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森の彩り 季節の話題 桜

サクラはウメやモモと同じくバラ科サクラ属(Prunus)
ウメが春の訪れを予感させてくれる花ならサクラは春の到来を実感させてくれる花。奈良時代には中国から来たウメが好まれたのに対して平安時代になって日本独自の文化が発展してくると古来から自生しているサクラの方が好まれるようなる。

我が国の野生のサクラは、ヤマザクラ、オオシマザクラ、エドヒガンなど約10種類程度だが、鎌倉、室町時代以降になると、人工的に新品種が作られるようになり、江戸時代末期には350種程度の品種があったとされ、現在では400以上に達しているといわれている。
私たちがよく目にするソメイヨシノは、明治以降大量に植えられ、現在、日本で一番多いサクラなのだとか。

サクラは、スギやヒノキのように長い寿命を持つ木ではない。
寒い冬を耐えて、春の訪れを感じて一斉に花を咲かせる。
その姿は、妖しげで美しい不思議な気配を漂わす。
サクラが多くの伝説を持っているのもよく理解できる。
美しく咲くサクラは人の心をとりこにする魅力を持っているようだ。
そしてひらひらと舞う花びらだけが時の移ろいを感じさせる。
太古の昔から幾度となく繰り返されてきたサクラのいとなみ。
今年も素敵なサクラの風景に出会えますように。

(写真:TJ 文:YY)

桜の写真その1 桜の写真その2

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