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CORESCOPE 株式会社 (京都企業紹介)

知恵の経営元気印経営革新チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。

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マルチチャンネルアスピレーター、遠沈管用ドライサーモリザーバーCORESCOPE 株式会社

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(掲載日 平成28年3月23日)

 CORESCOPE(コアスコープ)株式会社の大久保康社長にお話をおうかがいしました。

マルチチャンネルアスピレーター、遠沈管用ドライサーモリザーバー 

理化学機器の開発等をされてらっしゃいますが、具体的にはどんな製品ですか?

社長) この「マルチチャンネルアスピレーター:YS-MASP-01」は、細胞培養、試薬調整、遺伝子抽出、タンパク抽出、染色など、生化学実験における膨大な手作業をサポートするための製品です。96ウェルマイクロプレートに対応したもので、8チャンネル同時に吸引が可能です。先端のイエローチップはワンプッシュで廃棄することができ、製品本体の滅菌も可能です。

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左)通常は1ウェルずつの吸引  右)本製品では8チャンネル同時に吸引可能

どういうことですか?

社長) 例えば細胞培養の実験では、培地交換の際にアスピレーターで96ウェルプレート内の溶液を1ウェルずつ吸引するという作業を毎日実施する必要があります。プレートが10枚あれば吸引回数は960回、単純な手作業を延々と繰り返すため、腱鞘炎になられる方も存在します。我々は、生化学の分野で使用される機器の最重要ポイントは「操作性」であると考え、従来の手技における操作性を損なうことなく単純作業を削減できる製品を研究・開発しております。結果として、研究者が本当に重要な仕事に割り当てる為の時間を確保することができれば何よりの幸いと考えています。

-他にはどんなものがありますか?

社長) こちらの「遠沈管用ドライサーモリザーバー:YS-DCTR-01」は、遠沈管専用の水を使用しない保温スタンドです。「温風」で槽内の遠沈管を保温します。一般的な遠沈管スタンドでは溶液はどんどん冷めていくので、作業時に焦ってケアレスミスをしてしまいがちです。実験の正確性を確保するために、研究者の方には是非一度ご検討頂きたい製品です。

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左)一般的な遠沈管スタンド    右)当社の遠沈管用ドライサーモリザーバー

-どういう特徴がありますか?

社長) 本製品の最大の特徴は、温風循環による乾式保温方式であることです。ウォーターバス等による湯煎の必要がないのでコンタミネーションの防止に効果的と考えています。また、コンパクトな形状の製品に仕上がりましたので、クリーンベンチ内での使用が可能と考え、視認性の良い透明恒温槽を採用しました。これは実験時にサンプル名や液量を把握しやすくするための工夫です。あと、遠沈管を確実に把持できるように工夫されているのですが、これは口で説明するよりも実際にご使用頂いた際に実感して頂ければと思います。

「ありそうでなかった」をカタチに

まさに「ありそうでなかった」製品ですね。その目の付けどころの良さは、どうして養われたのですか?

社長) やはり、研究者時代の経験と苦楽を共にした仲間の存在が大きいですね。私が所属していた京都大学の医療工学研究室では、医学部・工学部の学生、整形外科医、理学療法士などが分野の垣根を越えて研究しておりました。互いの能力を尊重した上で妥協なく徹底的に討論できる環境は私に多くの「気づき」を与えてくれました。現場に関与する人間にしか実感できないほんの僅かな違い、しかしそれこそがその人間にとってのニーズの本質であり、製品としての良し悪しを区別する分水嶺なのだということを学びました。弊社ではその僅かな違いを反映した製品を企画・開発・販売しております。

-今後の展開についてはいかがでしょうか?

社長) 現状の売上の大部分は受託設計・製作により賄われていますが、自社ブランド商品の売上比率を増やしていきたいです。作りたい製品のアイデアはたくさんあるのです。

-中でも重点分野は?

社長) 健康・介護・リハビリの分野に関心があります。私には重度要介護者の祖母がいます。祖母は大腿骨の骨折がきっかけで家に閉じこもりがちになり、その後わずか数年で寝たきりになりました。私が博士課程に進学した際には、「とうとう我が家に博士が!」って喜んでくれた祖母でしたが、その後認知症が進行し、私が博士号を取得したときにはもう私が誰なのか分からなくなっていました。「祖母が重度の要介護者になる前に、私に何ができたのだろう?」 私が本分野での貢献を志したきっかけです。
 「老化は足から」という言葉があるように、高齢者が老後を元気に過ごすための肝となるのが歩行能力です。歩行能力の低下により自立的な外出を控えるようになると、私の祖母のように遠からず要介護状態に至ることが多いです。高齢者が要介護状態に至らず自立的な活動を維持できれば、当人や家族の幸せは勿論、年々増加し続ける我が国の社会保障関係費の削減にも繋がります。我々は、「歩行能力が低下した高齢者の自立歩行支援」を使命として、高齢者の活動意欲の促進、さらには要介護度の予防・軽減に対して貢献したいと考えています。
 私には3人の娘がいます。彼女たちが大人になった社会が今よりもずっと暮らしやすい社会であるように、娘が描いてくれた「私の夢」が実現できるように、「物事の核心(コア)を詳しく観察(スコープ)」することにより本質的課題を解決し、これからの世の中を少しでも良い方向に変えていければと考えています。

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今後、同社から生まれてくる「ありそうでなかった」製品を早く見てみたいものです!

お問い合わせ

商工労働観光部ものづくり振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

電話番号:075-414-5103

ファックス:075-414-4842

monozukuri@pref.kyoto.lg.jp

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