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株式会社石材 都(京都企業紹介)

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「信頼」をもとに作る墓石、その思いを承継していく (第三者事業承継支援案件)

(掲載日:令和2年12月14日、聞き手・文:ものづくり振興課 安井)

 株式会社石材 都 (京都市北区)の坪田代表取締役会長及び吉田代表取締役社長にお話をお伺いしました。

 

外観内部

 

石のカウンセラー

-まず、御社の事業内容を教えてください。

坪田)昭和63年5月に設立し、墓石・石碑建立から参道工事まで行う石材業で従業員は6名です。石のことなら何でも聞いていただきたいとの思いから、「石のカウンセラー」と名乗っています。

 -なるほど。

坪田)墓石は、石の見極めが重要です。石を加工し仕上げる技術は、現場に入って習得することが大切で、石のことは目で見て、触って、覚える必要があります。

 -「相国寺御用達」という看板が目に入りますが、、、、。

坪田)もともと相国寺さんには境内の庭木の手入れや伐採などで出入りをしており、石材屋として独立しようと考えていた時にも、色々と目を掛けていただきました。3年で一人前にならなければ先がないと思い、必死に働き、勉強して、目標どおり、この場所で開業しましたが、その間も、境内に出入りする中で、色々とお世話になりました。

作られる墓石は一つしか無い

 -長く事業を続けてこられた強みは何でしょうか。

坪田)墓石に関しては、お寺さんから檀家さんを紹介していただくことが多いので、お寺さんとの信頼関係を日頃から大切にしています。例えば、街中のバス停で和尚さんを見かけた時は、「どちらに行かれるのですか?」と声をかけて、多少遠回りでも「ちょうどその方向に向かうところですので。」と言って乗っていただき、その車中の少しの時間で関係を築くようにしています。数か月後に、そのお寺さんからお声をかけていただくこともありました。

 -えぇ!?(驚)職人のイメージとは違って、営業もこなされるマルチなタレントでらっしゃいますね。

 坪田)普段からお寺さんとの関わりを持つように心がけているので、車中での会話も比較的弾みます。また、他社との違いは、当社は製造の工房と設備を保有していますので、お客様のニーズに柔軟に対応させていただいています。

-なるほど。石は固くとも、ニーズには柔軟に、ですね(笑)

坪田)(笑)さらに、墓石のデザインは全て手書きで図面を作成しています。少しずつデザインを変えているので、一つとして同じ墓石はありません。デザイン画をお客様にお見せすると、喜んでいただけるので、また頑張ろうと励みになります。

伝統を引継ぎ、新たな道を作っていく

 -今回、第三者承継で新社長を迎えられました。事業承継のお話を聞かせてください。

坪田)大きな病気を経験したことから、一昨年から事業承継について考えるようになりました。知り合いの方などにどこで相談できるか聞いていたところ、京都産業21の「京都中小企業事業継続・創生支援センター(外部リンク)」を紹介いただきました。

 1回目のマッチングの段階で、後継者候補の方の印象がとても良かったので、事業継続・創生支援センター(外部リンク)のコーディネータさんにお願いして、条件面等の様々な調整を進めるなかで、「この方に任せてみようか」との思いに至りました。その時は、3年程度かけて見極めるつもりでしたが、コーディネータさんなどと話をしていく中で、新社長が一手に全て背負う必要もない、一緒に共同でやっていこうと思うようになり、新社長に引き継ぐ決断をしました。 

-想定よりも早い決断。今思えばどうでしょうか。

坪田)良かったところは、新社長が良く動いてくれることです。私も年ですから、体力の問題もあり、今までのお取引様全てに対応ができていなかった面があります。

 新社長には、これまでのお得意先の他にも、新社長自らが新しい顧客を開拓していって欲しいと願っています。

 -新社長はなぜ第三者承継で引き継がれたのでしょうか。

吉田)もともと事業を経営していましたが、将来性を見込めないことから次の事業を探していた時に、たまたま、ニュース番組で「後継者不在企業」特集を見て関心を持ちました。インターネットで検索したところ、京都産業21の京都中小企業事業継続・創生支援センターのHPを見つけました。その時は、後継者募集企業が10社程度掲載されており、その中に、当社「石材 都」さんがあり興味を持ちました。最初に現会長とお会いしたときは、「現場に入ってやってみないと分からないな」という印象でした。

 -引き継がれてからはどうでしょうか。

吉田)こちらで仕事の経験を積みながら承継の話を進めていましたので、現在で約1年半になりますが、現場の仕事を中心に、覚えることがたくさんあります。石一本を据えると言っても、知識がないことには何もできない業界です。例えば、重たい石ほど、車で運ぶ時は下駄をはかせますが、これは石でも反るためです。石の据え方、触り方、動かし方など、やってみて学ぶことがたくさんあり、とても奥深い仕事だと感じています。

-同じように、事業承継を希望する方に向けて、アドバイスと今後の抱負をお聞かせください。

吉田)もし、後継者候補と現経営者の当事者だけで事業承継の話を進めていたら、なかなか前に進んでいなかったと思います。いざ、事業承継と言っても、何をしたら良いのか分からないですから。今回のように、京都産業21のコーディネータさんが間に入ることで、進め方の道筋やアフターフォローまで相談に乗っていただけたので、安心して話を進めることができたと思っています。

 今後は、今までの伝統を守りながら、会社を成長させていけるよう精進していきたいです。

今後の展開が楽しみですね。

 

お問い合わせ

商工労働観光部ものづくり振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4842

monozukuri@pref.kyoto.lg.jp

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