トップページ > 文化・スポーツ・教育 > 文化・スポーツ > 京都府立植物園 Kyoto Botanical Gardens > 京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成20年2月1日

ここから本文です。

京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成20年2月1日

  • こちらでは、現在見頃の植物を紹介しています。

平成20年2月1日現在

観覧温室では

2月1日(金曜日)から観覧温室内で洋ラン展を開催しています(2月11日まで)。

洋ラン展では

 エントランスディスプレイ写真

エントランスディスプレイ。

ラン室ラディスプレイ写真

ラン室ディスプレイ。

アングレクムセスキペダレ写真 アングレクムセスキペダレの距写真

アングレクム・セスキペダレ
Angraecum sesquipedale
ラン科 
マダガスカル島原産。「ダーウィンのラン」と呼ばれます。花弁の一つに長さ30センチもの管状の距(きょ)を持つのが特徴です。進化論で知られるダーウィンは、この花の花粉を運べるのは管の先にたまる蜜を吸うことの出来る口の長い未知のスズメガがいるに違いないと予言し、後にその予言どおりのガが発見されました。

デンドロビウムティルシフロルム写真

デンロビウム・ティルシフロルム
Dendrobium thyrsiflorum
ラン科
インド、中国南部からタイに広く分布します。茎は紡錘形、長さ25センチから60センチ、縦に溝があり、D. densiflorumのように角ばることはありません。花茎は茎の先端から生じ、長さ20から30センチ、下垂して多数の花を房状につけます。花は径4から5センチ、純白色。唇弁は黄色で軟毛があります。開花期は春。 

 

デンドロビウムクレプディフェルム写真

デンドロビウム・クレプディフェルム
Dendrobium crepdiferum
ラン科
原産はマルク諸島・ハルマヘラ島やその周辺地域(インドネシア)。2000年にドイツでD.sulawesienseとして記載され、新種と思われていました。21世紀にもなろうかという頃になって、これほど美しく、園芸的価値の高い新種が発見されたということで話題を呼びました。約10年間栽培された個体に基づいてスラウェシ島原産のD.sulawesienseと命名されたのですが、さらに調査したところ、1922年にハルマヘラ島産の標本に基づいてJ. J. Smithによって記載された本種である事が分かったのです。ただ、当時は標本が有っただけのようなので、園芸界にとっては「新種」と呼べる状況でした。開花は不定期。最近では台湾などで花の大きな優良個体が作出されています。

 

その他観覧温室では

コンロンカ写真

コンロンカ
Mussaenda parviflora
アカネ科
(ジャングルゾーン)
種子島、屋久島、沖縄、台湾に分布します。半つる性の常緑低木で高さ1から1.5メートルくらいになります。ツル状に伸びた枝は非常に長くなります。本属の植物は約200種類あり、主に熱帯アジア、熱帯アフリカ、太平洋諸島に分布しています。東南アジアやハワイなどの熱帯地方では街路樹や庭木として利用されています。

クレロデンドルムクアドリロクアレ写真

クレロデンドルム・クアドリロクラレ
Clerodendrum quadriloculare
クマツヅラ科
(ジャングルゾ-ン)
原産はフィリピン、ニューギニアです。
珍しい植物ではないのですが、観覧温室には1
昨年後半に植栽したので、当植物園で一般の方に見ていただくのは2回目になります。英名はfire works、すなわち花火という意味です。ひとつの花の開花期は数日です。開花し始めたばかりです。


ドムベヤブルゲッシアエ写真

ドムベヤ・ブルゲッシアエ
Dombeya burgessiae
アオギリ科
(ジャングルゾ-ン)
アフリカ中部から南部の原産。高さ4メートルの低木から小高木です。

オオベニゴウカン白花写真

 

オオベニゴウカン白花
Calliandra haematocephala white flower
マメ科
(ジャングルゾ-ン)

例年もう少し遅くから咲くのですが今年はもう咲きだしました。ボリビア原産。白く毛のように多数飛び出している部分はおしべです。オオベニゴウカンは基本的には赤い花ですがこの個体は白花です。めしべはおしべの後から伸びてきます。

サラカタイピンゲンシス写真

サラカ・タイピンゲンシス
Saraca thaipingensis
マメ科
(ジャングルゾーン)
マレー半島原産。高木で高さ10メートル近くになります。種子増殖ですが、苗の生長は遅いです。高木の下で半日陰の条件でよく育ちます。
新葉も赤く非常に美しいです。

 

キンカチャ写真

キンカチャ
Camellia chrysantha
ツバキ科
(鉢物展示場)
原産地は中国チワン族自治区のベトナム国境付近です。1965年に発表された種で、当時ツバキ属には黄色の花が知られていなかったので、新しい花色を持つ種として非常に注目されました。その後黄花のツバキが中国で次々と発見され、現在では12種が知られています。

ハランアナナス写真

ハランアナナス
Pitcairnia corallina
パイナップル科
(アナナス室)
葉の形はユリ科のハランに似ていますが、こちらはパイナップル科。花は非常に鮮やかな赤色で印象的です。コロンビア、ペルーに分布します。

