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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成19年7月13日

 こちらでは、現在、見頃の植物を紹介しています。

平成19年7月13日(金曜)現在 

今週は雨がよく降りました。雨に濡れると緑も冴えます。 

園内花壇では

アメリカフヨウの写真    

アメリカフヨウ
Hibiscus moscheutos cv.
アオイ科 (洋風庭園)
本種は北アメリカ原産のクサフヨウを基本種として改良されたもので、多くの種類が作出されています。超大型のフヨウで、写真のものは25センチの径があります。

ルドベキアプレーリーサンの写真       

ルドベキア ’プレーリーサン’
Rudbeckia hirta ’Prairie Sun’
キク科 (正面花壇(鏡池前))  

ヒマワリブラッドレッドの写真 

ヒマワリ ’プラッドレッド’ 
Helianthus annuus ’Prado Red’
キク科   (大芝生地西側)

今年もヒマワリ畑では30種類のヒマワリを植栽しました。まだ蕾の状態ですが、一部が咲き出しました。写真は赤いヒマワリです。これからいろいろなヒマワリが期待できます。    

ハゲイトウの写真

ハゲイトウ
Amaranthus tricolor cv.
ヒユ科 (洋風庭園)                                

オモチャカボチャのトンネルの写真 オモチャカボチャの写真        
オモチャカボチャ
Cucurbita pepo ’Small Fruits Mix’
ウリ科 (北山ワイルドガーデン) 
トンネルの下はかわいいカボチャがいっぱい。 

ウモウケイトウフレッシュルックレッドの写真 

ウモウケイトウ ’フレッシュルックレッド’
Celosia plumosa ’Fresh Look Red’
ヒユ科 (北山ワイルドガーデン)
オールアメリカンセレクションズ(全米草花新品種審査協会)2007年金賞受賞品種。

宿根草・有用植物園では  

センノウの写真 

センノウ(幻の園芸植物)
Lychnis bungeana  ’Senno’
ナデシコ科(宿根草有用植物園西側円形花壇)
中国原産の多年草。室町時代に、中国から京都市嵯峨にあった仙翁寺(せんのうじ)に導入され、茶花などとして珍重されていました。お寺の廃絶後、この花も見られなくなり、日本では姿を消したものとされていました(「幻」のゆえんです)。近年になり、島根県で細々と残されていた株が、有識者により「センノウである」と鑑定されたました。この貴重な株を頂き、毎年、挿し木繁殖により個体を維持して、植栽展示しています。3倍体品種であることから、種子を作りません。また、土壌線虫の害を受けやすいことから、同一地で連年栽培すると衰弱し、やがて枯死します。 

エキノプスルテニカスプラチナムブルーの写真 
エキノプス・ルテニカス ’プラチナム ブルー’
Echinops ruthenicus  ’Platinum Blue’
キク科(宿根草有用植物園内北西部)
原種は地中海沿岸等原産。直径3から4センチの球状の花は、鮮やかな青色です。切り花やドライフラワーなどにも利用されます。同属のルリタマアザミ(Echinops ritro)も、まもなく瑠璃玉になります。

ヤマモモソウの写真  

ヤマモモソウ
Gaura lindheimeri
アカバナ科(宿根草有用植物園北西部、南東部)
北米原産。白い蝶々が逆さまを向いているかのような姿から別名「ハクチョウソウ」。自生地は米国テキサス州、ルイジアナ州などで、耐寒性、耐暑性ともに優れています。株分けすれば、翌年からでもよく咲き、大変栽培しやすい植物です。 

ヘリアンサスアトロルベンスの写真  

ヘリアンサス・アトロルベンス
Helianthus atrorubens
キク科(宿根草有用植物園北西部)
北米原産。ヒマワリ(Helianthus annuus)と同属です。たしかに、どことなくヒマワリに似た花です。花の大きさはかなり小さめです。

エリンギウムプラヌムの写真  

エリンギウム・プラヌム
Eryngium planum
セリ科(宿根草有用植物園北西部円形花壇) 
ヨーロッパ南東部から中近東原産。 花にはいつも蜂が絡みついています。

