日本冶金工業株式会社大江山製造所（京都企業紹介）

知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内企業を紹介するページです。

  

ナスファインサンド

（2023年５月30日、ものづくり振興課 足利・笠原・山口）

日本冶金工業株式会社（外部リンク）は、日本で唯一、「ニッケル鉱石からフェロニッケル(鉄・ニッケルの合金)の生産(精錬)」「80種類を超える各種ステンレス鋼の生産」の一貫対応をなさっています。

前者を担うのが、大江山製造所。昭和9年に丹後の名峰・大江山にニッケル鉱山を開き、やがて加悦鉄道で天橋立が広がる阿蘇海沿いの現在地まで運んだニッケル鉱石の精錬を開始。現在はニューカレドニア原産のニッケル鉱石が大型船で宮津湾に運ばれてきます。フェロニッケルの精錬工程は複雑多岐にわたりますが、そのメインは、キルンと呼ばれる頂戴な窯で時間をかけて精錬する工程です。電気炉や高炉を使わず、キルンのみによるのは、世界でもここ大江山製造所のみ。大変高温であるため、様々な可能性も！

こうしたフェロニッケルの精錬によって副次的に生産されるのが、「ナスサンド」と「ナスファインサンド(粒径75um以下を90%以上含有)（外部リンク）」です。前者は、コンクリートの原材料である骨材の一つとして活用されており、後者は、従来の埋め戻し材としての用途に加え、重機走行基盤材・排水性基盤材・一般土工(宅地造成や道路基盤造成用土木材)など地盤改良材料として用いることが可能であり、NETISにも登録されています。

このナスファインサンドは、現在、「新市場創造型標準化制度」を活用した標準化案件（外部リンク）として審議されています！

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