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株式会社Tn(京都企業紹介)

知恵の経営元気印経営革新チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。

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「お寺空間」--お寺を創造する場所へ

(2024年2月14日、ものづくり振興課 足利)

株式会社Tn(外部リンク)(京都市)の「お寺空間」プロジェクト(外部リンク)です。

タイトル

手続

事例

 

女性総活躍推進企業と女性を繋ぐプラットフォーム「Hilo」

(2023年8月18日、ものづくり振興課 足利)

株式会社Tn(外部リンク)(京都市)の次なるステージの取組について、ご紹介します。

99名の女性社員の子育てと仕事を同時に支援

自社で保育園を運営しながら、女性のための仕事を世の中から確保してくる--
そんな「子育て」と「仕事」の両立環境を提供されている同社。
社員として支援する女性は、既に99名にのぼります!

Tnの事業概要

女性総活躍推進企業と女性を繋ぐプラットフォーム「Hilo(外部リンク)

いよいよ、こうした女性支援の輪を自社にとどまらず社会全体に広げるステージへ--
自社以外にも「女性総活躍推進企業」を増やし、それらと「女性」を繋ぐプラットフォーム「Hilo」(外部リンク)を運営されることとなりました。

例えば、女性が来店したら割引やオリジナルサービスを提供する店舗や、女性向けイベントを開催する企業、女性の雇用促進する企業などが「女性総活躍推進企業」として登録できます。それらの企業からのクーポンや求人情報が「女性登録者」に届く仕組みです。

プラットフォームHiloのスキーム
(PDF:280KB)

「そうだ、京都、食べよう」-- 働くお母さん達を守るため

(令和3年4月20日、ものづくり振興課 足利)

そうだ京都食べよう
プレスリリース「京都の菓子店9社と協力してクラウドファンディング"夢想京都の旅"を実施」(PDF:1,082KB)

異なるお店の銘菓が1箱で楽しめる「夢の玉手箱」。既にクラウドファンディング「Makuake」でも人気を博しています。その背景は・・・。

株式会社Tn(外部リンク)(京都市)では、保育園の運営と併せて、菓子加工工場(他のお菓子メーカーの袋詰め作業の請負)を併設し雇用の場を確保するなど、シングルマザーをはじめとする働くお母さん達を応援しています。
しかし、長引くコロナ禍により、お菓子業界が厳しい状況が続く中、お母さん達の雇用を維持するため、当社に請負を依頼されてきた各お菓子メーカーの売上拡大に知恵を絞りました。
それが、この9品の入った詰め合わせセット。有名店のほか、駅や観光地に出店していないお店まで、1箱に詰め合わせることで、京都を旅行した気分を妄想してほしいとのことです!

応援購入は、Makuake「そうだ 京都、食べよう。京都の銘店お菓子の詰合せで楽しむ妄想京都の旅(外部リンク)」にて。

日本の課題「人材不足」に「答」を- アウトソーシングを請けます

(掲載日:令和元年11月12日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利、笠原)

事業イメージ1

株式会社Tn(外部リンク)(京都市西京区)の石井CEOにお話をおうかがいしました。

人材不足という日本の社会課題に応える

--まずは御社の概要を教えてください。

石井) 2012年創業で、現在約60名で「アウトソーシング」、つまり業務の代行・請負等を行っています。

--アウトソーシング、ですか。

石井) はい。人口減少時代に突入した現在の日本は、まさしく人手不足、人材不足時代真っ只中です。一方で、比較的多くの業種、企業では受注が多いのに、人手不足で対応できず失注する、というか仕事を断ってらっしゃるケースが多発しています。販売拡大に対応しなければならない、あるいは増えた顧客の解約を防止しなければならない、業務を効率化し無駄をなくさねばならない、など経営課題は明確なのにそれに対応する人材が不足している、これが現在の日本の最大の問題です。それを当社が解決しようということです。

--なるほど、と思うのですが、いくつかお尋ねしたいことが。まず、人材派遣ではなく、アウトソーシングなのですね?

石井) はい。仕事の指揮命令系統を明確化、一本化した方がいいと考えており、請負です。こうして指揮命令系統を当社に一本化することで、さらに進んで、当社がコンサルティングまで行うことをしていますし、また、業務によって一律料金であり、顧客企業様は業務の設備投資等はもちろんですが、人件費や残業代もいりません。

自社保育園という基盤を持つことで、ママさんパワーを味方に

--なるほど。しかし、次の疑問は、世間が人材不足なら、御社自身も人材の確保に苦労されて、請負できるだけの人手の確保が難しいのではないのかということです。なぜ御社は対応できるのですか?

