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株式会社ケイジパック(京都企業紹介)

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京都新聞記事
2020年7月12日京都新聞電子版(外部リンク)

ダンボール什器「Reboard」でダンボールの更なる可能性を追求!

(掲載日:平成29年7月3日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利)

株式会社ケイジパック(京都市)の八木代表取締役社長様にお話をおうかがいしました。

軽量・低コスト・リサイクル可能― ますます需要が高まるダンボールケース

―まずは御社の概要から教えてください。

八木) 1990年創業、現在従業員37名で、ダンボールケースをはじめ、各種化粧ケース、包装資材、印刷物、什器・POP・ディスプレイ等の製造販売をしています。

―ダンボールケースの製造ですか。

八木) はい。ダンボールの2次加工ですね。大手段ボールメーカー等が手掛けてらっしゃる各種の板状ダンボールを素材として、当社では、ケースのデザイン、ダンボールのカット、印刷、ケースの組立といった工程を担っており、お客様のご要望に合うケースづくりを地域密着で行っています。

―私たちの暮らしの至る所で利用させてもらっていますが、改めましてダンボールのメリットについて、いかがでしょう?

八木) 他の梱包資材と比較して、軽い、安い、リサイクル可能ということですね。ネット通販が華盛りということもあり、需要はますます高まっています。当社の場合は、お菓子、野菜、米をはじめとする食品向けのご利用が特に多いですし、衣服など繊維向け、スマートフォンなどの機械向けなど、多岐に亘ります。

文字通りの短納期(数時間)・小ロット(1個から)!

―なるほど。では、業界の中での御社の特長はどういった点でしょうか?

八木) 1つは短納期・スピード納品、2つ目は小ロット発注可能ということですね。

―短納期とはどれくらいですか?

八木) 物により適時異なりますが、内容に応じて現場やインフラの使い分けをして対応しております。一部ではありますが、当日に納品している事もあります。

―すごいですね!では、小ロットとは?

八木) もちろん1個からでも可能です。UVインクジェットプリンターを用いて印刷し、次世代カッティングマシンで製図データを元にカットすることによって、木型・印板を作る必要がなくなりました。データから直接サンプル製造できる、いわゆるオンデマンド方式ですので、低コストで、例えばお店のPOP1個からでも、大判パネル1枚からでも作成いたしますので、何なりとご相談ください。

―1個からですか!

八木)はい。1個(1枚)からですが、お客様とのお打合せを綿密に行い、お客様のご依頼内容によってはデザイン、CADによる図面作成を行いまして、完成イメージを3D画像にして、お客様にメールでご確認いただきます。これをサンプル作成前に行うことで納期の短縮が可能となります。この後は、サンプル作成、完成品製造、納品という流れになります。

 
(左)CADによる作図 (右)3Dデータ

圧倒的存在感を演出するダンボール什器「Reboard」

―さて、什器も様々作ってらっしゃいますが、「ダンボール什器」というのは何ですか?

八木) 文字通りダンボール製の什器です。先ほども申しましたとおり、ダンボールはかなりの荷重に耐えることができます。ですので、例えば、フロントカウンター、ディスプレイスタンド、商品陳列棚はもちろん、ディスプレイ等埋め込み什器も可能ですし、サイドテーブルや椅子などもできますね。

―利点はどういったことでしょうか?

八木) 1つは、ダンボールそのものの特徴、すなわち、軽い、安い、リサイクル可能ということです。そのまま廃棄が可能ですので、「ダンボールごみ箱」ならば、ごみ箱ごと捨ててしまうことも可能ですよ(笑)。年1回のイベントなどなら、ごみ箱をいちいち作るのは無駄が多いし、レンタルするのも手間です。ダンボールゴミ箱なら、1個から製造可能ですし、その都度廃棄して(リサイクルに出して)、毎年新しいプリントデザインも可能ですよ。

―それはいいですね!

八木) 2つ目の特長としては、当社の強み、すなわち、短納期、小ロットでご提供できるということです。そして、最大の特長は、ダイレクト印刷が可能で、とてもデザインフル、カラフルです。普通はプラスチック系の素材の上に、印刷したシートを貼り付ける必要があるのですが、そういう工程が不要ですので、素早く、カラフルさを実現できます。展示会等でも、ひときわ目立つ、存在感が圧倒的だったというお声をいただくなど、大変好評です。

―まさに、あるようで無かった、という印象を持つのですが、他でやってらっしゃるところ、あるのでしょうか?

八木) 当社の保有しているカット機と同等のものをお持ちのところは、可能かもしれませんが、京都近辺ではないのじゃないかと思います。ダンボールは、とてもなじみ深いものですが、まだまだ様々な可能性を秘めている素材です。そんなダンボールの可能性をどんどん追及していきたいと思っています。

 

今後の展開がますます楽しみですね!

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