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梅毒情報

梅毒の報告数が増加しています!

全国における令和4年の梅毒報告数は13,226件となり、現在の方法で統計を取り始めた1999年以降、初めて1万人を超えました。これまでで最も多かった前年の7,978件と比較すると1.6倍となり、急速に増加しております。

全国における梅毒報告件数は、令和5年は5月25日までで5,544件となっており、京都府においても、56件となっております。
かつては、男性患者の割合が多かったのですが、近年、20代の若い女性の患者が急増しています。

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梅毒とは?

梅毒は、梅毒トレポネーマという病原菌が原因となり、全身に様々な症状が出る性感染症です。
早期の薬物治療で完治が可能ですが、検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。
時に無症状になりながら進行するため、気づかずに感染を拡大させてしまうおそれがあります。

妊婦が梅毒に感染すると、死産、早産、新生児死亡の原因になったり、赤ちゃんが先天性の障害を引き起こすこともありますので、特に注意が必要です。

また完治しても、感染を繰り返すことがあり、再感染の予防が必要です。

感染経路について

主な感染経路は、感染部位と、粘膜や皮膚との接触や、それを伴う性行為です。

症状について

感染したあと、経過した期間によって、症状の出現する場所や内容が異なります。その間、症状が軽快する時期があり、治療開始が遅れることにつながります。

早期顕症梅毒 第I期:感染後約3週間
初期には、感染がおきた部位に(主に陰部、口唇部、口腔内等)にしこりが生じ、またの付け根の部分のリンパ節が腫れることがあります。痛みがないことも多く、治療をしなくても症状は自然に軽快します。
しかし、体内から病原体がなくなったわけではなく、他の人にうつす可能性もあります。感染した可能性がある場合には、この時期に梅毒の検査を受けることが勧められます。

早期顕症梅毒 第II期:感染後数か月
治療をしないで3か月以上を経過すると、病原体が血液によって全身に運ばれ、手のひら、足の裏、体全体にうっすらと赤い発疹が出ることがあります。
発疹は治療をしなくても数週間以内に消える場合があり、また、再発を繰り返すこともあります。しかし、抗菌薬で治療しない限り、病原菌である梅毒トレポネーマは体内に残っており、梅毒が治ったわけではありません。

アレルギーや風しん等に間違えられることもあります。この時期に適切な治療を受けられなかった場合、数年後に複数の臓器の障害につながることがあります。

晩期顕症梅毒:感染後数年
感染後、数年を経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍が発生することがあります。また、心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死に至ることもあります。
現在では、比較的早期から治療を開始する人が多いため、晩期顕症梅毒に進行することはほとんどありません。

予防するには・・・

感染部位と粘膜や皮膚が直接接触しないように、コンドームを使用することが勧められます。ただし、コンドームが覆わない部分の皮膚などでも感染がおこる可能性があるため、コンドームを使用しても、100%予防できるとは限りません
皮膚や粘膜に異常のある場合は性的な接触を控え、早めに医療機関を受診しましょう

保健所で梅毒の検査・相談を受け付けています!

京都府内の保健所では、梅毒を含む性感染症の検査・相談を匿名で受け付けています。
(検査項目は、HIV、性器クラミジア感染症、B型肝炎、C型肝炎、梅毒〈要予約〉)

京都府保健所

保健所 所在 電話
乙訓 向日市上植野町馬立8 075-933-1153
山城北 宇治市宇治若森7-6 0774-21-2911
山城北綴喜分室 京田辺市田辺明田1 0774-63-5734
山城南 木津川市木津上戸18-1 0774-72-0981
南丹 南丹市園部町小山東町藤ノ木21 0771-62-2979
中丹西 福知山市篠尾新町1-91 0773-22-6381
中丹東 舞鶴市字倉谷1350-23 0773-75-0806
丹後 京丹後市峰山町丹波855 0772-62-4312

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