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エースジャパン株式会社 (京都企業紹介)

知恵の経営元気印経営革新チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。

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世界初!未利用材をマテリアル利用した物流パレット「Kyo Pallet」

(掲載日:平成28年6月22日 ものづくり振興課)

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 エースジャパン株式会社(外部リンク)(本社:精華町)の判藤社長にお話をおうかがいしました。

物流パレットとしての高い競争力

まず、会社概要から教えてください

判藤) 一般貨物自動車運送業、梱包資材販売、物流パレット「Kyo Pallet」の製造販売を行っています。社員15名で、精華町の本社のほか、「Kyo Pallet」の生産工場は京丹波町(和知)にあります。

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-物流パレットですか。市場動向はどうなっていますか?

判藤) 物流における国内のパレット枚数は約5億枚、そのうちレンタル用は2000万枚と言われており、いずれもその数は増加中です。国内のモータリゼーションの進展、輸入品の増加という基本的な動向に加え、ドライバーが不足している近年の状況を踏まえ、運送業界内でもバラ積方式からパレット一貫方式への移行を推奨しているからです。

-なるほど。そして今回開発されたのが「Kyo Pallet」ですね。

判藤) 杉、檜などの木質チップから独自の加圧成型技術により開発製造した物流パレットです。サイズは1100mm×1100mm、幅は70mmタイプと140mmタイプがあり、ユーザー様のご希望に応じ、10kg~50kgの重量、静止3t・動荷重2tまでの耐荷重のものを生産できます。液体の入ったドラム缶の点荷重がかかる状態で転がして移動させても大丈夫なほど強度を高めています。フォークリフトの爪で突けばもちろん欠けますが、柔軟性もありますからショックを吸収し、全体の荷崩れが起きにくいです。耐熱性能は-30℃~180℃です。

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-価格面はいかがですか?

判藤) まず、ユーザー様の仕様に応じて生産しますから定価制ではありませんが、一般の木製・樹脂製の新品より随分安くなっておりまして、リサイクル品と同程度の価格にまで抑えています。それだけではなく、輸出入の際の熱・燻蒸処理も不要で、そのコストを軽減できるのです。木材こん包材を輸出入する際は、有害植物の侵入・蔓延のリスクを減すため「植物検疫措置に関する国際基準(ISPM)」に基づき、熱処理や燻蒸処理が必要とされています。「Kyo Pallet」は製造工程で木質材料を粉砕し二度の熱処理を行っているので、ユーザー様が熱処理や燻蒸処理をする必要はありません。

-素晴らしいですね。高い競争力があるのですね。既にかなりの導入実績がおありですね。

判藤) 大手化学製品メーカー様、機械メーカー様、物流企業様、商社様など数十社に及びます。

未利用材に価値を与え、ユーザー企業の環境活動も支え、地域雇用も生み出す

-そして何より環境や地域への貢献の点で特徴がありますね。

判藤) そうですね。まず1つは、未利用材を価値ある資源として活用している点があります。345,877haの京都府内森林面積のうち、間伐が実施されたのは4,271haでした(平成22年度)。そしてこれまでは、枝や葉、梢などは使い道がなく森林内に放置されてきました。そうした未利用材(木質バイオマス)の貯蔵量は乾燥重量にして9,731tにも及びます。京都府森林組合連合会や府内各森林組合と協働し、そうした未利用材を活用しているのです。

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-なるほど。

判藤) また、いずれ寿命を終えた「Kyo Pallet」は、再成型により再製品化することもできますし、バイオマスエネルギーとして活用することもできますし、堆肥などとして土に返すこともできるのです。

-導入するユーザー企業にとって、その環境活動面でもメリットがあるわけですね。製造工程の概要を教えてくださいませんか。

判藤) はい。まず、森林組合様やモデルフォレスト運動に参画している企業様から未利用材を購入させていただき、現場に粉砕機を導入して、あるいは原木を持ち帰って粉砕機でチップ化します。乾燥、攪拌、プレス機で加熱しながら圧縮します。設備のある地域の気温に配慮したプレス成型の時間の長短、接着剤の調合の比率など、2年半に及ぶ開発期間の中で様々なノウハウを蓄えました。ユーザーから持ちやすさ、手触りのリクエストをいただき、コーナー付近には細かめのチップを配するなど工夫も盛り込んでいます。そうしたきめ細やかさを支えているのが、地域採用の多くの女性従業員です。

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人と人とのつながりを大切にして、全国、世界へ取り組みの輪を広げる

-そもそも、どういった経過でこの取り組みを始められたのでしょうか?

判藤) 取り組みを始めた当時、40歳となり、残りの人生を考えた時、自分に何かできないかと思ったところ、周囲を見渡すと、環境破壊や地球温暖化といった言葉が、当たり前となってきておりました。環境を破壊するスピードは速いのですが、修復するのはかなりの時間と労力が必要となることに気づき、そのスピードと労力をどのようにすれば解決できるかと考えた時にこの構想を思いつく結果となりました。
 また、ビジネスと環境問題解決を両立出来ないかとも考えていた時に、京都という古きを重んじ新しいものも採り入れて発展していく街や人の特性から、京都独自の連携というものが構築できると確信し、実行するに至りました。最たるものが、京都モデルフォレスト活動の存在でした。

-最近は、ダムの流木の活用の話もあるとか。

判藤) はい。当社の工場のすぐ近くにある、関西電力様の和知ダムに貯まって、困ってらっしゃる流木を活用してほしいという依頼も受けて、既に回収、パレット成型の循環作業を開始しております。和知ダムを手本とし普及と拡大を目標としております。

-今後の展開についてはいかがでしょう。

判藤) まず1つは、現行の技術ノウハウをベースに、放置竹林等の竹を材料とした物も成功し普及を始めております。将来的には、稲わらを材料にしたものだとか、建材関係の製品を作るといった「横展開」も進めていきたいと思います。そして何よりもう一つは、この取り組みを全国へ広めていくことです。破壊が進んだ環境を元に戻すのは大変です。1人で、1社でできることは限られています。当社も京都モデルフォレスト運動にも参画し、森林組合や多くの企業様とも協働して取り組みを進めてきました。人と人とのつながりを大切にして、全国、世界に取り組みの輪を広げていき、より多くの力を結集して環境を守りつつ、ビジネスとしても持続性のある取り組みとしてまいりたいです。

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今後の展開がますます楽しみですね。

お問い合わせ

商工労働観光部ものづくり振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

電話番号:075-414-5103

ファックス:075-414-4842

monozukuri@pref.kyoto.lg.jp

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