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株式会社知能情報システム (京都企業紹介)

知恵の経営元気印経営革新チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。

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「知能コンピューティング」

(掲載日:平成29年1月30日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利)

画像:世界トップレベルの研究開発型企業を目指します

 株式会社知能情報システム(京都市)の和佐 営業企画部ジェネラルマネージャ様にお話をおうかがいしました。

ビッグデータ解析、ディープラーニングなどのコンピュータ サイエンスで様々な分野をサポート

―まず、事業の概要を教えてください。

和佐) 「知能コンピューティング」を用いた先進的なIT技術の導入や研究開発を支援しています。「知能コンピューティング」とは、人の思考のように知的な処理をコンピュータで実現する技術の総称として用いています。例えば、画像認識・画像解析、データマイニング・機械学習、統計解析、数理最適化・組み合わせ最適化、時系列解析、信号処理・音声処理、数値計算・数値解析、自然言語処理や、人工知能、ビッグデータ解析、ディープラーニングなども含まれます。これらの技術を組み合わせて、お客様の研究開発ニーズに合わせたソリューションをご提供しています。例えば「プラント」分野では設備異常の検知と原因分析、「生体・医療」分野では生体信号によるストレス分析、「マーケティング」分野では潜在ニーズの発掘や見込み客分析など、様々な分野に対応しています。

―素人にも分かりやすい簡単な事例を少し教えていただけませんか。ユニークな事例ほど機密条項で言えないとは思いますが(笑)。

和佐) プラントの分野の例で言いますと、工場の生産工程や設備の異常検知について、例えば機械から発生する振動や音響などから異常判定を行うアルゴリズムの開発があります。これだと、機械に振動センサーやマイクを取り付けておくだけでいいわけです。あるいは、大型工場に設置された、温度、湿度、騒音、振動、圧力、流量などの様々なセンサーからデータを収集し、データの関係性をモデル化して異常検知と異常原因の推定を行う方法もあります。

図:振動・音データ→スペクトル解析→特徴量抽出→判別アルゴリズム→判定

―なるほど。

和佐) 生体・医療の分野では、ある細胞・組織が、細胞・組織全体のどの層に位置するものかを3次元断層画像をもとに判別する手法を開発した事例があります。まず、学習ステップで、機械学習法の一種であるサポートベクター回帰を用いて、画像の特徴と層の関係を学習し、推定モデルを作成します。次に、推定ステップにおいて、層を判別したい細胞・組織の画像から特徴を抽出し、学習済みの推定モデルに与えることで、その画像が属する層を推定します。


(学習ステップ(上図)と推定ステップ(下図))

―おもしろい。

和佐) マーケティングの例では、ユーザーのネットサーフィン中の脳活動データなどをもとに、ユーザーの購買意欲を高める事を目的とした広告の最適化に利用する技術の研究開発や、商店街内の店舗情報と商店街を利用したいユーザーの属性情報やユーザーへの質問に対する回答データなどをもとに、ユーザーの目的や潜在ニーズを満たす商店街内のお店を推薦するというような事例もあります。

画像を高解像度化する「Ramiel」

―いろいろありますね。

和佐) 受託で開発したものだけでなく、自社独自ソリューションもいくつかあります。「Ramiel」は、マルチフレーム超解像技術を採用し、低解像度の動画や複数枚の同じような画像から、1枚の高解像度の画像を算出することができます。これにより、例えば携帯電話で撮影した動画から、高解像度のきれいな画像を得ることができたり、低解像度の画像では区別できない大変細いワイヤーの断線状態の検査に用いたりといったことができるようになります。

画像:元画像と超解像画像の比較 画像:ワイヤーの断線状態を調べる

―おもしろいですね。

和佐) また、「SparseTaro」は、脳科学研究のコネクトーム解析に用いられるもので、脳の神経活動のデータをもとに、個々の神経細胞の神経信号間の相関関係を可視化するものです。今、脳科学分野では、高等哺乳類が持つ複雑な脳神経回路網の全体像を解明する研究が盛んに行われています。その中で、コネクトーム解析は、大規模な実験データをもとに個々の神経細胞やその機能的集合体がどのように結合しているかを明らかにするものです。「SparseTaro」は、コネクトーム解析に用いられている従来の相関解析手法と比べて30倍~1000倍高速で、疑似相関を含まない正確な相関を計算できます。

この幅広さ、唯一無二

―こうしたコンピュータ サイエンスをなさっている企業様の中での御社の特長はいかがでしょうか?

和佐) 当社のように多岐にわたるコンピュータサイエンスの技術を有し、プラント分野、生体・医療分野、マーケティング分野などここまで幅広く各分野をサポートしている企業は、他にありません。

―すごいですね。どうして御社にはできるのですか?

和佐) 16名の社員がいますが、技術者それぞれが、情報、工学、医学、理学、商学などの専門知識を持っています。様々な専門分野の技術者が集う、それが当社の強みになっています。また今年の4月にも研究員を増員します。

―お仕事も多いのでしょうね。

和佐) お取引いただいている大学の先生や企業の研究者様、また支援機関の方々がご紹介してくださいます。本当にありがたいことです。

―2007年に創業されたのですね。

和佐) 当社代表の倉谷が始めました。当時はまだ、「知能コンピューティング」が世の中に認知されていませんでしたが、最近は研究所を持つ大手企業を中心にご依頼がとても増えています。

―御社が大切にされている理念はどういったものでしょうか。

和佐) 社員は「自己実現」を追求すること、その「自己実現」を中心に他の社員との自然な関係性を築くことが企業理念です。どのような仕事をしたいのか、どのように働きたいか、どれくらいの報酬を得たいかは、本人次第ですが、それらを実現するには他の社員からの協力が得られなければ難しいと考えます。例えば、昨年、経済学出身の方が初めて入社しました。彼はこれまでにない仕事を作り出すため、先輩社員からのアドバイスを得ながら経済、金融分野の新しい仕事をどんどん作り出しています。また、引き合いがあった際には、担当する社員が「やりたいかどうか」を重要視しています。マインドを持って自己実現を目指す方には、本当に面白く楽しい会社だと思います。

 アクセスマップ
(KRP 9号館 609号室に入居)

 

大変おもしろいお取り組みをなさっています。今後の発展がますます楽しみです。

お問い合わせ

商工労働観光部ものづくり振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4842

monozukuri@pref.kyoto.lg.jp

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