ホーム > 産業・しごと > 商工業 > 京都府の産業支援について > コスメディ製薬株式会社 (京都企業紹介)

ここから本文です。

コスメディ製薬株式会社 (京都企業紹介)

知恵の経営元気印経営革新チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。

京都企業紹介(業種別) 京都企業紹介(五十音別) 京都府の産業支援情報 

京都品質(QOL向上支援新商品サービス提供企業群)

世界初!ヒアルロン酸マイクロニードルによる新発想エイジングケア「Quanis」

(掲載日:平成29年5月11日 更新日:平成30年1月29日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利) 

 写真:Quanis商品

 平成22年度元気印企業・ コスメディ製薬株式会社(外部リンク)の神山代表取締役様、権取締役様にお話をおうかがいしました。

経皮吸収を専門に研究開発

―まず、御社の概要を教えてください。

神山) 2001年に創業した京都薬科大学発ベンチャーでして、皮膚を通して薬の成分を血流に乗せるTTS(transdermal therapeutic system)技術を基盤とし、現在、従業員は24名(平成30年1月現在は65名)で、経皮吸収型化粧品・医薬品、粘着素材等の研究開発を行っています。

 

―御社と言えば、溶解型マイクロニードルが有名です。

神山) 2006年から開発に着手しました。経皮吸収分野での新技術として、海外を中心に開発研究が行われていましたが、当時のマイクロニードルは金属で作られていたため、皮膚内で折れて残留する、使用時に痛みがあるなど問題が多く、製品化には程遠い状況でした。そこで、ニードル(突起)部分を皮膚内で溶ける物質で作ることができればこれらの問題が解決できるのではないかと考えたのです。そして、世界で初めて「ヒアルロン酸マイクロニードル」を化粧品として実用化しました。

Quanisの写真 写真:ヒアルロン酸マイクロニードルの構造 ヒアルロン酸マイクロニードルの顕微鏡写真

世界初!ヒアルロン酸マイクロニードル実用化― オリジナル化粧品ブランド「Quanis」

すごいですね。化粧品への展開というのは?

権) 外見年齢を感じさせるシワやたるみの原因は肌の水分不足です。ところが、肌の保水に欠かせないヒアルロン酸は加齢とともに減少し、化粧水や乳液で外から補おうとしても高分子のため皮膚に浸透しにくく肌表面の保水にしか効果がないことが化粧品開発分野の長年の課題でした。注射で注入しようとすれば多数の刺激に耐えなければなりません。

―ヒアルロン酸とは?

権) もともと人の体内に存在する成分で、細胞と細胞との間に多く存在しており、水分の保水力保持やクッションのような役割で細胞を守っています。ねばねばしたムコ多糖類の1つであり、ヒアルロン酸1gで約6千倍の重さ(6l)の水分を保水できます。

―なるほど。

権) そこで溶解型マイクロニードル技術を用いて、高分子のままのヒアルロン酸を数百ミクロン単位の小さな針に結晶化する、ヒアルロン酸マイクロニードルの工業的製法を確立したのです。皮膚に貼付するだけで、高い保水力を保持したままのヒアルロン酸が肌の内側で溶解・浸透する、これまでにない革新的な技術です。肌に貼ると、チクチクとした感覚とともに肌に入り、ヒアルロン酸やコラーゲンなど必要な成分が一晩かけてゆっくりと溶けだして肌の内側までじっくりと浸透。内側から肌を押し出すように、お肌に潤いとハリを与えます。

図:従来のヒアルロン酸とヒアルロン酸マイクロニードルの比較 写真:張付後肌の奥で溶解

―細くて長く突き出たニードル部分の成形方法や、平らなパッド部分の工夫については、いかがでしょう?

権) ニードルの成形には、微細な孔があいた金型を用います。また、パッド部分についても、使用感や爽快感、外れやすさと外れにくさなど、相反する多数の要素の中から最適解を見つけるまで、様々な試行錯誤を重ねてきました。最近は後発品も出てきていますが、ニードルの構成が雑であったり、太くて短く角質層の奥まで浸透しないといったレベルです。当社製品は、おかげさまで一度のトラブルも起きていませんし、8割の方がリピーターになってくださっています。

―その秀逸な化粧品ブランドが、御社の「Quanis」なのですね。

権) 現在も、国内のヒアルロン酸注入製品は、ほとんどが海外個人輸入製品であり、注射による注入は高額です。そうした中で、国産技術の先駆者として評価いただいていますし、ヨーロッパ、中東、アジアなど世界各国からも多くお問い合わせ、ご購入いただいています。

写真:Quanis商品

業界の先駆者として更なる進化を

―ほかにも、様々な開発をなさってますね。

権) 当社の有する経皮吸収研究のノウハウを活かし、独自の経皮透過試験自動サンプリング装置を開発しました。操作の簡便性、測定精度の正確性など研究現場からご好評をいただいています。同業他社様からもかなり引き合い、ご購入いただいています。ライバルではあるのですが、業界全体が前に進んでいければという思いで、快くお引き受けしています。

―素晴らしい。

神山) マイクロニードルに関しては、まず、投与の効果向上、その持続性の向上なども大きなテーマとして、取り組んでまいります。また、ペプチドや核酸など高分子TTSの研究も進めており、マイクロニードルに有効成分等を塗布するなど、今後、医薬品開発も視野に入れています。

―今後の展望についてはいかがでしょう。

神山) 最初はクリエイション・コア京都御車からスタートし、会社の成長に伴い、京都市の東九条に新たな本社ビルを有してきましたが、さらに手狭になってきましたので、新たな工場も取得しました。今後とも更なる技術開発、新たな価値創造に邁進してまいります。

 

今後の展開がますます楽しみです!

お問い合わせ

商工労働観光部ものづくり振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4842

monozukuri@pref.kyoto.lg.jp

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?