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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成20年2月29日

  • こちらでは、現在見頃の植物を紹介しています。

平成20年2月29日現在

『花の回廊-早春の草花展-』 開催中

早春の草花展の写真 早春の草花展の写真

早春の草花展も今年で3回目となりました。期間中延べ約70種200品種20,000株を展示します。
早春の草花展の写真 早春の草花展の写真

 北山門広場特設会場。ここはもう春です!

早春の草花展の写真 早春の草花展の写真

早春の草花展の写真

総延長約100mの会場内は花の甘い香りと明るい雰囲気で満ちています。

 早春の草花展展示植物

ネメシアデニッシュフラッグ写真

ネメシア ’デニッシュフラッグ’
Nemesia cv.
ゴマノハグサ科

クリサンセマムバルドサム写真

クリサンセマム・パルドサム
Chrysanthemum paludosum cv.
キク科

ネメシアサンサシアピーチ写真

ネメシア ’サンサシアピーチ’
Nemesia strumosa cv.
ゴマノハグサ科

シネラリア園芸品種

シネラリア園芸品種
Senecio ×hybridus cv.
キク科

ラナンキュラス園芸品種写真

ラナンキュラス園芸品種
Ranunculus asiaticus cv.
キンボウゲ科

ストックキスミーチェリー写真

ストック ’キスミーチェリー’
Matthiola incana cv.
アブラナ科

ターサイ写真

ターサイ
Brassica rapa var. narinosa
アブラナ科

パセリ写真

パセリ
Petroselinum crispum cv.
セリ科

ベニジュームオレンジ写真

ベニジューム オレンジ
Venidium fastuosum cv.
キク科

ムラサキハナナ写真

ムラサキハナナ
Orchophragmus violacea
アブラナ科


(花の回廊は10時から16時まで。3月20日(木曜・祝日)まで開催します。 )

観覧温室では

ケントラデニアフロリブンダ写真

ケントラデニア・フロリブンダ
Centradenia floribunda
ノボタン科
(ジャングルゾーン)
グアテマラ原産。小低木で茎は角張り、柔毛があり分枝します。葉裏の脈は赤色です。花の色は桃色で小さくかわいらしい花です。

ブラケアグラキリス写真

ブラケア・グラキリス
Blakea glacilis
ノボタン科
(ジャングルゾ-ン)
中央アメリカ原産。海抜2000メートルまで分布します。花弁と果実は食べられます。ブラケア属は中南米およびカリブ諸島に分布します。ブラケア属の名はMartin Blake氏の名にちなみます。

 

コンロンカ写真

コンロンカ
Mussaenda parviflora
アカネ科
(ジャングルゾーン)
種子島、屋久島、沖縄、台湾に分布します。半つる性の常緑低木で高さ1から1.5メートルくらいになります。ツル状に伸びた枝は非常に長くなります。本属の植物は約200種類あり、主に熱帯アジア、熱帯アフリカ、太平洋諸島に分布しています。東南アジアやハワイなどの熱帯地方では街路樹や庭木として利用されています。

ボーモンティアムルティフロラ写真

ボーモンティア・ムルティフロラ
Beaumontia multiflora
キョウチクトウ科
(ジャングルゾーン)
咲きはじめたところです。花芽もたくさんありますので、3月下旬まで楽しめそうです。夜間に香りが強くなりますが、昼間も顔を近づければよい香りがします。ボーモンティア属はインドからインドネシアにかけて 約8種が分布します。おしべは5個ですが葯は柱頭付近で筒状に合着します。開花後に剪定するのですが、開花期直後すなわち3月頃に剪定すると次の開花までに伸びすぎるので5月頃行います。
サラカタイピンゲンシス写真

サラカ・タイピンゲンシス
Saraca thaipingensis
マメ科
(ジャングルゾーン)
マレー半島原産。高木で高さ10メートル近くになります。種子増殖ですが、苗の生長は遅いです。高木の下で半日陰の条件でよく育ちます。新葉も赤く非常に美しいです。

