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クモ類概要



 クモ類概要

1.京都府のクモ類相
 これまでに京都府で生息が確認されているクモ類(クモ目)は、39科303種である。これらはすべてクモ亜目に
属しており、ハラフシグモ亜目のクモは京都府には生息していない。クモ亜目の39科303種のうち、トタテグモ
下目は3科5種にとどまり、残りの36科298種はクモ下目に属している。種数の多い科は、コガネグモ科(57種、
全体の18.8%)、ヒメグモ科(40種、13.2%)、ハエトリグモ科(30種、9.9%)、サラグモ科(26種、8.6%)、
コモリグモ科(20種、6.6%)などであり、5科で全体の57.1%を占めている。
 京都府のクモ相の調査は、まだ不十分である。従来の調査は京都市に偏っており、他の地域での調査があまり
なされていないのが現状である。隣接する大阪府で生息が確認されている種は44科380種(田中2000)であり、
京都府より5科77種も多い。京都府でまだ確認されていないタマゴグモ科など5科のクモも、調査が進めば採取
できるものと思われる。また、サラグモ科とガケジグモ科で確認された種数は大阪府の半分以下であり、今後の
集中的な調査が必要である。京都府の面積は大阪府の2.4倍、森林面積は6.0倍であり、京都府にはまた、日本海
沿岸から標高900mの山地まで、草原・森林・農耕地・都市など様々な環境が存在している。これらのことを考慮
すると、京都府の種数は大阪府をかなり上回ると予想される。ちなみに、愛知県は約520種(緒方、私信)、
岡山県は約480種(野嶋、私信)の生息が確認されている。
 クモ類が京都府で減少しているかどうかについては、はっきりしたことはわからない。ただしコガネグモは、
30年前に比べて、京都市近郊では激減しており、これは、宅地造成と農薬散布のためと思われる。同様のことが、
クモ類一般についても起こっているかもしれない。


2.選定種の概要
 京都府の絶滅危惧種として、イソコモリグモ、ミズグモ、カネコトタテグモ、ヤマシログモ、ヒトエグモ、
ドウシグモの6種を、準絶滅危惧種として、ワスレナグモ、キシノウエトタテグモ、キノボリトタテグモの
3種を選定した。
 絶滅危惧種のうち、イソコモリグモとミズグモは環境省レッドリストの絶滅危惧II類にも指定されている。
カネコトタテグモは環境省の準絶滅危惧種、ドウシグモは情報不足種となっているが、京都府では1箇所で
しか生息が確認されていないので、京都府の絶滅危惧種とした。また、ヤマシログモとヒトエグモは屋内性
であるとして環境省ではレッドリストに搭載されなかったが、採集が極めて稀であり、野外にも生息してい
ることから、絶滅危惧種とした。
 準絶滅危惧種としてあげた3種はいずれも穴居性のクモであり、環境省でも準絶滅危惧種とされている。

                                執筆者 吉田 真

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