ページの先頭です。

共通メニューをスキップする

京都府トップページへ

府政情報 | 暮らし・環境 | 教育・文化 | 健康・福祉・人権 | 産業・しごと | 地域振興 | 京都の魅力・観光

ここまでが共通メニューです


サイト内の現在位置です: 京都府トップ環境・自然・動植物京とあーすレッドデータブック

階層ナビゲーション
 ボタン野生生物種を見る   ボタン地形・地質・自然現象を見る   ボタン自然生態系を見る   ボタン 検索 

 トップページ > 野生生物種 > 淡水産貝類 > オトコタテボシガイ

 レッドデータブック2015に移動する

オトコタテボシガイ Inversiunio reinianus

+ 基礎データ +

項目の解説.....
分類群 淡水産貝類
目名 イシガイ目
科名 イシガイ科



+ カテゴリー +

(各カテゴリーをクリックすると解説を表示します)
京都府カテゴリー 絶滅寸前種
環境省カテゴリー 絶滅危惧II類(VU)


+ 詳細 +

項目の解説.....
選定理由 府内での記録が少なく、また近年の生息が確認されていない。
形態 殻は長卵形で厚く、殻頂は前方に位置し、後方に細長く伸びる。殻長は最大で7cmに達する。幼貝では緑色の放射状の模様があり、彫刻も顕著であるが、成長するにつれて殻表面は平滑で黒褐色となる。擬主歯と後側歯があり、後側歯は二分され、その溝が後側歯とほぼ平行になっている。グロキディウム幼生は亜三角形で、腹縁に刺状突起があり、殻長は0.24mmである。
◎近似種との区別
殻頂はニセマツカサガイより前方に位置し、後端はニセマツカサガイのように湾曲せずに尖る。
分布 滋賀県、京都府、大阪府に分布し、府内では巨椋池で記録がある。
◎府内の分布区域
淀川水系。
◎近似種との比較
近縁種のニセマツカサガイも同じ水系に分布するが、分布域は重ならない。
生態的特性 琵琶湖では水深5m前後の砂礫〜泥底に多く生息する。殻長3cmで性成熟する。妊卵期は10〜7月で、放出された幼生はヨシノボリなどに寄生する。
生息地の現状 巨椋池は干拓されて消失し、ここの個体群は絶滅したと考えられる。府内では巨椋池以外での生息記録はない。しかし、本種は琵琶湖南湖や瀬田川にも生息することから、幼生が寄生したヨシノボリなどが流下し、琵琶湖疏水や宇治川には、まだごくわずかの個体数であろうが、生息している可能性がある。オトコタテボシガイ属は日本固有属であり、日本における生物進化を考える上で貴重である。
生存に対する脅威 河川改修や埋め立てによる生息場所の破壊や水質汚濁による生息環境の悪化。
必要な保全対策 本種の生息環境の保全だけでなく、幼生の宿主となるヨシノボリなどが生息できる環境を維持することが重要である。
その他 琵琶湖・淀川水系固有種

文献:黒田(1962) Kondo(1982) Kondo(1998) 
執筆者:近藤 高貴
    トップページ > 野生生物種 > 淡水産貝類 > オトコタテボシガイ

ページの先頭に戻る

お問合せ先一覧 | サイトマップ | ご利用案内 | 個人情報の取扱い | 著作権・リンク等 | このサイトの考え方

Copyright (C) Kyoto Prefecture. All Rights Reserved.