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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成22年1月29日温室解説編

 

平成22年1月29日(金曜)現在

 外は寒いですが、ここ観覧温室はあたたく、心も身体もポッカポッカになって楽しんで下さい。普段目にすることのない植物たちがお迎えします。
ブラケアグラキリス写真

ブラケア グラキリス
Blakea glacilis
ノボタン科
(ジャングルゾ-ン)
中央アメリカ原産。海抜2000メートルまで分布します。花弁と果実は食べられます。ブラケア属は中南米およびカリブ諸島に分布します。属名は属の設立者である、Sir Patrick Browne 氏が彼の支援者であるMartin Blake氏の名にちなんでつけました。
コンロンカ写真

 

コンロンカ
Mussaenda parviflora
アカネ科
(ジャングルゾーン)
白く見えている器官は花弁ではなく、葉が変化した苞(ほう)でポインセチアの観賞部と同じです。種子島、屋久島、沖縄、台湾に分布します。半つる性の常緑低木で高さ2.5メートルくらいになります。ツル状に伸びた枝は非常に長くなります。本属の植物は約200種類あり、主に熱帯アジア、熱帯アフリカ、太平洋諸島に分布しています。東南アジアやハワイなどの熱帯地方では街路樹や庭木として利用されています。

クレロデンドルムクアドリロクアレ写真

クレロデンドルムクアドリロクアレアップ写真

クレロデンドルム クアドリロクラレ
Clerodendrum quadriloculare
クマツヅラ科
(ジャングルゾ-ン)
原産はフィリピン、ニューギニアです。
英名はfire works、すなわち花火という意味です。ひとつの花の開花期は数日ですが、つぼみも美しいので、長く観賞可能です。

サリタエアマグニフィカ写真

サリタエア マグニフィカ
Saritaea magnifica
ノウゼンカズラ科

(ジャングルゾーン)
コロンビア原産。非常に生育が旺盛で、北アメリカ大陸南部では外来雑草として扱われているところもあるようです。日照を好み、美しい花を咲かせるので公園、庭園などで観賞用として栽培されています。鉢物として行灯仕立てにしても美しいです。ヘリコニアマリアエ写真

ヘリコニア マリアエ
Heliconia mariae
バショウ科
(ジャングルゾ-ン)
巨大なムカデのようにも見えますが、英名はBeafsteak heliconiaです。赤い色をした部分は苞とよばれ、その中に小さな花があります。苞の中から青い色の果実が顔をのぞかせているものもあります。
属名ヘリコニアはギリシャ神話の芸術の女神が住むヘリコン山に由来し、優雅な花姿にちなみます。中央アメリカや、南太平洋諸島に約100種が分布します。苞は色とりどりで、送粉者であるハチドリもしくは吸蜜コウモリをひきつけていると考えられています。バナナと同じバショウ科で、観覧温室には19種類植栽展示しています。マリアエのみが2株で、植栽株数としては20株になります。

スティフティアクリサンタ小花脱落後写真

小花脱落後

スティフティアクリサンタ写真

小花開花中

スティフティア クリサンタ
Stifftia chrysantha
キク科
(ジャングルゾーン)
ブラジル原産。常緑の低木。橙黄色の小花が集まってそれぞれが黄色の冠毛を伸ばして咲きます。その冠毛は長期間とどまるので長く楽しめます。むしろ冠毛だけになってからの方が美しく観賞価値があります。頭状花は径約10センチ。スティフティア属はブラジルで7種が知られています

フィクスアスペラ写真

フィクス アスペラ
Ficus aspera
クワ科
(ジャングルゾーン)
花はイチジクに似た形の花嚢(かのう)の内側に咲くので外から直接見ることが出来ません。葉にも斑が入りますが、花序にも斑が入りかわいらしいです。

オオベニゴウカン白花写真

オオベニゴウカン白花

オオベニゴウカン写真

オオベニゴウカン
Calliandra haematocephala
マメ科
(ジャングルゾ-ン)
ボリビア原産。毛のように多数飛び出している部分は雄しべです。雌しべは雄しべの後から伸びてきます。漢字では大紅合歓(大きな紅色の合歓の木)と書きます。

