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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成20年12月5日

こちらでは、現在見頃の植物を紹介しています

平成20年12月5日(金曜)現在

 観覧温室では12月5日(金曜)から12月25日(木曜)までポインセチア展を開催中です。ポインセチア展ディスプレイ1写真

当園所有の70以上のポインセチア品種を展示しています。

バイキングレッド写真

 ’バイキングレッド’

プレミアムミロ写真

 ’プレミアム ミロ’

モネトワイライト写真

 ’モネ トワイライト’

フレイム写真

’フレイム’

アーリーグローリー写真

 ’アーリーグローリー’

チャンピオンレッド写真

 ’チャンピオンレッド’

ポインセチアディスプレイ2写真

ポインセチア展ディスプレイ2

プリメーロジングルベルズ写真

 ’プリメーロジングルベルズ’

アイスパンチ写真

’アイスパンチ’

フリーダム写真

’フリーダム’

イチバン写真

’イチバン’

R-13写真

’R-13’

エッケスポイントプロフェサーローリーピンク写真


’エッケスポイント プロフェサー ローリーピンク’

エリザベスエッケ写真

’エリザベスエッケ’

フレーミングスフェア写真

’フレーミングスフェア’ 

エッケスポイントリロ写真

’エッケスポイント リロ’

グートビアV10エミー写真

’グートビア V-10エミー’  


園内樹木では

フウの写真 
フウ Liquidamber formosana マンサク科
(アジサイ園)
紅葉も終盤になりました。見頃は12月上旬まで。

ランシンボクの写真 ランシンボク果実の写真

ランシンボク(果実) Pistacia chinensis ウルシ科 (中央休憩所北側)
果実は目線より高い位置についていますが、いくつかは、写真右のように地面に落下しています。

シロワビスケの写真 ベニワビスケの写真

ツバキ園芸品種 ’白佗助’ Camellia cv. ’Shirowabisuke’ ツバキ科(写真左、つばき園)
ツバキ園芸品種 ’紅佗助’ Camellia cv. ’Beniwabisuke’ ツバキ科(写真右、つばき園)

観覧温室では

プセウドエランテムムラクシフロルム  

 プセウデランテムム ラクシフロルム
Pseuderanthemum laxiflorum
キツネノマゴ科
(ジャングルゾ-ン)
フィジー諸島原産。属名のプセウデランテムムはギリシア語pseudo(偽の)と属名Eranthemumに由来し、Eranthemumに類似することにちなみます。

ホルムショルティアサンギネア写真

ホルムショルディア サンギネア
Holmskioldia sanguinea
クマツヅラ科 (ジャングルゾーン)
インド、ヒマラヤの亜熱帯地方原産。萼はレンガ色からオレンジ色、花冠は萼と同色で円筒形。園芸品種には萼と花冠の色が鮮黄色のもの、紫色のものがあります。英名はチャイニーズハット。長くのびた花冠と萼を帽子に見立てています。

 

 夏の間、観覧温室外側の鏡池に入っていた熱帯スイレンが引越しして、ジャングルゾーン内の池で花を咲かせています。

ミセスGHプリング写真

ミセスGHプリング 

`Mrs.George H.Pring’

ダイレクターGTムーア

ダイレクターGTムーア 

`Director G.T.Moore’

エルドラド写真

エルドラド

`El Dorado’

ジェネラルパーシング写真

ジェネラルパーシング

`General Pershing’

オオオニバス
Victoria amazonica
スイレン科
(ジャングルゾ-ン)
アマゾン地方原産でパラグアイオニバスに似ますが葉は一回り大きく、直径1.5メートルから2メートルあり、がく片全体にトゲがつくこと、葉縁がそれほど立ち上がらないことから区別できます。トゲは魚などの水生生物からの食害を防ぐための生き残り戦略です。アマゾン川流域は雨季と乾季の水位の差が激しいので、オオオニバスは水位が変化しても水面に葉が浮かんでいられるように茎の長さが変化します。すなわち新葉の茎の長さは水位によって変動します。高温を好む植物で、水温が27度以上無いと生育が衰えてしまい、葉の大きさが小さくなります。花は夕方開き、朝には閉じてしまいます。開花は2日間で1日目は純白の花、2日目は桃色の花を咲かせます。甲虫の一種が花粉を媒介します。1年草もしくは2年草といわれますが、実際には水温さえ保てれば数年間栽培可能です。年数を経ると次第に株に勢いがなくなってきます。増殖は種子によりますが、水温が適温であっても一斉に発芽するわけではなく、徐々に発芽していきます。

パラグアイオニバス
Victoria cruziana
スイレン科
(ジャングルゾーン)
アルゼンチン、パラグアイ、ブラジル原産。葉は直径1から1.5メートルでオオオニバスより若干小さくなります。例年は秋から冬の水温の低下に伴いかなり弱るのですが、今年は良い状態を保っています。 
 

