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山分物産株式会社(京都企業紹介)

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海外製オリジナル梱包資材・建材卸による「和シリーズ」

(掲載日:平成29年9月15日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利)

山分物産株式会社(外部リンク)(京都市)の長谷川リーダーにお話をおうかがいしました。

海外ネットワークを駆使した梱包資材・建材のメーカー的卸業

―まずは、御社の概要を教えてください。

長谷川) 社員20名強で、包装テープ、ひも・ロープ、ポリ袋・ポリシート・各種フィルム類、各種緩衝材などのプラスチック製品を主体とした「梱包・養生・産業資材」と、収納・木製什器をメインとした「建材」の卸をしています。

―梱包材ですか。

長谷川) 例えば、自動車の生産に必要な部品の梱包を取り上げてみましても、従来の間仕切りによる方法よりも、製品の形にフィットするような梱包の方が、製品に傷をつけないという安全性はもちろん、何より大量にあるものですから、省スペース(低コスト)の面でも良いわけです。

―なるほど、結構奥が深いのですね。御社の特長はどういった点でございますか?

長谷川) 1つは、海外からの輸入資材を基本取扱品目としていることです。大きな会社は別として、私どもクラスの規模で海外から調達しているところは珍しいです。これにより、昔から海外取引実績があるアジアをはじめ、欧米を網羅するネットワークを駆使し、日本の市場に求められているものをタイムリーに調達することができるのが強みです。

―そうなのですね。

長谷川) もう1つは、単に商社としての機能のみならず、商品開発にも積極的に関わりメーカー的な業務も担っている点です。海外現地工場にてオリジナル製品を製造し、日本では加工を施し付加価値を高めて販売しています。メーカーのスタンスを持ちながら、流通及びコンシューマーに満足してもらえる「三方良し」の経営をモットーとしています。

―なるほど。

長谷川) そして、小ロットでも対応するという点です。このように、海外を渡り歩き、競争力がありオリジナリティ溢れる商品を開発・輸入し日本市場に投入しています。

和シリーズ、和コーン

―こうした御社のオリジナリティはどうやって育まれてきたのですか?

長谷川) 創業は1919年で、まもなく100周年を迎えます。現社長は3代目です。これまで多くの好不況、そして為替の変動を乗り越えながら経営を継続してこられたのは、「他社にできないものに取り組む」という会社の方針があったからだと思います。いろいろ試してみて、「これは」というものを見つけたら、それを徹底的に突っ込んで掘り下げていくというスタンスです。

―今回、そうした一環ですかね、新しく「和シリーズ」を始められたということですが、これはどういったものですか?

長谷川) 神社仏閣や和風建築の景観に配慮した表示製品等を企画、製造、販売する部門を新設しまして、第一弾として、上から被せるだけで簡単に三角コーンを和風に変える竹製の「和コーン」、竹や木材を使用した「立ち入り禁止スタンド」を企画開発したのです。

―ありそうでなかったユニークなものですね。

長谷川) 特殊な塗装をほどこすなどの工夫をしています。既に、京都市内でも某観光名所や別の観光名所周辺の旅館等で試験導入をいただいているなど好評です。今後もシリーズ展開していく予定です。引き続き、小さいながらもパワー溢れる会社を目指してまいります。

 

ますます楽しみですね。

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