サラカタイピンゲンシス写真

サラカ タイピンゲンシス
Saraca thaipingensis
マメ科
(ジャングルゾーン)
ムユウジュと同じ属で花も似ていますが、色がムユウジュに比べて少し地味です。ムユウジュより必ず少し早い時期から咲きだします。新葉は赤く非常に美しいです。
マレー半島原産。高木で高さ10メートル近くになります。種子増殖ですが、苗の生長は遅いです。高木の下などで半日陰の条件でよく育ちます。

ニッパヤシ果実写真

ニッパヤシ
Nypa fruticans
ヤシ科
(ジャングルゾーン)

当園初結実です。
マングローブの後方の湿地に群生し無茎で株立ちします。葉は根出し羽状で全裂します。雌雄同株で肉穂花序が根株から直生します。雄花は淡黄色で指状に配列した穂状花序につき。がく片は6個、花弁は3個。雌花は雄花より大きく球状の頭状花序につきます。ショウジョウバエの仲間に送粉され結実します。果実は球状の集合果で多数の心皮からなります。熟すと木質化しばらばらになって浮きやすくなり、海流に運ばれて分散します。マングローブを構成するヒルギ類と同様に種子は花序柄についている時点で発芽を始めます(胎生種子)。属名のニッパはマレー半島南部やマレーシア、あるいはモルッカ諸島での俗称に由来します。熱帯アジアからオーストラリア北部まで広く分布します。葉は長さ3から9メートル。小葉は50から90対。雄花序は長さ1から2メートル、集合果は径35センチ。日本では西表島(国の天然記念物)と内離島にわずかに生育するが果実が完熟しないことから遠いところからの種子が海流に乗って漂着、定着したものと考えられています。西表島がニッパヤシ分布の北限地になります。上流での森林伐採や農地開拓に伴う土砂の流入により根茎が埋没したり、他の樹木の生育による遮光のため弱体化や枯死が増えています。また園芸目的の盗掘などもあり個体数は減少を続けており、近年の研究で、群落における遺伝的多様性が失われてきていることが分かっています。環境省レッドデータブックで絶滅危惧IA類に指定されています。自生地では葉を乾燥して屋根をふき(ニッパハウス)花柄を切り取り汁液を集めて、砂糖、アルコール、酢などを作ります。汽水圏(淡水と海水が入り混じり、薄い塩水になっている場所)に生育しますが、必ずしも栽培に塩分が必要なわけではなく、当園では真水で栽培しています。

ウナズキヒメフヨウピンクフラワー写真 ウナズキヒメフヨウ写真

ウナズキヒメフヨウ
Malvaviscus arboreus var. mexicanus
アオイ科
(ジャングルゾーン)
メキシコからコロンビアにかけて分布します。花弁は十分に開かない状態で終わってしまいます。下向きに垂れて咲くことからウナズキヒメフヨウと呼ばれます。

エンセテヴェントリコスム写真

エンセテ ヴェントリコスム
Ensete ventricosum
バショウ科
(熱帯有用作物室)
当園初開花です。熱川バナナワニ園では数回開花しているようです。中央から南アフリカに分布します。地下の根茎と葉柄に蓄えられたデンプンを食用に、葉柄からとれる繊維を敷物やロープに使われます。栽培はエチオピア西南部でのみ行われています。そのため別名をエチオピアバナナ、アビシニアバショウなどと呼ばれます。ヨーロッパへは19世紀に観葉植物として導入されました。 外見はバナナにそっくりで偽バナナ(false banana)と呼ばれます。種名のヴェントリコサムはおなかの大きなという意味で偽茎の下部が膨らんでいる様子から来ています。偽茎の直径では大きいもので80センチくらいになります。地下には直径50センチくらいの根茎があります。花をつけるまで成長するのに5年から10年かかり、開花してから種子をつけるまでに数カ月かかるといわれますが、実際にはこの株は2年前に発芽した苗を昨年鉢で大きくして今年の春大鉢に植栽したものですから最短2年半で開花に至るということです。花序の長さは1メートルにもなります。両性花が苞と一体になってつき、完熟すると落下します。花はきな粉のような独特の香りがする蜜を分泌しますが、蜜は甘くありません。花粉は夜間にコウモリがきて媒介します。開花した個体は他のバナナのように吸枝を出さずに枯れてしまうので、種子によって繁殖します。本種は1859年にMusa ventoricosaとして命名されました。エンセテという属は1862年に設立されました。その後1947年に属の見直しが行われ、Ensete属に入ることになり、Ensete ventricosumとなりました。 
デンドロキルムグルマケウム写真