オウコチョウ写真

オウコチョウ
Caesalpinia pulcherrima
マメ科 (ジャングルゾーン)
西インド諸島原産といわれています。花色は橙色から黄色で個体変異が多く、様々な色合いの花があります。当園の個体は黄色の花と赤に白の覆輪の2種類があります。九州南部より南では戸外で栽培可能です。

 オオベニゴウカン白花写真

オオベニゴウカン白花

オオベニゴウカン写真

オオベニゴウカン
Calliandra haematocephala
マメ科 (ジャングルゾ-ン)
ボリビア原産。白く毛のように多数飛び出している部分はおしべです。標準的なオオベニゴウカンは赤い花ですが、本個体は白花で珍しい。漢字では大紅合歓(大きな紅色の合歓の木)と書きます。 めしべはおしべの成熟後に伸びてきます。赤花種もようやく咲き出しました。

アリストロキア グランディフロラ
Aristolochia grandiflora
ウマノスズクサ科
(ジャングルゾーン)
世界でもっとも長い花といわれます。ひとつの花の開花期間は2日ですがつぼみがたくさんあるので、しばらく楽しめそうです。

ホウガンノキ
Couroupita guianensis
サガリバナ科 (ジャングルゾ-ン)
ホウガンノキに実がなりました。今年は3個です。文字通りホウガン(砲丸)なってきました。
4年前までの開花時期は4月から6月だけだったのですが、ここ3年ほど秋にも開花するようになって来ました。秋に結実したのは今回が初めてです。

ゴレンシ果実写真

ゴレンシ
Averrhoa carambola
カタバミ科 (熱帯有用作物室)
原産地はインド、インドネシアもしくはマレー半島といわれていますが、はっきりとはわかっていません。現在では東南アジアを中心に世界の熱帯亜熱帯に分布しています。果実に5本の稜が立ち、その横断面が星型をしていることからスターフルーツとも呼ばれます。
果実は生食か砂糖漬けに、また、薄く切ってサラダに入れたりもします。

カカオ果実花写真 

カカオ
Theobroma cacao
アオギリ科 (熱帯有用作物室)
現在、小さな果実と花が同時に見ることができます。当園で管理している自然条件下では結実しないため、人工交配をしています。
種子を炒って粉末にして砂糖、香料等を混ぜ、圧して固めたものがチョコレートで、粉末を圧搾して脂分を除いたものがココアです。 

アリストロキアサルバドレンシス写真

アリストロキア サルバドレンシス
Aristolochia salvadrensis
ウマノスズクサ科
(冷房室)
原産は中米です。摂南大学邑田裕子先生より挿し木発根苗を2000年3月1日に譲受されました。開花株は当園と摂南大学、花空間けいはんなだけと思われます。A. arborea、A. tricaudataとともにブッシュになるタイプのアリストロキアで、A. arboreaのシノニム(同一植物を指す別の学名)とされることもありますが、花は明らかに違います。一個の花の寿命は約一週間ですが、地際に発生した花茎が長期間にわたって伸張し花を一個ずつつけていきます。

バオバブ果実写真

 バオバブ果実

バオバブつぼみ写真

バオバブのつぼみ

枯れたつぼみ写真

バオバブの枯れたつぼみ(11月19日)

アフリカバオバブ
Adansonia digitata
パンヤ科 (砂漠サバンナ室)
今年もバオバブの果実が大きくなってきました。果実の長さは大きいもので20センチ以上あります。直径は10センチ以上あります。まだつぼみもありますが、気温が下がってきているので開花するかどうか分かりません。例年とは異なり、秋になってからもつぼみがつき、11月21日時点で3つのつぼみがありました。しかしそのうちひとつのつぼみは砂漠サバンナ室の室温が下がってきたので、開ききらずに枯れてしまいました。他のつぼみも開花しないまま枯れていくかもしれません。同じ木の花粉では結実しないので、新潟県立植物園で開花しているバオバブの花粉をいただいて人工授粉しています。種子の周りのパルプ質は糖分が40%以上含まれ、そのままお菓子として食べられます。口に入れると甘酸っぱくラムネに似た味がします。水に溶かして清涼飲料水としても飲まれます。種子からは油が取れ、マダガスカルでは工場で搾られ、石鹸などが作られています。種子は生食ではなく、煮たり発酵させたりして食べます。

 草花展示2 草花展示写真1

鉢物展示室で草花などの展示を行っています。キンギョソウが咲いて華やかになってきました。

タチハナアナナス写真

タチハナアナナス
Tillandsia cyanea
パイナップル科(鉢物展示室)
エクアドル南部に分布します。花茎は非常に短く葉に隠れます。深いかわら重ね状になった濃いピンク色の部分は花茎苞と呼ばれます。花弁は濃い紫色です。(2008年11月20日、朝日新聞に掲載されました。)

 ジゴペタルムマッケイ写真

ジゴペタルム マッケイ
Zygopetalum mackayi
ラン科 (ラン室)
ブラジル原産。印象的な花ですが、何より香りが素晴らしい。ぜひ近寄って香りを楽しんでください。

