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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成19年5月4日

こちらでは、現在、見頃の植物を紹介しています。

平成19年5月4日(金曜)現在 

園内花壇では

アイスランドポピー写真

アイスランドポピー
Papaver nudicaule cv.
ケシ科 (観覧温室前花壇)

北半球の極地原産。多年草ですが、園芸上は1年草として扱っています。

ダイアンツス写真
ダイアンサス
Dianthus cv.
ナデシコ科 (観覧温室前花壇)
交雑しやすいため、多くの園芸品種があります。
ラウレンティアヒブリダアヴァンギャルドブルー写真 
ラウレンティアヒブリダ ’アヴァンギャルド ブルー’
Laurentia hybrida ’Avant-garde Blue’
キキョウ科(北山門付近)
フロロセレクト2007年金賞受賞花
ベニバナカスミソウ写真 
ベニバナカスミソウ
Gypsophila elegans var. carminea
ナデシコ科(北山ワイルドガーデン)

花束に使うカスミソウは宿根草ですが、花壇で使う場合は主に一年草の種類を使います。Gypsophila elegans var. carminea は一年草です。
アレナリアモンタナ写真 
アレナリア・モンタナ
Arenaria montana
ナデシコ科(北山ワイルドガーデン)
ピレネー山脈に自生します。開花期は5月から6月。

観覧温室では

    
 アルピニアプルプラタ園芸品種写真

アルピニア・プルプラタ園芸品種
Alpinia purpurata cv.
ショウガ科 (ジャングルゾ-ン)
大型で高さ4メートルになる。花は白色で小さいのですが、宿存する苞が3センチ前後で赤色をしており、花序全体が赤く見えて長期間美しいです。ハワイでは多く栽培されています。

ホウガンノキ写真 
ホウガンノキ
Couroupita guianensis
サガリバナ科 (ジャングルゾ-ン)
開花は朝7時ごろ、午後4時までには落花してしまいます。栽培条件下では結実しないため、人工授粉してやる必要があります。授粉は開花直後の時間帯がよいようです。また、開花が始まる時期には同時に落葉し、新葉がいっせいに伸びてくるのですが、新葉が伸びきったころの方が、結実しやすいようです。8月中旬くらいには文字通り「ホウガン(砲丸)」になりそうです。 写真右上にある果実が昨年結実したものです。

ジェイドバイン写真

ジェイドバイン (別名 ヒスイカズラ)
Strongylodon macrobotrys
マメ科 (ジャングルゾ-ン)
つぼみはたくさんあったのですが、なかなか開花までいたらず、しばらく開店休業の状態が続いていましたが、ようやくまた咲いてきました。5月下旬まで楽しめそうです。 この世のものとは思えない翡翠(ひすい)色です。
ムクナノヴォギネエンシス写真 
ムクナ・ノヴォグイネエンシス
Mucuna novo-guineensis
マメ科 (ジャングルゾ-ン)
ムクナ・ノヴォグイネエンシスは京都府立植物園が日本へ初めて導入した植物で、1987年10月にスリランカから種子を入手し、播種、育成後、新観覧温室完成時の1992年にフジ棚仕立てで観覧温室ジャングルゾーンに植栽しました。 
1993年4月に国内で初めて開花し、その3年後にたくさんの花をつけました。さらに2年前の2005年に多数の花を久しぶりにつけました。昨年は冷房室にある株が開花しましたが、ジャングルゾーンのこの株は開花していません。本年は花芽がほとんど落ちることなく発育しています。当分の間はこの豪華な花の競演が見られそうです。このムクナ・ノヴォグイネエンシスの花は国内ではおそらく当園でしか見ることができないと思います。

ストロファンスツグラツス写真

ストロファンツス・グラツス
Strophanthus gratus
キョウチクトウ科 (ジャングルゾ-ン)
熱帯アフリカ原産のつる性低木。ストロファンツス属の中で特に花が美しい種類です。花の色は桃色からより白色に近く変化します。まだつぼみが多くあり、しばらく楽しめそうです。ストロファンツス属は熱帯アジアやアフリカに約60種が知られています。果実は大きな角状のものが対になってつきます。種子に含まれるストロファンチンは強心剤として用いられます。

デンドロビウムスマイリアエ写真
デンドロビウム・スマイリアエ
Dendrobium smilliae
ラン科 (冷房室)
ニューギニア、オーストラリア原産。落葉した茎の先端に花が咲きます

バニラ写真 

バニラ
Vanilla planifolia
ラン科 (ラン室)
メキシコ南部と西インド諸島原産。香料植物として世界の熱帯地域で大量に栽培されています。花は短命で、天気の良い日で午前中にはしぼんでしまいます。曇りもしくは雨の日は夕方まで咲いていることが多いです。果実は肉質でさや状になり、長さ30センチ近くなるものもあります。果実を発酵させ香料となるバニラビーンズを作ります。残念ながら、花に香りはありません。 

テロペアシェイディーレデイー写真 
テロペア・’シェイディ・レディー’
Telopea ’Shady Lady’
ヤマモガシ科 (中庭)
属名はギリシア語telopos(遠くから見える)に由来し、赤い花が目立つことにちなみます。 オーストラリア原産。

植物生態園ほかでは

 コバノガマズミの写真  

コバノガマズミ 
Viburnum erosum var.punctatum 
スイカズラ科 (植物生態園) 
秋になると真っ赤な果実が、たわわに実ります。 
フジの写真  
フジ 
Wisteria floribunda  
マメ科 (植物生態園)