サルビアインヴォルクラタの写真 

サルビア・インヴォルクラタ
Salvia involucrata
シソ科(宿根草有用植物園内中央円形花壇、北西部)
メキシコ、中央アジア原産。花茎の先端のユニークな球状の蕾が特徴です。 

 
カライトソウの写真   

カライトソウ 
Sanguisorba hakusanensis
バラ科(宿根草有用植物園東側円形花壇)
本州北部原産。 桃色の穂状花穂が沢山ぶら下がる様子は、ひときわ目を引きます。

  
ユーコミスの写真
ユーコミス属の一種 
Eucomis sp.  
ユリ科(宿根草有用植物園北西部円形花壇)
南アフリカ原産。頂点に着く葉の様子がパイナップルに似ていることからパイナップルリリーという別名を持ちます。

ノアサガオの写真  
ノアサガオ
Pharbitis congesta
ヒルガオ科(宿根草有用植物園東入口付近)
伊豆七島、紀伊半島、四国、九州、沖縄原産。7月から11月頃まで次々と開花します。種子はできないので、秋に挿し芽をして、翌年用の苗に備えます。

コクチナシの写真 

コクチナシ
Gardenia jasminoides  var.radicans 
アカネ科(宿根草有用植物園東入口付近)
中国南部原産。 独特の甘く深みのある「クチナシの花の香り」がします。分厚く、真っ白な八重の花弁が印象的です。 

ハナハスチュウゴクユウギレンの写真 ハナハスゲンシバスの写真  

ハナハスショッコウレンの写真 ハナハスメイコウレンの写真

ハス Nelumbo nucifera cvs. ハス科(宿根草有用植物園北部)
インド、中国等原産。ハスは、古代から中国等で栽培されてきました。現在、日本で栽培されているハスの多くは、日本で交配が重ねられ作出された品種やアメリカハス(黄花ハス、開花)などです。 宿根草有用植物園では約30品種を植栽展示しています。見頃は今月下旬頃までです。ぜひ早朝にご鑑賞ください。


写真の品種を紹介します。
(左上) 中日友誼蓮(ちゅうにちゆうぎれん)・・・1963年作出。中国の武漢植物園で、大賀蓮と中国古代蓮とを交配した雑種第一世代の種子を実生育成したもの。 桃色、一重、大型、生育旺盛。
(右上)原始蓮(げんしばす)・・・1933年、大阪府下に自生していたハスを稲田清氏が保存していたが、そのハスを見た大賀一郎氏が「原始的なハスである」としたのがこの「原始蓮」です。 桃色、一重、花弁やや細い、花弁の条線が鮮明。
(左下)蜀紅蓮(しょっこうれん)
(右下)明光蓮(めいこうれん)

 

植物生態園ほかでは

ヤブカンゾウの写真  

ヤブカンゾウ
Hemerocallis fulva var. kwanso 
ユリ科 (植物生態園)
一重のノカンゾウと比べ、八重咲きの本種は少し派手な感じがします。オニカンゾウという別名もあります。 

ヤマユリの写真 

ヤマユリ  
Lillium auratum 
ユリ科 (植物生態園) 
強い芳香があり、花の大きさとともに存在感があります。 

キキョウの写真 

キキョウ 
Platycodon grandiflorum 
キキョウ科 (植物生態園)

ナツノタムラソウの写真     
ナツノタムラソウ 
Salvia lutescens var. intermedia
シソ科 (植物生態園) 
アキノタムラソウに比べ濃い紫色の花を付けます。2本の雄しべが花から突き出ています。

キハギの写真

キハギ 
Lespedeza buergeri 
マメ科 (植物生態園)
漢字では「木萩」と表しますが、高さ3メートルほどになる低木です。花は黄白色で紫色の旗弁と翼弁が付きます。

ムクゲ大徳寺花笠の写真 

ムクゲ ’大徳寺花笠’
Hibiscus syriacus ’Daitokujihanagasa’ 
アオイ科 (大芝生地北側) 

ムクゲの園芸品種は京都で品種改良されたものが多く、本種もそのひとつです。

マルバニッケイの写真 

マルバニッケイ   
Cinnamomum daphnoides 
クスノキ科 (クスノキ並木南側)
九州、沖縄地方の海岸に自生します。植栽している場所がわかりにくいですが、クスノキ並木と洋風庭園のカルミアの間にあります。