石井) ママさん人材を確保しているからです。国の補助事業も活用させていただくなどして保育園も保有しており、そこに安心してお子様を預けていただけるのです。看護師もいますので、多少のことなら、親がすぐに帰らなくても預かっておける体制をとっています。

事業イメージ2

--ママさん人材ですか。

石井) ママさんは、育児、家事など共通の課題、課題と言っていいかわかりませんが、それをお持ちで、お互いの大変さをよく理解されていますから、絆も深く、仕事を教え合ってくださったり支え合ってくださったり、とても素晴らしいです。ママさんたちが、子ども服ブランドまで立ち上げています。子育て経験のあるママが一品一品心をこめて「ハンドメイド」で作っております。

事業イメージ3

--すごいですね。

石井) おかげで、こうしてママさん人材を多く確保させていただいているので、私の今のミッションは、彼女らに合う仕事を確保してくることです。

「アウトソーシング」の概念を変える!

--人材不足に困っている世間と対照的に、人材がたくさん集まってしまったとはすごいですね!さて、3つ目の質問として、アウトソーシングと言っても幅広いですが、例えばどんな業務を請け負われているのでしょうか。

石井) 一言で言えば「事務事業」「営業業務」「管理業務」の請負を三本柱に据えていますが、製造現場等にも対応していますよ。例えば、食品加工会社の加工業務や配送業務の受託です。数十人規模の企業ですと、加工業務に時間をとられ、配送業務が疎かになったり、新商品開発の時間がとれず、次にビジネスチャンスを逃すといったことがよくあります。そこで、コンサルティングとともに、当社から数名体制で加工や配送を請け負うような例があります。

事業イメージ4

--なるほど。

石井) あるいは、ブライダル関連ですね。5名程度の規模の企業様が多いと思いますが、お1人が何かの事情で抜けられると、それだけで運営に大きく支障を来たされます。そこで、写真加工の業務を当社で請け負うことで、顧客企業様は、エンドユーザー様へのサービス水準を維持できるというような例ですとか。

--たしかに、小さな企業様になるほど、人材が欠けた場合のリスクは致命的なのですね。すごく深刻な問題ですね。

石井) 逆に100名規模の貿易業などでは、仕事が増え、社員の出張量が増えると、経費計算をする管理部門の社員が不足します。そこで、当社がその部分だけを請け負うことで、単に管理部門の人手不足を補うというだけでなく、タイムリーな経費計算によるコストの見える化ができ、社内の人材の適正配置にまで繋がった例もあります。

--なるほど。請負金額はどれくらいなのですか?期間等によってもちろん様々でしょうけれど。

石井) そのとおり、様々ですけれど、今挙げた例でも、10万円くらいから100万円くらいです。

野球で培った「チームワーク」に「人の可能性」を見た!

--かなりお手軽に頼める感じで、いいじゃないですか!これまでの「アウトソーシング」という言葉のイメージとは少し違った、新しい「隙間」ビジネスかもですね。起業された経緯は?

石井) 高校卒業後、野球をするためアメリカに渡りました。腰を痛めたことがきっかけで、野球は第一線から退きましたが、ボトルウォーターが当たり前であったアメリカ生活の経験もあって、京都に帰ってきてからボトルウォーター事業を始めました。

--そうだったのですね。

石井) そして、事業の拡大とともに人員を増やしたのですが、そのことが「人件費」というものについて、よくよく身に染みて考えるきかっけとなりました。そんな折、大手掃除サービスをなさっている企業から「人手が足りないので若い子いないか」と尋ねられました。その際に「人材派遣費」も実際には結構なコストだと気づきまして、「だったら当社が丸ごと請け負おう」と。それがきっかけですね。

石井CEO

--社名の「Tn」とは?

石井) Team never”の略で、「かつて見たこともない最高のチームワークで世界を席巻する」という信念のもと命名いたしました。1人では不可能なことも2人なら可能になる。 私は昔から、個の力よりもチームの力に魅力を感じておりました。 チームワークには、誰も想像できない世界を創り出す力があります。 それは、チームワークは「足し算」ではなく「掛け算」であるからです。

--野球の経験が、企業理念にも生きてらっしゃるのですね。最後に、今後の展望についてはいかがでしょう。

石井) 「アウトソーシングをします」と言っても、なかなかピンと来ていただけないのですが、さきほど申しましたように、小さい企業様には1名の存在が会社の存続をも左右しますし、事業規模を大きくするにも人材が必要ですし、現状を打破して何かチャレンジするにも人材が必要です。「事務事業」「営業業務」「管理業務」を中心に当社がアウトソーシングを受け、「共闘」することで、今の日本の最大の課題といってもいい、人材不足の問題に「答」を出していきます!

 

目からウロコ、そんなお取組をなさっていますので、ぜひ企業のみなさん、同社にご相談ください。

お問い合わせ

商工労働観光部産業振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4842

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