スギの木にからんだ状態で咲いています。

 ハクサンボクの写真    

ハクサンボク 
Viburnum japonicum 
スイカズラ科 (植物生態園)  

前出のコバノガマズミと同属ですが、本種の葉は常緑性で光沢があります。 

  ハナイカダの写真

 ハナイカダ
Helwingia japonica
ミズキ科 (植物生態園)

雌雄別株で、雌株は秋に黒い果実をつけます。ヨメノナミダという別名があります。

アキグミの写真 ナツグミの写真    
アキグミ (写真大) Elaeagnus umbellata    
ナツグミ (写真小)Elaeagnus multiflora var. oribiculata 
グミ科 (桜林南側)

アキグミは香りのある黄色味をおびた白い花で、秋に果実をつけます。ナツグミの方は黄色の花で、夏に果実をつけます。 

オオカナメモチの写真   

オオカナメモチ 
Photinia serratifolia
バラ科 (梅林東側、大芝生地東側ほか)
花が木を覆うように咲いています。近くで見ると5弁の小さな花が密集してついています。  

 トキワマンサクの写真 

トキワマンサク 
Loropetalum chinense
マンサク科
(はなしょうぶ園東側)

植栽した樹木としては園内屈指の古木で、樹齢100年以上はあります。

宿根草・有用植物園では

大きな大きな黄色い傘・・・「キモッコウバラ」
 キモッコウバラの写真

キモッコウバラ
Rosa banksiae  cv.lutea
バラ科
原種は中国中南部原産。大きな黄色い傘のような樹形で遠くからでもすぐに見つかります。5月1日時点で満開間近です。見頃は5月上旬の間です。八重の花は房状に咲き、トゲはありません。ゴールデンウィーク最後の土日(5月5、6日)は満開の状態で御覧頂けると思います。この傘の下をくぐり抜けると、幸福になれるような気がします。

根茎性アヤメ属植物が続々と開花しています。   

イチハツの写真 イチハツの写真

イチハツ
Iris tectorum
アヤメ科
(宿根草有用植物園)
中国中央部からミャンマー北部に自生し、花色には薄紫と白があります。外花被片にあるトサカ状の突起が特徴的です。同じ根茎性アヤメ属植物の「ジャーマンアイリス」も咲き始めました。

 カザグルママンシュウキイロの写真 

カザグルマ ’満州黄色’
Clematis patens ’Mansyu Kiiro’
キンポウゲ科
(宿根草有用植物園)
原種カザグルマ(C. patens)は本州、九州、朝鮮半島に自生し、花色は紫または白です。本種は、薄黄色で大輪の園芸品種です。

カザグルマカキオの写真  

カザグルマ ’柿生’
Clematis patens ’Kakio’
キンポウゲ科
(宿根草有用植物園)
こちらもカザグルマ(C. patens)の園芸品種です。日本のカザグルマがヨーロッパへ渡り交配されて、様々な品種が作り出されています。

ベニバナトキワマンサクの写真    

ベニバナトキワマンサク
Loropetalum chinense  var.rubra
マンサク科
(宿根草有用植物園東入口)
中国原産。葉、花とも赤く、分枝が多いため、枝が広がった樹形となりやすいです。宿根草有用植物園東入口に植栽しています。

 春ボタン園芸種の写真

ボタンハナダイジンの写真 ボタンアマゴロモの写真 ボタンハナキソイの写真 ボタンレンカクの写真

ボタン園芸品種 
Paeonia suffruticosa cv. 
ボタン科
(宿根草有用植物園)
原種は中国原産。中国では古来「花の王」と呼ばれ、二十世紀初頭まで国花でした。日本へは、古い時代(7から8世紀)に伝わり、日本ボタンとして独自の進化を遂げています。

(写真小の品種名:左上から) 花大臣 ’Hanadaijin’ 、天衣 ’Amagoromo’ 、花競 ’Hanakisoi’ 、連鶴 ’Renkaku’ 
 モロッコナズナの写真     

モロッコナズナ 
Aethionema grandiflorum 
アブラナ科
(宿根草有用植物園内ロックガーデン)
小アジア原産。水はけの良いところを好みます。耐寒性は強く、挿し芽で容易に殖やせます。 

ヤグラネギの写真    

ヤグラネギ 
Allium fistulosum  var.viviparum
ユリ科
(宿根草有用植物園)
アジア西部原産。二階建て、三階建て、四階建て、とヤグラを組み上げて行きます。園長のお気に入りです。

アジュガレプタンスの写真

アジュガ・レプタンス 
Ajuga reptans
シソ科
(宿根草有用植物園)
ヨーロッパ、中央アジア原産。和名はセイヨウキランソウ。グランドカバープランツ(地被植物)として利用されています。キランソウより穂状の花茎が高くなり、花としても見応えがあります。 

ミヤコワスレの写真

ミヤコワスレ ’青空’ 
Miyamayomena savatieri   ’Aozora’
キク科
(宿根草有用植物園)
原種は本州、四国、九州に自生。昔、島に流された貴族が、この花を見て心を和ませ、「これで今日から都を忘れられる」、と言ったのが名前の由来だそうです。

植物園スタンプラリー

5月のスタンプエキウム画像

5月はエキウム・ウィルドプレッティーです

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142