 フレイキネティアムルティフロラの苞が開く前写真

フレイキネティア・ムルティフロラの苞が開く前

フレイキネティアムルティフロラの苞が開いた後写真

フレイキネティア・ムルティフロラの苞が開いた後
Freycinetia multiflora
タコノキ科
(ジャングルゾーン)

苞が開いてきました。開きだす前の方が美しいですね。
フィリピン原産。英名をクライミングパンダナスといいます。木本性のツル植物です。オレンジ色の部分は苞という器官です。フレイキネティア属は約180種が知られています。タコノキ属に似ますが本属は果実が液果状になるところがならないタコノキ属と異なっています。
 パラミツ雌花写真

パラミツ雌花序
Artocarpus heterophyllus
クワ科
(熱帯有用作物室)
雌花序が咲いてきました。雄花序に比べて数が少ないので、見る機会は比較的少ないと思います。写真をよく見ると、白っぽい雌しべがたくさん出ているのが分かります。小バエも来ています。大きな果実が樹幹から垂れ下がっている様子は非常に印象的です。熱帯アジアでは果実が食糧として重要で、材も良質であることからよく利用されています。
英名はジャックフルーツ(Jackfruit)といいインドの現地語をポルトガル人が使い始めたことに由来しています。
原産地のインドから東南アジア、アラビア半島、東アフリカへ伝播し、紀元前から栽培されていました。紀元100年にはヨーロッパでも知られており、南アメリカ、西インド諸島へは18世紀になって伝播されました。果実の生産、消費ともアジアが盛んで、インドや東南アジア諸国で栽培が盛んに行われています。庭園樹やコーヒーの被陰樹として植えられることもよくあります。和名のパラミツはサンスクリット語に由来し、サンスクリット語で「最高のもの」という意味です。スポンディアスピナタ果実写真

スポンディアス・ピナタ果実

スポンディアスピナタ若い果実写真

スポンディアス・ピナタ 若い果実
Spondias pinata
ウルシ科
(熱帯有用作物室)
和名はアムラタマゴノキと呼ばれます。原産はインドからモルッカ諸島。果実はタマゴノキ(Spondias cytherea)と比べて小さく、品質も劣るため生食には向きませんが、ピクルスや料理用として用いられます。花や若葉も酸味があり食用になります。また果実は古来、止渇と血行をよくする生薬として用いられていました。樹皮は赤痢薬として用い、葉は酸性染色用として使われます。

ゲッキツ果実写真

ゲッキツ
Murraya koenigii
ミカン科
(熱帯有用作物室)
白い花です。大変よい香りがします。英名をオレンジジャスミン、中国名は十里香、ともに花の香りから名づけられた名前です。果実も赤く鑑賞価値があります。観賞用や生垣にも使われます。材は緻密で彫刻、杖、刃物の柄に利用されます。カレープラントとも呼ばれ、葉をカレーの中に入れる香辛料として使います。基準変種(var. paniculata)は一般的に栽培されており、インド、ミャンマー、マレーシア、中国南部、フィリピン、台湾、琉球諸島に分布します。変種のムルレイヤ・パニクラタ・オンファロカルパ(var. omphalocarpa)は台湾の一部の地域のみに自生します。

植物生態園ほかでは

セツブンソウの写真

セツブンソウ
Eranthis pinnatifida 
キンポウゲ科 (植物生態園)
今年は開花期間が長く、これから咲くものもあります。あまりにも小さい花に「かわいいー」とおっしゃる方とイメージの大きさとかけ離れていて、横を歩いていても見過ごされる方がおられます。上の写真で大体の大きさをイメージしてもらえるでしょうか。

