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株式会社KYOSO/株式会社KYOSOテクノロジ (京都企業紹介)

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DIAMOND ONLINE PLUSにて、NRI(野村総合研究所)様との取り組みが紹介されました。(掲載日:平成29年2月2日 ものづくり振興課)

 

スマートファクトリーなどをサポートする「IoT.kyoto」

(掲載日:平成28年10月20日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利)

 株式会社KYOSOテクノロジ(京都市)の神田取締役様、株式会社KYOSO(京都市)の中山主幹様にお話をおうかがいしました。

めずらしい「機械×電子回路・プリント基板×組込ソフト」の「設計+試作」―KYOSOテクノロジ

―まずは、両社の関係から教えてください。

神田) KYOSOは、1957年に京都装飾株式会社としてスタートして以来、事業の拡張・転換等で何度か名称も変わりながら現在に至っています。その中の一つ、1973年設立の「京装コンピューター」は、主にホストコンピュータのシステム開発・運用・保守を行っておりましたが、当時登場してきたCADがホストコンピュータにつながっていた関係で、CADの運用保守にも対応するようになりました。24時間対応で行うホストコンピュータの保守の傍ら、最初はその空き時間に当時主流であった手書図面をCADでトレースする仕事が始まりました。その後、トレースから設計そのものにも事業を拡大し、CAD運用保守チームと設計チームを分社して出来た会社が京装テクノロジ(現在のKYOSOテクノロジ)でして、KYOSOの100%出資子会社となります。

―なるほど。では、KYOSOテクノロジ様の事業の概要からお聞きしたく存じます。

神田) 機械、電子回路・プリント基板、組込ソフトウェアの各設計開発と、それらの融合によるメカトロ機器の設計開発と試作を行っています。弊社のお客様の多くは量産商品を手掛けるメーカー様であり、主にはお客様の商品開発の企画から設計、試作までの開発の上流領域を担当しております。

―機械系、電気系、制御ソフト系の3つが揃っている会社は、大変珍しいですね。京都にはなかなかないのではないですか。

神田) そうかもしれません。従業員約70名の内訳は、機械が半分、電気が3割、ソフトウェアが2割といったところで、保有設備としては、機械系CAD、電機系CAD、ソフト開発システム等があり、CAEを活用した機械やプリント基板のシミュレーションなども行っています。社内でも分野が多岐に亘るとともに、顧客企業の開発プロジェクトにも携わるため、様々な異分野の人材、技術、設備、スケジュールなどをバランスよく調整し、全体の進捗状況を管理する「プロジェクトマネジメント」の推進にも力を入れています。

文字通り「顧客企業の“開発設計室”」―KYOSOテクノロジ

―具体的にはどういう製品を扱ってらっしゃるのですか?

神田) お客様の開発商品において、標準品の開発から特注品、シリーズ展開まで幅広く依頼を受けておりますが、基本的には量産品の設計開発が主となります。まず、弊社内で設計開発を実施する「開発受託」においては、分析計、計測器、ヘルスケア機器などの「医療・科学関連」、各種白物・黒物家電、車載機器などの「民生品関連」が多いですね。また、弊社ではお客様先の開発部隊に常駐して設計開発を実施する「顧客常駐」の形態にも対応するのですが、その部隊は。冷熱機器、太陽光関連機器など「エネルギー関連」、画像検査装置、交通ソリューション機器、各種モータ制御機器、センサー関係など「FA関連」が多いです。

 
(機械設計と電子回路設計)

―顧客には京都・関西の大手メーカーが多数名を連ねてらっしゃいます。本来彼ら自身も開発・設計をしてらっしゃるわけですよね?それなのに御社等に設計を頼まれる背景は、何でしょうか?

神田) まず、大手メーカー様では昔から、お客様社内とアウトソーシングを併用されて開発テーマを複数進められるような開発計画を立てられているケースが多くあります。二つめに、お客様社内で持たれている強みが研究開発寄りの要素技術であったり、例えば機械の技術に偏っている場合などが考えられます。そういったケースでは、要素技術を活用した商品設計(量産設計)のご支援や、お客様の強みである機械の技術に弊社の電気、ソフトの設計技術を補完するかたちで商品設計の支援を行うこともあります。三つ目に、最近の傾向ですが、お客様内では企画と仕様書づくりに特化されてきたことで、お客様内での実際の設計経験が少なくなってらっしゃるということがあるかもしれません。その他、お客様社内で部署を跨いだ連携を進めるよりもアウトソーシングされた方が開発が進みやすいという声もお聞きしたことがあります。

 
(プリント基板設計と組込ソフト設計)

―なるほど。ところで、御社は「受託」と「顧客常駐」の両方のサービスを展開されていますが、両方のサービスのメリットはどういったところでしょうか?

神田) はい。受託はお客様先から切り離す形で開発管理まで含めてアウトソーシングが出来ます。一方で、顧客常駐では、例えば前モデルの技術情報やお客様先で低コストに調達できる部品情報などその商品に特化した設計を効率良く進めることが可能となります。弊社では、開発対象となる商品やステージに合わせて一番効率の良い開発体制をご提案しています。また、その一つの開発テーマで受託と顧客常駐を並行して進めることで、更なる開発の効率化に成功されているお客様をおられます。

―課題を強いて挙げるとすれば?