バニラ果実写真

バニラ(果実)
Vanilla planifolia
ラン科(ラン室)
メキシコ南部と西インド諸島原産。香料植物として世界の熱帯地域で大量に栽培されています。花は短命で、天気の良い日で午前中にはしぼんでしまいます。曇りもしくは雨の日は夕方まで咲いていることが多いです。果実は肉質でさや状になり、長さ30センチ近くなるものもあります。果実を発酵させ香料となるバニラビーンズを作ります。そろそろバニラの香りがするようになってきます。

 宿根草有用植物園では

ミニハウスの球根植物の写真 

原種球根ミニハウス(宿根草・有用植物園内北西部)

・・・このハウス内では、南アフリカ共和国付近、または地中海付近の乾燥地に自生している原種の球根植物を展示しています。多くの球根植物の起源はこの二つの地域にあるとされています。原産地には、少雨、温度変化の少なさ等、生態に適した環境が広がっていますが、日本で育てるとなるとやや困難がつきまといます。『原種』ゆえに、気候(温度、湿度)のバリエーションへの適応性の幅が狭かったり、草勢が弱かったり、ウイルス等への免疫が弱かったりします。(←植え替え作業時、栽培管理時に注意が必要) 原種ならではの可憐で、繊細な花姿をぜひお楽しみください。

モラエアポリスターチャの写真

モラエア・ポリスターチャ
Moraea polystachya
アヤメ科(宿根草・有用植物園内小ガラスハウス、通称ミニハウス)
南アフリカのケープ地方原産。黄の蜜標。「蜜標」とは昆虫がやって来る目印になる部分です。

キルタンサスヘレイの写真

キルタンサス ヘレイ
Cyrtanthus herrei
ヒガンバナ科(宿根草・有用植物園内小ガラスハウス、通称ミニハウス)
南アフリカ付近原産。

ナルシサスパピラセウスの写真

ナルシサス パピラセウス パニッツィアヌス
Narcissus papyraceus  panizzianus
ヒガンバナ科 (宿根草・有用植物園内小ガラスハウス、通称ミニハウス)
地中海付近原産。

オオマツユキソウの写真 

オオマツユキソウ(スノードロップの一種)
Galanthus elwesii
ヒガンバナ科 (宿根草有用植物園)
ギリシャ、トルコ等、地中海北部原産。スノードロップの中でも比較的大きな花を咲かせます。内花被片にある緑の模様、花の大きさなどから種が分類されています。

ポリキセネコリンボサの写真 

ポリキセナ コリンボサ
Polyxena corymbosa
ユリ科 (宿根草有用植物園内小ガラスハウス、通称ミニハウス)
南アフリカ原産。宿根草有用植物園北西部のミニガラスハウスに展示しています。半耐寒性(摂氏5度以上必要)と、過湿を嫌う性質があるため、花期以外はバックヤードの無加温ガラスハウスで栽培しています。

クコの果実の写真

クコ(枸杞、果実)
Lycium chinense
ナス科 (宿根草・有用植物園)
東アジアの熱帯域から温帯域原産。葉はクコ茶に、干した果実はクコ酒(果実)などに利用されることで有名です。いま鈴なりです。

寒ボタン出雲の誇の写真 寒ボタン出雲の誇の写真 

寒ボタン ’出雲の誇’
Paeonia ’Izumonohokori’
ボタン科
(宿根草有用植物園北部周回路)
12月から1月頃のお正月前後に、葉の少ない姿で咲く「寒ボタン」。二季咲きの性質があり、春に再び花を咲かせます。春花の方が花数も多く絢爛ですが、冬に咲く牡丹の姿には独特の風情があります。

ローズマリーの写真 

ローズマリー
Rosmarinus  officinalis
シソ科 (宿根草・有用植物園)
地中海沿岸原産。肉、魚料理の香料やアロマテラピーなどで有名なハーブです。含有成分であるポリフェノール類の一つ「ロズマリン酸」には、花粉症を緩和する働きがあるそうです。

ニトベギクの遠景写真 ニトベギクの遠景写真 ニトベギクの花の写真 ニトベギクの花のアップの写真

ニトベギク (腫柄菊、宿根ヒマワリ ’ガリバー’)
Tithonia diversifolia
キク科 (宿根草・有用植物園内5カ所)
南米中西部、ボリビア原産。「宿根」とありますが、気候、土壌条件によって、宿根したりしなかったりします。「宿根する条件」解明が担当者のテーマです。塊根(かいこん)の耐寒性はかなり強い(-10度以下まで耐える)そうなので、それ以外の宿根(越年)阻害因子があるものと考えられます。話が脱線しましたが、今年、二年目の植栽展示になります。先月(11月)中下旬の低温、降霜により花と葉がかなり傷みました。その際、蕾の多くは凍害を免れたのと、その後の出蕾、開花が順調であったため現在見頃を迎えています。(上位葉は凍害の名残で未だ傷んでいますが。)今後、最低気温が3度以上で推移するようなら、年末頃まで明るい黄花を咲かせ続けるでしょう。
 


植物園スタンプラリー

12月はハリモミです。

 

 

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142