デンドロキルム グルマケウム
Dendrochilum grumaceum
ラン科
(冷房室)
フィリピン原産です。花は非常によい香りがします。一株あるだけで冷房室には香りが充満しています。ミャンマー、スマトラ、フィリピン、ボルネオ、ニューギニアなどに130~150種が分布すします。たいていは樹上または岩上に着生し、まれに地生することもあります。偽鱗茎は小さいのですが群生するため、かなり大きな株になります。頂部に革質葉を単生します。花茎は偽鱗茎の頂部から伸びるか、基部から側生し、総状花序は下垂することが多いです。花は小さいが規則的に並んでいて白く美しいです。

アリストロキアサルバドレンシス写真

アリストロキア サルバドレンシス
Aristolochia salvadorensis
ウマノスズクサ科
(冷房室)
原産は中米です。摂南大学から挿し木発根苗を2000年3月1日に譲り受けたものを栽培育成したものです。開花株は当園と摂南大学だけと思われます。A. arborea、A. tricaudataとともに灌木状になるタイプのアリストロキアで、A. arboreaのシノニム(同一植物を指す別の学名)とされることもありますが花は明らかに違います。一個の花の寿命は約一週間ですが、地際に発生した花茎が長期間にわたって伸張し、花を一個ずつつけていきます。

ハランアナナス写真

ハランアナナス
Pitcairnia corallina
パイナップル科
(アナナス室)
厳密に言うとまだ開花していませんが、蕾の状態でも非常に美しいのでご紹介します。昨年10月に植え替えたので開花に至るか心配していたところもあるのですが無事開花しそうです。葉の形はユリ科のハランに似ていますが、こちらはパイナップル科。花は非常に鮮やかな赤色で印象的です。コロンビア、ペルーに分布します。
ソーセージノキ写真

ソーセージノキ
Kigelia pinnata
ノウゼンカズラ科
(ジャングルゾーン)
アフリカ原産です。長さ30から50センチ、直径10センチ程度のソーセージにそっくりの果実を垂らすことからソーセージノキと名付けられています。果肉は硬く繊維質で食用にはなりませんが、種子は食用にされることもあります。ゾウ、サイなど大型の哺乳動物が果実を食べて種子を散布します。花は径8センチ程度で花弁の内側が暗赤色です。開花は夜で、夜行性のコウモリやガが花粉を媒介します。花は朝には落ちてしまうため、開花中の花をご覧いただくことはできません。果実楽しみにお待ちください。

 

ラン室、特別展示室で第18回洋ラン展が2月7日(金曜日)まで開催されています。

ラン室ディスプレイ写真

ラン室展示。オニオオハシが見守っています。留まっている木は半木の森にあったムクノキです。テーマは熱帯の森。コチョウラン、デンドロビウム、オンシディウム、シンビディウムなどで飾り付けています。

オニオオハシ写真

オニオオハシはブラジルの国鳥です。

 

ドラクラワンピレ写真

ドラクラ ワンピレも展示されます。
Dracula vampire
ラン科
(特別展示室)
エクアドル北部が原産で、標高1800メートルから2200メートルの森林地帯に分布します。ドラクラ属の中では大型で、葉の長さは20センチ程度、花の直径は10センチ程度で学の先端の尾錠部は長さ10センチを超えるものもあります。がく片は幅広く、縁しろの地に濃黒紫色の条班が入り、中央には放射状の模様が入ります。種小名は悪霊、吸血鬼の意味でドラキュラ伝説にまつわるコウモリに花の姿がにていることから名付けられました。学名の読み方が「バンパイヤ」とならないのはラテン語の発音規則にしたがっているからです。

 

鉢物展示室ではシクラメン、インパチエンス、イワタバコ科植物、カランコエなどを展示しています。

インパチエンス展示写真

インパチエンス展示

シクラメン写真

シクラメン展示

イワタバコの展示写真

イワタバコ科植物展示

カランコエ展示写真

カランコエ展示

お問い合わせ

文化スポーツ部文化政策室 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142

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