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第1回北部地域リハビリテーション提供体制充実検討会議の開催概要について

1開催日時

平成27年10月27日(火曜日)午後2時から4時まで

2場所

綾部市川糸町丁畠10-2
府綾部総合庁舎敷地内普及センター第1会議室

3出席者

  • 委員(以下の機関から推薦を得た者)
    丹後・中丹東・中丹西地域リハビリテーション支援センター、丹後・中丹公立病院、地区医師会、私立病院協会
  • オブザーバー
    丹後・中丹各市町、関係保健所

4議題

  • 検討会議設置趣旨・進め方について
  • 説明事項
    京都府の施策について
    北部地域におけるリハビリテーションの状況について
  • 意見交換

5議事概要

【各医療機関での状況】

  • 丹後中央病院
    リハビリに関する住民のニーズは高く、丹後地域の訪問リハや通所リハを行っているセラピストの数は非常に少ない。当初回復期リハ病床は、50床で回していたが、96床になり、他院からの整形疾患、脳血管疾患であるとか、重症者を受け入れることが可能となった。
  • 市立弥栄病院
    脳疾患の方や車いすで暮らしている方が頑張ったりするのに、それらの受け皿があればと思う。在宅で、リハに特化したサービスが支援できないのかと思う。回復期リハ病床は色々縛りが多い。
  • 舞鶴赤十字病院
    回復期リハ病床は、整形疾患では院内から、脳疾患は舞鶴医療センターから、リハビリを中心に来ていただいている。脳疾患は、軽くて速やかに回復される方や、病状が重く回復期リハ病棟の適用にならない方もあります。回復期リハ病棟の対象となる方は、医療センターの場合20%前後とお聞きしています。

    疾患によっては、回復期リハ病床に入れない方もあります。最近、地域包括ケア病棟を各病院で作っておられますので、リハは包括ではありますが、そこに入って短期間リハビリをするというのは非常に有用です。
    退院支援に係る国のモデル事業(都道府県医療介護連携調整実証事業)に参加したが、中丹東保健所管内は全国に比べ状況は良かったものの、退院直前の知らせなどで困ったとの意見もあり、連携の指針を作成した。
  • 福知山市民病院
    当院の回復期病棟はほとんど自院の急性期病棟で加療した症例で運用して、ほぼ満床の状況であり、他院からの受け入れがほとんどできていない状況である。ただ、今後は地域の連携がますます重要になると思われ、運用についても検討していきたい。また、回復期から維持期への連携がまだまだ不十分で施設やケアマネとの連携を強化する必要があると考える。
  • 綾部市立病院
    急性期病院であるため、もう少しで退院できるという方は、他院の地域包括ケア病棟を利用しながら、少しでも在宅の方へつなげてもらうよう連携を進めている。訪問サービスも乏しく、老々介護や一人で生活されている方も多く、サービスが不足している地域なのかと考えている。
  • 舞鶴市民病院
    回復期リハ病床に入れない患者の問題で、以前、南の方では、そういった方は一般病棟でリハビリを行ってきた。一般病棟では、在院日数の問題もあり、そういった場合には当院に連絡願いたい。
  • 京都協立病院
    中丹医療圏域では、回復期リハ病棟を持っている病院が、整形中心に自院で手術をされ、回復期リハ病棟に移られるというパターンを持っておられるところが結構多い。本院は手術をしておらず、脳疾患は舞鶴医療センター、整形疾患は綾部市立病院からのパスを中心とした紹介患者を回復期リハ病棟に受け入れることが多い。
    面積が広く診療圏が広域で、家屋評価など半日がかりになることもある。北部全体として医師数が少ない。救命・治療を優先せざるをえず、リハに力を入れることが困難な状況がある。
    高齢の方が多く、認知症や合併症があり、高齢独居、老々夫婦、認々夫婦の問題もあることから、在宅期に関しても、かなり苦労する。
  • 京都ルネス病院
    介護も医療も縛りが多すぎて、実際現場では、介護離職等に結びついている。今年度、回復期リハ病棟がスタートしたが、回復期リハビリ病床で診られる方はある程度限られ、回復期リハビリ病床に入れない方は、一般病床で対応しているものの、一定の限界を感じる。
  • 在宅医
    ここ数年訪問リハが出てきて、また、病院に通われている方もある印象。在宅に帰られる方は、動けないという問題だけでなく、認知症や心不全の問題がある。セラピストの居られるステーションと、普段身の回りのお世話をしているステーションの訪問日が重なってしまうと、リハが退いているのが現状。
    人員は、介護福祉施設とか社会福祉法人というところとかには募集しても来ないというのが一般的なところ。

【介護予防】

 

  • 私立病院協会
    府の補助事業として、府民リハビリテーション啓発支援事業を数年間行っている。これは、府下のリハビリスタッフがキャラバン隊を組み、ロコモーションとか認知症予防とかを実施している。通院することが不可能な高齢者の方はたくさん居られるので、こっちから出向く必要があるのではないか。
  • 舞鶴市
    介護予防事業として、運動指導員の派遣事業を実施。運動指導員は、PTなど専門の職種の方ではなく、少し運動についての知識を研修で受けていただいた方である。リハビリということではなくて、閉じこもり予防につながっている。その他運動を中心にした教室も実施。
  • 綾部市
    市立病院が急性期病院ということで、近隣病院に連携をとって対応している状況。訪問リハも中々充実しないということで、舞鶴日赤や福知山市民などの近隣病院で対応している状況。リハビリに特化したような教室はできていない状況。
  • 宮津市
    若い方・障害者の方がリハビリを受けるところがないということをよく耳にする。介護保険では最近、ようやく機能訓練に特化したデイサービスができた。機能訓練といったリハビリに力を入れた事業が既存の社会福祉法人等の事業所でお世話になれたらなというふうに思っている。地域支援事業では、介護予防の取り組みや教室といったことも十分できていない状況。
  • 与謝野町
    与謝野町では国保診療所を持っており、数年前リハビリ棟を建て、訪問リハ・外来リハを実施したところ、ニーズが多くあり、理学療法士を増員した。町の事業としては、理学療法士と保健師が連携し、リハ教室を行っている。

【保健所から】

高齢者について、今後の地域包括ケアでは、訪問リハや回復期リハは重要な位置づけだと思う。両者とも、まだもう少し必要かと思っている。人材がもう少し確保できれば、専門性を持ったセラピストが介護予防に関わる事業が展開できるのではないか。

【小児・障害者】

  • 高次脳機能障害について、中丹・丹後が少ない状況だが、これは高次脳機能障害が行政やリハにとっても、患者さんにとっても認知されていないからだと思う。
  • 医療機関とのかかわりをどうとるのか。都市部だと、デイ活用しているが、北部では距離の問題があって、訪問リハにつながるところがある。
  • 相談窓口は保健所にもあるようだが、そこに相談に行かれることは、ほとんどないかと思われる。まして、医療機関につながるのはすごく難しい。
  • 高次機能障害も含め、パーキンソン病もどこに行ってリハを受けたら良いのか聞かれたりする。
  • 府のリハ支援センターに高次脳の拠点を持っておられるが、やはり北部からの相談は距離が遠いので、高次脳の拠点についてもブランチで北部に置いていただきたい。また、小児についても、丹後から舞鶴の療育センターまで転院されるのは遠いので、セラピストの技術の向上など支援を検討していただきたい。

お問い合わせ

健康福祉部リハビリテーション支援センター

京都市上京区河原町通広小路上る梶井町465 京都府立医科大学内

ファックス:075-251-5389

rehabili@pref.kyoto.lg.jp