリブトシリアゲアリが巣をつくっている限られた木が発生木となっている産地が多い。そのため、道路の拡張工事や河川改修、開発などによる発生木の伐採は本種の生息にとって大きな脅威となる。また、生息地が狭く、個体数が少ない場所では、採集者の集中による採集圧も脅威となる場合があると考えられる。特に、蛹や幼虫の採集では発生木にダメージを与えることもあるので、極力控えるべきである。
必要な保全対策 府内での発生は比較的安定しているが、全国的にみれば希少種である。したがって、道路の拡張工事や開発などを行う際には、本種の発生木にダメージを与えないように配慮するのはもちろん、周囲の環境も保全されるよう留意すべきである。

文献:猪又(1986) 鎌田(1986) 鎌田(1987) 川副・若林(1976) 福田ほか(1984) 藤井ほか(1984) 藤岡(1975) 松香(1994) 安川(1983) 安川(1984) 渡辺(1991) 
執筆者:藤井 恒
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