 

 

デンドロビウムデアレイ写真

デンドロビウム・デアレイ
Dendrobium dearei
ラン科
(ラン室)
フィリピン原産。花は径5から6センチで純白。寿命が長い花です。

 

植物生態園ほかでは

バイカオウレンの写真

バイカオウレン
Coptis quinquefolia 
キンポウゲ科 (植物生態園)
ウメの花のようなガク片と5枚の掌状複葉が特徴です。

 ウメ品種小梅の写真

ウメ品種 ’小梅’
Prunus mume  ’Koume’
バラ科(梅林)
1月からの寒さで膨らんでいた蕾の動きが鈍くなりました。梅林の見頃は、2月中旬頃になりそうです。

ツバキ雪中花の写真

ツバキ品種 ’雪中花’
Camellia japonica ’Secchuuka’
ツバキ科 (つばき園)

ツバキ数寄屋の写真

ツバキ ’数寄屋’
Camellia japonica ’Sukiya’
ツバキ科 (ツバキ園)
一重、猪口咲きの古くからある佗助です。

冬枯れの季節ですが、 冬芽 葉痕 の観察には今がベストシーズンです。 

宿根草・有用植物園では

 南アフリカ原産の珍しい球根植物等を展示しています。ささやかながら『小さな小さな春』です。

小ガラスハウスの様子

小ガラスハウスは、府立植物園の北西部隅にあります。ぜひお越し下さい。出品植物種を増やしました。(1月30日現在、9属14種)

ラケナリアアロイデスアウレアの写真 ラケナリアスプレンディディシマ ラケナリアアロイデスクアドリカラーの写真 

ラケナリア属各種 Lachenalia sp.
ユリ科(宿根草・有用植物園内小ガラスハウス)
(左)アロイデス アウレア L. aloides  var.aurea
(中)スプレンディダ L.splendida
(右)アロイデス クアドリカラー L. aloides  var.quadricolor
南アフリカのケープ地方原産。ラケナリア属は半耐寒性球根植物で、南アフリカに100種余りが局在分布しています。総状または穂状花序の花の一つ一つは釣鐘状に下向き、または横向きに咲きます。また、葉や茎に着色があるもの斑点が入るもの、肉質葉でロゼット状草姿のものなど実に様々なタイプがあります。
ブルビネラ・ラティフォリアドレリティカの写真

 

ブルビネラ・ラティフォリア ドレリティカ 
Bulbinella  latifolia  var.doleritica 
ユリ科(宿根草・有用植物園内小ガラスハウス)
南アフリカ原産。ブルビネラ属では春一番に咲く黄花の「フロリバンダ」がよく知られています。本種は「ラティフォリア(latifolia、「広葉を持つ」)」という名前ですが現在はフロリバンダ種と同じものを指し、その変種で橙花です。

ニオイヒバヨーロッパゴールドの写真 ニオイヒバの近景写真

ニオイヒバ ’ヨーロッパゴールド’
Thuja occidentalis  ’Europe Gold’
ヒノキ科(宿根草・有用植物園内中央パーゴラ前)
原種は北米原産。 冬枯れ一面無彩色の宿根園にあって一際目立っているニオイヒバ園芸種。葉先が黄葉し、遠くから見ると黄金色に輝いて見えます。 葉を揉むと甘い香りがします。


カルーナ・ブルガリス 園芸種
Calluna vulgaris cv.
ツツジ科(宿根草・有用植物園内ロックガーデン)
原種は北米大陸北西部、欧州北西部、シベリア原産。常緑低木で多くの園芸種があります。冬から春にかけて黄や赤に変色した葉を楽しむ品種達です。低温、乾燥地でのグランドカバーに適しています。夏から秋頃、エリカに似たピンク色の花を咲かせます。


園内花壇では

ハナナの写真

ハナナ
Brassica  rapa  var.amplexicaulis  cv.
アブラナ科(植物園会館前他)
アジア原産。見頃まであと少しです(1週間から10日程度)。 広がりを持って植栽されています。「菜の花畑」にご期待ください。


ハボタンの写真 ハボタンの写真

ハボタン園芸品種
Brassica oleracea var.acephala cv.
アブラナ科 (正門前)
正門から入園されますと、踊りハボタン、子持ちハボタン等様々なハボタンによる立体的花壇があります。

(予告編)開催間近!『花の回廊-早春の草花展-』

(2月15日(金曜)から3月20日(木曜・祝日)まで )
早春の草花展会場設営の写真

北山門広場に設営中の早春の草花展会場です。

育苗中の草花の写真 育苗中の草花の写真 育苗中の草花の写真

育苗圃では、2月15日オープニングから最高の状態でご覧頂けるよう育苗が行われています。花壇係職員が丹精を込めて育てた草花と意匠をこらした装飾にどうぞご期待ください。

植物園スタンプラリー

2月はセツブンソウです。

2月のスタンプセツブンソウの写真

 

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142