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三栄メディシス株式会社(京都企業紹介)

知恵の経営元気印経営革新チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。

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京都品質QOL向上支援新商品サービス提供企業群

リング型パルスオキシメータ「チェックミーリング」

(令和4年6月2日、ものづくり振興課 足利)

チェックミーリンク

三栄メディシス株式会社(外部リンク)が、リング型パルスオキシメータ「チェックミーリング(外部リンク)」について、医療機器認証を取得されました。2022年8月上旬発売予定です!

 

かんたん設置で、すぐ使える!パルスオキシメータ連続遠隔監視システム

(令和4年2月8日、ものづくり振興課 足利・小高)

パルスオキシメータ連続遠隔監視システム

通信はゲートウェイをコンセントに挿しておくだけ、遠隔監視する表示内容の設定も簡単。東京都の保健所で活用が始まりました(外部リンク)が、コロナに限らず様々な遠隔見守りに、病院や介護施設、ご自宅ですぐ使えます。

詳しくは、三栄メディシス株式会社(京都市)ホームページ(外部リンク)まで。

 

ユーザーインタビュー

京都南西病院
checkmeユーザー 京都南西病院様へのインタビュー

Checkme チェックミー三栄メディシス株式会社

Checkme Pro Xの写真

(掲載日:平成28年3月23日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利)

 三栄メディシス株式会社(外部リンク)の竹内社長にお話をおうかがいしました。。

チェックミー ―心電計、パルスオキシメーター、体温計、歩数計を名刺サイズ1台で実現

―昭和60年に社長が設立された御社ですが、現在の状況はいかがでしょうか?

竹内) 従業員約70名です。内訳は、営業部門が約20名、開発部門が約20名、コールセンターが約15名、ハード保守が約15名です。

三栄メディシス株式会社の社屋

―では、御社の事業の柱の1つ「医療機器」で、今 最も売り出し中のものは何ですか?

竹内) この「チェックミー」です。名刺サイズのこの1台に、心電計、パルスオキシメーター、体温計、歩数計の機能が入っています。当社が日本市場を意識した企画・仕様設定を担いながら、中国のメーカーと2年間かけて共同開発しました。

―チャレンジ・バイでもかなりの反響です。

竹内) 現場の看護師さんなどにもご好評いただいているようで、何よりです。

看護師の写真

いつ出るかわからない不整脈を捉える心電計チェックミー

―そもそもの開発の経過はどういったことですか?

竹内) 当社の設立目的とも関連しているのですが、私自身、中高生時代から医者に心臓が悪いと言われ、体育の授業内容に制限されるという青春時代を過ごしてきました。しかし、不整脈は常に現れるとは限らないので、心電計で測っても症状が出にくいのです。なので、何が原因かと問うても「ストレス」という言葉で片づけられてしまいます。例えば、健康診断の際は十数秒間測るだけです。長時間測るものとしては、ホルター心電計がありますが、装着が大層ですし、通常はせいぜい24時間までです。

―そういうものなのですね。ところが、このチェックミーは違うと。

竹内) はい。まずは、名刺サイズのコンパクトな本体と誘導コードを使ってずっと測り続けることができます。私自身、チェックミーを付けて4日目に不整脈を捉えることに成功したのです。また、自覚症状が出た時に即座に測ることもできます。本体を「振る」だけで測定を開始できるのです。もちろんそうしたデータをスマホやパソコンにデータ転送できますから、どういう時に不整脈が出るのかも、チェックミーのおかげで初めてわかってきたのです。

―どういう時ですか?

竹内) 3パターンくらいあるのですが、まず、社内の会議で煮詰まった時、次に、睡眠時間が短い時、そして、海外出張で現地の空港に着いた時です。日本の会社や家族のことを思い出し、「また社長、勝手に出張に行ってる」などと思われてるんじゃないかと心配になった時ですね(笑)

写真:チェックミー心電計 写真:チェックミー心電計

2秒で測れる体温計チェックミー

―何となくわかります(笑)。しかし、世の多くの患者様も救われますね。

竹内) あるお医者様からも言われました。「毎月心電図をとっているおじいさんがいたが、ある月だけ取らなかったら、たまたまその月に亡くなった。悔しくてたまらない」と。こういう苦労をなさっている現場にぜひお試しいただきたいです。

―「いつでもどこでもすぐ使える」ものなのですね。

竹内) はい。体温計も、センサーが側頭動脈を測りますので、こめかみをなぞる時間として約2秒でOKです。

写真:体温測定の様子

パソコンで使えるレセプトソフトのパイオニア

―さて、もう一つの事業の柱は、レセプトなどの「医療事務ソフト」ですね。その経過は?

竹内) 会社設立当初、大手メーカーの心電計を販売していましたが、当社独自でパソコンに接続できる形に工夫していました。それを見たあるお医者様から、パソコンで使えるレセプトソフトを開発できないかと相談を受けたのがきっかけです。平成元年頃のことで、一般的なレセプトは専用機を使って4、5百万円していたかと思いますが、当社で60万円のパッケージソフトを作りまして、パソコン代等含めても百何十万円ということで、爆発的に売れました。

―しかし、レセプトシステムって、電子カルテシステムにセットで入ってたりするものではないのですか?電子カルテは大手ベンダーが席巻しているイメージがあるのですが。

竹内) 電子カルテは、診察に関わるものであるため、お医者様の新規開業ではその導入率はほぼ100%でしょう。その電子カルテシステムには通常レセプトシステムもたしかに入っています。しかし、お医者様によってオーダーが様々であるため、中小ベンダーには厳しく、結果的に大手ベンダーがひしめきあっています。ただ、全体を見ると電子カルテ普及率はまだ3割ほどです。そこで、私どもは、まだ普及していない7割のお医者様向けに、独自のレセプトシステムを開発、提供しているのです。併せて弊社は20年以上前から電子カルテを開発、提供しており、レセプトシステムユーザー様を中心に多くの医療機関様にてお使いいただいております。現在も新しい電子カルテの開発を進めておりますので、今後の展開にもご期待いただければ幸いです。

電子カルテ Dr.Simpty

IoTで一般市民にも自社技術を還元

―最後に、今後の展望について教えてください。

竹内) これまで、お医者様等向けの事業を行ってきましたが、「チェックミー」をIoTにより、一般市民向けに私どもの技術を還元し、自らの健康を自ら管理していく社会づくりを目指したいです。

 

経営者でありながら、今も自ら商品企画・開発をされてらっしゃる竹内社長。社長が率先垂範で新しい社会の扉を開こうとされてらっしゃる同社の今後の展開が大変楽しみです。

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