◎能登地震被災地の文化財修復を支援＝西脇京都知事 3月1日17時53分

京都府の西脇隆俊知事は1日の記者会見で、石川県の馳浩知事の要望を受け、能登半島地震で被災した文化財の修復を支援する考えを表明した。両府県は文化振興に関する協定を締結しており、「修復は人手が必要だ。専門家の派遣など、文化庁とも連携して協力したい」と述べた。「府の地震対策を検証し、防災指針や地域防災計画の見直しに生かしたい」とも語った。

西脇知事は2月28日に被災地を訪問し、馳知事や石川県七尾市の茶谷義隆市長と会談。茶谷市長とは宿泊施設が休業している和倉温泉の復興に向け、観光振興での連携を確認したという。府は京都市内のホテルで輪島塗などを販売するほか、七尾市に災害ボランティアバスを運行する。

一方、厚生労働省が発表した2023年人口動態統計の速報値で年間出生数が過去最少を更新したことには「極めて深刻な状況で、子どもへの支援と子どもを持つことを希望する若者への支援の双方が必要だ」と指摘。府は昨年12月に「子育て環境日本一推進戦略」を策定しており、「少子化を止めるのは難しく即効性はないが、戦略を息長く推進して国の政策を動かしたい」と強調した。（了）

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