 アセビの写真

アセビ
Pieris japonica
ツツジ科(植物生態園)
開花しましたが、5裂した昨年の果実がまだついています。

モミジチャルメルソウの写真

モミジチャルメルソウ
Mitella acerina
ユキノシタ科(植物生態園)
植物生態園西側の水路にあります。京都府、滋賀県、福井県の日本海側に自生します。葉がモミジのように5裂しているのでこの名があります。

シナマンサクの写真

シナマンサク
Hamamelis mollis
マンサク科 (くすのき並木)
中国原産。くすのき並木北側に植栽しています。枯れ葉が冬芽の開出までくっついているのが特徴です。

ツバキ白唐子の写真

ツバキ ’白唐子’
Camellia japonica ’Shirokarako’
ツバキ科 (ツバキ園)
早咲き系の品種が咲いています。雄しべが弁化したツバキです。

ウメ紅冬至の写真

ウメ ’紅冬至’ 
Purunus mume ’Koutouji’
バラ科 (梅園)
全体的には2割程度の開花です。 

宿根草・有用植物園では

小ガラスハウスの写真

宿根草有用植物園内の小ガラスハウスでは、南アフリカ原産の球根植物等を展示しています。 

グラジオラストリスティスの写真

グラジオラス・トリスティス
Gladiolus tristis
アヤメ科(宿根草・有用植物園内小ガラスハウス)
南アフリカのケープ地方原産。薄黄色の明るい花が印象的です。甘い芳香を放っています。



モラエアヴィロサの写真

モラエア・ヴィロサ
Moraea villosa
アヤメ科(宿根草・有用植物園内小ガラスハウス)
南アフリカのケープ地方原産。精巧な花の造り、濃青に黄毛のある蜜標、観察していると神妙な気持ちになります。

 

モラエアポリスタキアの写真

モラエア・ポリスタキア
Moraea polystachya
アヤメ科(宿根草・有用植物園内小ガラスハウス)
南アフリカのケープ地方原産。黄の蜜標。「蜜標」とは昆虫がやって来る目印になる部分です。


ラケナリアアロイデスクアドリカラーの写真 ラケナリアグラウキナの写真 ラケナリアスプレンディダの写真

(左)ラケナリア・アロイデス クアドリカラー
Lachenalia aloides var.quadricolor
(中)ラケナリア・グラウキナ
Lachenalia glaucina
(右)ラケナリア・スプレンディダ
Lachenalia splendida
ユリ科(宿根草・有用植物園内小ガラスハウス)
南アフリカのケープ地方原産。

カスマンテエチオピカの写真
カスマンテ・アエティオピカ
Chasmanthe aethiopica
アヤメ科(宿根草・有用植物園内小ガラスハウス)
南アフリカのケープ地方南部原産。

スイセンカンタブリクスモノフィルスの写真
スイセン・カンタブリクス モノフィルス
Narcissus cantabricus ssp.monophyllus
ヒガンバナ科(宿根草・有用植物園内中央ロックガーデン)
原種のスイセンが見頃です。このロックガーデンでは、これから、原種チューリップ、イリス、ムスカリ等、野趣に富んだ球根植物が次々に咲きます。ご期待下さい。

カンザキアヤメ
カンザキアヤメ
Iris unguicularis
アヤメ科(宿根草・有用植物園)
地中海沿岸原産。咲き始めたばかりです。これから3月上中旬が見頃になります。

クリスマスローズ八重咲きの写真
ヘレボルス・ハイブリッド 八重咲き
Helleborus x hybrids double
キンポウゲ科(宿根草・有用植物園)
交配種。八重咲きのヘレボルスです。見応えがあります。

キンカンの写真 キンカンの写真
キンカン(マルキンカン、果実)
Fortunella japonica
ミカン科(宿根草・有用植物園)
中国南部原産。日本へは江戸時代頃に導入され、主に暖地に植栽されています。半日陰を好むようです。ビタミンB1、B2、Cを豊富に含み、一般的な柑橘類の中では最も栄養に富むとされています。

植物園スタンプラリー

3月はクロッカスです。

3月スタンプクロッカス画像

 

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142