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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成19年8月10日

 こちらでは、現在、見頃の植物を紹介しています。

平成19年8月10日(金曜)現在 

食虫植物展が本日から8月26日まで開催中です。

食虫植物展入口風景写真

食虫植物展風景

ハエトリソウ体験コーナー写真

ハエトリソウ体験コーナー

ディスプレイコーナー写真

食虫植物ディスプレイコーナーです。ハエトリソウ、モウセンゴケ、ムシトリスミレ、フクロユキノシタ、サラセニアなどを展示しています。

ネペンテスアルゲンティー写真


ネペンテス アルゲンティー
Nepenthes argentii
ウツボカズラ科
原産はフィリピンのシブヤン島です。標高約1400メートルの地帯に生育する、高地性のネペンテスで、ネペンテスの中で最小の種類です。十分に生長した株でも葉の長さが5センチ程度にしかなりません。
ネペンテスイズミアエ写真

ネペンテス イズミアエ
Nepenthes izumiae
ウツボカズラ科
スマトラ島のみに生育する近年記載されたネペンテスです。海抜1800メートル以上の地域に分布する、高地性の種です。Nepenthesu sanguineaに近縁だと考えられています。
ネペンテスミラ写真

ネペンテス ミラ
Nepenthes mira
原産はパラワン島(フィリピン)。標高1800メートルの高地に生育する高地性のネペンテスです。
ネペンテスエイマエ写真

ネペンテス エイマエ
Nepenthes eymae
スラウェシ島(インドネシア)。Nepenthes maximaに近縁です。

食虫植物苗販売風景

今回から初めて食虫植物苗販売を始めました。ハエトリソウ、モウセンゴケ、ミミカキグサ、ウツボカズラなどあわせて250点を販売しております(8月10日時点)。 

宿根草有用植物園では  

つる性植物展示ゾーン(中央パーゴラ北側)では、熱帯性の有用植物等が見頃を迎えました。

珍しいウリ科、マメ科植物(ヘビウリ、オオビョウタン、純白ニガウリ、ナタマメ、等々

近年の健康ブームで話題のウコンの花、また、花や果実を楽しめるアオイ科有用植物(トロロアオイ、オクラ、ワタ等

友達、カップルで、またお子様を連れて、珍しい植物をぜひお楽しみ下さい。

夏休みの自由研究(観察、写生等)材料としてもお薦めです。

ヘビウリの果実の写真 ヘビウリの花の写真 ヘビウリの果実の写真

ヘビウリ
Trichosanthes cucumeriana var.anguina 
ウリ科 (宿根草有用植物園有用植物ゾーン)
インド原産。7月中の長雨のため、受粉が上手くいかず、また同時期に気温も上がらなかったため着果が遅くなりました。これから、続々とぶら下がってきます。比較的まっすぐに近い果実、クネクネと曲がった果実、暑さも吹き飛ぶほどのインパクトです。面白いのは、ほとんどの果実で、一番先端の部分はクルッと曲がっています。何故でしょうか…

ウコンの写真 ウコンの写真

ウコン(鬱金)
Curcuma longa
ショウガ科 (宿根草有用植物園内有用植物ゾーン)
インド原産。根茎の黄色は、クルクミンという黄色色素によるものです。 クルクミンには、人体への様々な生理作用があることが知られており、近年の健康ブームでも注目されているところです。また、カレーの材料やたくあんの色付けなどにも利用されています。


ヒオウギの写真
ヒオウギ
Belamcanda chinensis
アヤメ科 (宿根草有用植物園)
本州以南の日本、朝鮮半島、中国等に自生。祇園祭の花として親しまれています。また、根茎には解毒等の薬効があるとされており、有用植物ゾーンに展示しています。

モミジアオイの写真
モミジアオイ
Hibiscus coccineus
アオイ科 (宿根草有用植物園)
アメリカ合衆国南東部原産。赤い花弁の大きな花が特徴です。もみじのような細く深く切れ込んだ掌状の葉も特徴的です。この花やムクゲ、フヨウ等、ヒビスカス属の植物が咲きはじめると、夏も峠を迎えた事に気づかされます。

キバナオランダセンニチの写真
キバナオランダセンニチ
Spilanthes oleracea
キク科 (宿根草有用植物園)
ベネズエラ、ブラジル原産。葉には辛く、口が若干しびれるような清涼感があります。これはスピラントールという辛味成分を含むためです。サラダなどの料理の隠し味に使えば食欲増進効果があります。

メハジキの写真

メハジキ
Leonurus japonicus
シソ科 (宿根草有用植物園)
日本、朝鮮半島、中国原産。春に芽生えその年の間はロゼット状の草姿。翌年春から大きく成長します(二年草)。婦人病、止血、腹痛、めまい等への薬効が知られる薬草です。若葉はおひたし、和え物などの料理にも使われます。

ヒツジグサの写真
ヒツジグサ(未草)
Nymphaea tetragona var.angusta
スイレン科 (宿根草有用植物園内東の池、通称「かえる池」)
日本全土、北米等の池、沼に自生。未(ひつじ)の刻(午後2時)頃に花が開くことから「ヒツジグサ」の和名がつきます。
サギソウの写真
サギソウ ’銀河’
Habenaris radiata  ’Ginga’
ラン科
(宿根草有用植物園東側の池(通称「かえる池」))
本州、四国、九州、朝鮮半島、台湾等に自生。和名は、鷺(さぎ)が翼を広げて空を飛ぶ姿に似ることから。本種は葉の縁に斑が入る園芸品種です。