観覧温室では

 トロピカルプランツ展入り口写真

観覧温室特別展示室では7月22日(日曜日)までトロピカルプランツ展を開催中です。

トロピカルプランツ展飾り付け写真

中央部分に飾り付けをしています。

カラジウム展示写真

カラジューム展示風景
アナナス展示写真

アナナス展示風景

記念撮影スポット写真

記念撮影スポットも作りました
 インパチエンス展示写真

今回はインパチエンス属の植物を特集しています。インパチエンスはツリフネソウ科(Balsaminaceae)です。400から500種あり、かなりの未発見の種があると推定されています。多くの種は熱帯や亜熱帯の山地に生育しますが、一部は北半球の温帯地域にも分布しています。一般に一つの種の分布範囲は狭く、ひとつの山や山地に限定されている種も少なくありません。属名のインパチエンス(Impatiens)はラテン語Impatiens(我慢できない、耐えられない、の意)で、触れると種子を飛散させる性質を示しています。
インパチエンスキナバルエンシス写真

インパチエンス キナバルエンシス
Impatiens kinabaluensis
ツリフネソウ科
2007年3月に導入しました。キナバル山(マレーシア、ボルネオ島)の固有種でキナバル山中腹にかなり大きな群落があります。マレーシア地域に広く分布しているI. platypetalaと似ており、混同されていました。
インパチエンスレペンス写真

インパチエンス レペンス
Impatiens repens
ツリフネソウ科
セイロン島特産。茎はほふくし、よく分枝します。葉は互生し、葉身は円腎形で長さ1~2.5センチです。花は葉腋に単生し、側萼片を除き黄色です。吊り鉢に向きます。1980年に高林元園長がイギリスのメイソン氏より譲受されました。 

インパチエンスオメイアナ写真

インパチエンス オメイアナ
Impatiens omeiana
ツリフネソウ科
中国四川省の峨眉山(中国の三大仏教聖地の一つ)特産のインパチエンスです。葉の主脈に沿って白い斑が入り、花だけでなく葉も楽しむことが出来ます。耐寒性があり、球根を作ります。2003年に導入。

シクンシ写真

シクンシ
Quisqualis indica
シクンシ科(ジャングルゾーン)
熱帯アジア、マレーシアに分布します。琉球諸島に野生化しています。花には芳香があります。花は最初白色ですが、すぐにピンク色になり、最後は赤色になります。1987年にキューバの植物園から導入しました。

サガリバナ写真

サガリバナ
Barringtonia racemosa
サガリバナ科(ジャングルゾーン)
夜に開花し、朝には落ちてしまっているので開花した状態は観察できませんが、池や通路に落ちている花も美しいです。大変よい香りがします。 

ナンバンサイカチ写真

ナンバンサイカチ
Cassia fistula
マメ科(ジャングルゾ-ン)
原産地不明。落葉性の高木で10から20メートルにもなります。今回比較的低い位置で開花しましたので、観察しやすいと思います。花には芳香があります。

バナナ雌花写真

バナナ
Musa acuminata cv.
バショウ科(熱帯有用作物室)
茎のように見えている部分は「偽茎」と呼ばれ葉の一部が重なり合って出来たものです。株元から芽が出て花を咲かせるまで1年以上かかります。さらに充実した実をつけるまで半年近くかかります。雄花は果実が充実するまでずっと咲き続けるのですが、雌花は開花してしばらくの間しか観察できません。しかも今回開花している株はちょうど目の高さで開花しています。観察するには絶好のチャンス!

プロテアエクシミア写真

プロテア・エクシミア
Protea eximia
ヤマモガシ科(中庭)
ケープ地方南岸の山脈に分布します。高さ2から5メートルになる低木です。

エピデンドルムプリスマトカルプム

エピデンドルム・プリスマトカルプム
Epidendrum prismatocarpum
ラン科(ラン室)
コスタリカ、パナマ原産。桃色の唇弁がかわいらしく印象的です。がく片には暗紫色の大きな斑点が入ります。 

 植物園スタンプラリー

  7月スタンプカワラナデシコの写真

7月はカワラナデシコです。

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142