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森の彩り 季節の話題 マタタビ

マタタビは、東アジアに広く分布するマタタビ科の落葉性のツル性植物で、山地の谷間などで他の木に巻き付いて成長します。
マタタビの語源ですが、実に疲労回復に効果があり、旅人が疲れたときにこれを食べると元気が出て「また旅」を続けたとからいう説もありますが、アイヌ語のマタタヌブ(マタは冬、タヌブは亀の甲)に由来するという説が有力なようです。

6月から7月に白い花が咲き、梅の花に似ているのでナツウメとも呼ばれます。
もっともこの時期目立つのは枝先に生えている葉の方で葉の上半分、または全部が白色に変色します。
花はあまり目立ちませんが、葉の方はとても目立ちます。
受粉を助けてくれる虫達のいい目印になっているのかも知れませんね。
マタタビの実は10月頃に黄色く熟します。

ところで今日ではすっかりおなじみになったキウイフルーツですが、ニュージーランドが原産ではなく、もともとは中国南部に分布するオニマタタビを改良したものです。
マタタビにはネコ科動物の中枢神経に働く物質が含まれているので、ネコにマタタビを与えると酔ったようにフラフラになりますが、人間もマタタビの親戚のキウイフルーツにすっかり魅せられてしまったようです。

(参考)
マタタビには雄花、雌花、両生花3種類の花が咲きます。果実にマタタビミバエが寄生すると表面がでこぼことした虫こぶができます。これに熱湯をかけて、乾燥したものが生薬の木天寥(もくてんりょう)です。果実は生食のほか塩漬けで食べたりもする。サルナシもママタビの仲間です。よく熟した果肉は芳香があり、秋においしい木のみのひとつです。

(Y.Y)

マタタビの写真その1 マタタビの写真その2

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