ネッタイスイレン夜咲き系の写真
熱帯スイレン
Nymphaea spp.
スイレン科(宿根草有用植物園内西の池、通称スイレン池)
写真の品種は、夕暮れ時(現在の午後7時から8時)に開花し、翌朝10時頃まで花が開いている夜咲き系の品種です。3株展示しています。(赤花と桃色花。ともに赤葉)  

植物生態園では

カノコユリの写真  

カノコユリ
Lilium speciosum
ユリ科 (植物生態園)
植物生態園のなかでは最も遅く咲くユリです。四国、九州の暖地に自生します。病気にかかりにくく、育てやすいユリです。見ごろはお盆過ぎまで。

フシグロセンノウの写真 

フシグロセンノウ
Lychnis miqueliana 
サクラソウ科 (植物生態園) 
朱色の花がよく目立ちます。筒状の長いガクに5個の花弁がつきます。名前は茎の節の部分が黒味がかっていることに因みます。 

カリガネソウの写真 

カリガネソウ
Caryopteris divaricata
クマツヅラ科 (植物生態園)
ハチなどがとまると、花冠の上からつきだした雄しべが、手をひろげるようにして抱きかかえます。全体に臭気があります。

ヌスビトハギの写真     
ヌスビトハギ
Desmodium oxyphyllum
マメ科 (植物生態園) 
「盗人萩」という不名誉な和名がつきますが、非常にかわいい花をつけます。2個づつつくの半月状の果実(写真中央)は、動物の体にくっつくことにより運ばれていきます。

サワギキョウの写真

サワギキョウ
Lobelia sessilifolia 
キキョウ科 (植物生態園)
ミゾカクシ(Lobelia chinensis)によく似た花です。左右対称の花冠の上から、花柱とそれをとりまく雄しべがつきだします。

サギソウの写真 

サギソウ
Hebenaria radiata
ラン科 (植物生態園)
日当たりの良い湿地に自生しますが、生息地の減少により、京都府レッドデータブックのカテゴリーでは「絶滅寸前種」に指定されています。

観覧温室では

イランイランノキ写真

イランイランノキ
Cananga odorata
バンレイシ科
(熱帯有用作物室)
インド、マレーシア、フィリピン原産。花は緑から黄色で強い芳香があります。花は高級な香水として有名なイランイラン香水の原料となります。イランイランの名はフィリピンのタガログ語が一般化したものです。

バオバブ写真

アフリカバオバブ
Adansonia digitata
パンヤ科
(砂漠・サバンナ室)
本年の一番花が7月18日に開花しました。現在数日おきに開花している状態です。 夜に開花し、翌日昼ごろにしおれる一日花です。開花の状況は当園にお問い合わせ下さい。バオバブはドリアン、キワタなどと同じパンヤ科に属し、9種がアフリカ、オーストラリア、マダガスカルに分布しています。マダガスカルには8種が自生し、そのうちの7種が固有種です。
童話「星の王子さま」で有名な木で、アフリカでは創世のときに神が上下さかさまに植えた木とも言い伝えられています。属名のAdansoniaは18世紀にセネガルを調査したフランスの植物学者ミシェル アダンソンにちなみ、また、バオバブという名は現地語で「種子の多い果実」という意味の「Baohiba」に由来するといわれています。
バオバブは巨大な幹に水を貯めて乾期を乗り切るが、樹皮の下に葉緑体をもち、落葉している間も光合成をしていると考えられています。
果肉や種子が食用に、樹皮の強靭な繊維は屋根材、壁材、ロープなどに利用されます。幹には果実採集用の足場や樹皮を剥いだ跡がよく見られます。

園内花壇では 

ヒマワリバレンタインの写真 ヒマワリモネのヒマワリの写真

ヒマワリ 
Helianthus annuus cv. 
キク科 (大芝生地西側)
今年もヒマワリ畑では30種類のヒマワリを植栽しています。写真左’Valentine(バレンタイン)’、写真右’Monet no Himawari(モネのひまわり)’です。  

ヒマワリルビーエクリプスの写真 背丈以上に成長したヒマワリの写真

写真左’Ruby Eclipse(ルビーエクリプス)’、写真右は背丈以上に成長したヒマワリ。

ヒョウタンのトンネルの写真 ニガウリの写真

ヒョウタンとニガウリのトンネル

トンネルをくぐると涼しくなります。
ウリ科(北山ワイルドガーデン)

トウガラシチリチリーの写真 

トウガラシ’チリチリー’
Capsicum annum cv.
ナス科 (北山ワイルドガーデン)
オールアメリカセレクションズ(全米草花新品種審査協会)2002年金賞受賞品種。 

 トウガラシトレジャーレッドの写真

トウガラシ’トレジャーレッド’
Capsicum annum cv.
ナス科 (北山ワイルドガーデン)

 カボチャのトンネルの写真 ミニカボチャの写真

カボチャのトンネル
Cucurbita cv.
ウリ科 (北山ワイルドガーデン)

キバナノツノゴマの写真 キバナノツノゴマの果実の写真 キバナノツノゴマに付着した虫の写真

キバナノツノゴマ  
Ibicella lutea  
マーティニア科 (北山ワイルドガーデン)
南アフリカ原産。食虫植物で全体的に粘液があり、小さな虫が付着しています(写真右)。果実は角のように曲がり(写真中央)、熟すと鉤のようにひっかかるようになります。

 

 植物園スタンプラリー

  スタンプラリーハスの写真

8月はハスです。

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142