神田) 1つは、機械、電気、ソフトと広く対応しているので、それぞれの中でもコア技術が絞りにくいということ、2つ目は、顧客企業様の中で仕様が固まりきらない状態からのご相談も多くいただいておりますので、一緒に仕様を考えQCDバランスを取りながら開発予算を見積もることが非常に難しく、結果的に受注までの時間が多くかかってしまっていることでしょうか。また、設計会社としてお客様にご提案できるためのアイデアのストックや業界の最新情報の収集などにも常にアンテナをはっていなければなりません。

企業のシステムの安定稼働を支える“縁の下の力持ち”―KYOSO

―次に、KYOSO様はいかがでしょう。

中山) 生産管理、在庫管理などの基幹系システム、販売管理、調達管理などの業務系システムなどの開発・保守・運用を行っており、中でも保守・運用の売上割合が大きいです。

―グループ全体で従業員約570名、年商約45億円と、大変大きな会社でらっしゃいます。どうやってここまで成長されてきたのですか?

中山) もっと大きく成長されている会社様もありますので恐縮ですが、まずは、90年代の情報化やBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)のニーズに誠実に応えてきたということでしょうか。また、保守・運用をメイン事業にしてきましたので、開発一本というスタイルや製品販売に比べると景気の波に左右されにくいということも、プラス要素であったかと思います。

―なるほど。御社の特長についてはいかがですか?

中山) 顧客企業様からは、よく「まじめ」だと言われます。システム保守・運用事業はシステムの安定稼働を支える仕事ですが、顧客企業様からすれば「きちんと動いていて当たり前」という部分を担っていることもあり、大変シビアな仕事でもあり、「縁の下の力持ち」的な存在です。システムは作って終わりでなく、動き始めて以降で価値を生み出すものですので、当たり前のレベルを維持しながらもその期待値を超えるべく「まじめ」に業務に取り組む姿勢が評価いただけているのだと思います。システム保守、運用を担っていますので、顧客企業様よりも現場のことに詳しくなることもありますし、そこが当社事業のコツであり、強みの一つでもあります。

スマートファクトリーなどをサポートする「IoT.kyoto」

―そんな中、新しい動きがあるようですね。

中山) はい。クラウド化により、サーバを自社で保有する顧客企業様が少なくなっていくという構造変化が起こってくることに鑑み、新しいチャレンジを始めています。先行して試行的に始めたのが「見える化サービス」です。Excelで管理しているお手持ちの販売データや生産データなどを、簡単操作でグラフ化するものです。

―Excelでグラフって、そもそも簡単に作れますよね?何が違うのですか?

中山) 通常はExcelだとグラフ化するデータ範囲を選択して、一つずつグラフを作ってきますよね。そうではなく、Excelファイルごとアップロードしていただくと、そのデータから自動で、差異分析、多角分析、ドリルダウン分析、ポートフォリオ分析、ABC分析など様々な分析視点からグラフが出来上がります。更にはそのグラフをいろいろな条件で深掘りすることができますので、Excelではできない範囲まで瞬時に分析することが可能です。

―おお、実際のものを拝見させていただくと、おもしろいですね!よくわかりました。

中山) そして今、新たに始めたのが「IoT.kyoto」という、ものづくりから対応可能なワンストップIoTソリューションです。特にその中でも力を入れているのが、IoTデバイスが送信するデータを可視化するサービスである「IoT.kyoto VIS」や、IoT導入を手軽に行うことのできる、「IoTスターターパック」です。センサ等のIoTデバイスから3G回線等でクラウド上にあるデータベースサーバに情報を飛ばし、グラフ表示等を行います。グラフ化はほぼリアルタイムに行うことができます。もちろん日時指定で過去の履歴もグラフ化できますし、データ保持期間などの制限も気にする必要はありません。

―どういった活用が考えられるのですか?

中山) 例えば、産業用の自動生産設備の稼働情報(ログ)を「IoTスターターパック」により遠隔監視できるようにすることで、設備の故障の事前予測や稼働実績の把握に役立てるなどの活用方法があります。ほかにも、ビニールハウスや植物工場などの気温・湿度・照度のリアルタイム監視など農業分野での活用、GPSデータを利用した自転車や自動車の移動情報の監視や実績データの分析などの交通・公共分野での活用、電力デマンドの把握などエネルギー分野での活用など、さまざまです。

―なるほど。

中山) 現在のIoTソリューションでは、センサだけ、クラウドだけ、データ分析だけ、など各フェーズのサービスを組み合わせたソリューションは多く存在しますが、KYOSOとKYOSOテクノロジのサービスをパッケージ化した「IoT.kyoto」では、センサデバイスの開発からクラウド化、そしてデータ分析までをお客様のニーズに合わせてワンストップ、かつ、手軽に試行いただくことが可能となります。

―素晴らしいですね!では、最後に今後の展望についてお聞きします。

中山) 当社は、「ITを通じて経営をサポートするプロフェッショナル集団」となることを目指しています。顧客の売上向上への貢献など、より経営に直結するサービスを創造し、提供することで、当社自身も裏方から表舞台に近づいていければと思います。

―KYOSOテクノロジ様はいかがでしょう?

神田) 設計から生産まで請け負う「ODM」を進めていきたいですね。開発をして、ものづくりもして、「もの」を提供していきたいです。京都試作ネットのメンバーや京都制御ソフト工場(KCSF)のメンバーとも連携したプロジェクトも進めています。楽しみにしておいてください!

 

はい、楽しみにしております!!!

 

 

お問い合わせ

商工労働観光部ものづくり振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4842

monozukuri@pref.kyoto.lg.jp

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