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令和5年度「青少年いいねット京(みやこ)フォーラム」を開催しました

正しいインターネット利用について中高生が討論。リテラシーの向上や、問題を自ら考える機運醸成のため、「青少年いいねット京(みやこ)フォーラム」を開催しました。

昨今、スマートフォンなどのインターネット接続機器の普及に伴い、インターネット利用者の低年齢化が進む中、インターネット上で流通する情報には、偽・誤情報や誹謗中傷も含まれるなどの問題が顕在化しており、これからのデジタル社会において、青少年はインターネットを適切に活用するためのリテラシーを身につけることが必要となっています。

本事業では、府内の青少年やその保護者に対するインターネット利用に関するアンケートの実施やフォーラムへの参加などの一連の取組を通じて、自分達で適切なインターネットの利用を考える機会を設け、青少年及び保護者のメディアリテラシーや情報モラルの向上などの意識の変化を目標としています。

開催日時・場所

日時:令和5年8月21日(月曜日)13時30分~16時30分

場所:京都市北文化会館ホール(京都市北区小山北上総町49番地の2)

参加校(中学校:8校、高校:3校)

京都市立岡崎中学校
京都市立春日丘中学校
京都市立西院中学校
京都市立西賀茂中学校
京都市立栗陵中学校
京田辺市立大住中学校
京田辺市立田辺中学校
京田辺市立培良中学校
京都府立鴨沂高等学校
京都府立京都すばる高等学校
京都府立朱雀高等学校

パネリスト

京都府立高等学校PTA連合会会長
京都府教育委員会 教諭
京都市教育委員会 教諭
京都府警察本部少年サポートセンター 副所長

コーディネーター

兵庫県立大学環境人間学部教授竹内和雄氏

主催

オール京都で子どもを守るインターネット利用対策協議会(PDF:66KB)

(事務局:京都府健康福祉部家庭支援課)

内容

インターネット利用に関するアンケートの結果について

5月から6月にかけて、青少年のインターネット利用に関する現状を知るため、府内の小学生(4~6年)、中学生、高校生の皆さんにインターネット利用に関するアンケート調査を行いました。(有効回答:11,448件:男子5,501人:女子5,649人:答えない298人)

ご協力いただいた先生、生徒の皆さんありがとうございました。

主な調査項目は、携帯電話の所持率、ネット接続時間、課金経験やネットで知り合った人と会った経験の有無などで、ネット接続時間4時間未満の人とそれ以上の人との差異について調査したところ、4時間以上と答えた人は、生活面や学習面において乱れが出たり、ネットで課金したり、ネットを通じて知り合った人と会ったりした割合が高いという結果でした。

所持率 一番すること

令和5年度の詳しいアンケート結果はこちらから

事前学習会

参加者はフォーラムに向けて、7月に京都府立京都学・歴彩館に集まり、インターネット利用に関するアンケートの結果を題材として、インターネットの適切な利用などについて考えるワークショップを行いました。

事前学習会 事前学習会2

事前学習会4 事前学習会3

ワークショップ後、参加者は学校ごとに保護者、先生、自治体、自分達への提言を考え、今年で7回目となるフォーラムの発表準備をしました。

京都市立岡崎中学校の生徒の皆さんが考えた提言はこちら(PDF:752KB)から

京都市立春日丘中学校の生徒の皆さんが考えた提言はこちら(PDF:1,502KB)から

京都市立西院中学校の生徒の皆さんが考えた提言はこちら(PDF:347KB)から

京都市立西賀茂中学校の生徒の皆さんが考えた提言はこちら(PDF:718KB)から

京都市立栗陵中学校の生徒の皆さんが考えた提言はこちら(PDF:792KB)から

京田辺市立大住中学校の生徒の皆さんが考えた提言はこちら(PDF:916KB)から

京田辺市立田辺中学校の生徒の皆さんが考えた提言はこちら(PDF:8,704KB)から

京田辺市立培良中学校の生徒の皆さんが考えた提言はこちら(PDF:552KB)から

京都府立鴨沂高等学校の生徒の皆さんが考えた提言はこちら(PDF:302KB)から

京都府立京都すばる高等学校の生徒の皆さんが考えた提言はこちら(PDF:749KB)から

京都府立朱雀高等学校の生徒の皆さんが考えた提言はこちら(PDF:436KB)から

青少年いいねット京(みやこ)フォーラム

代表校による提言の発表

本年度は、参加校多数のため、時間の都合から代表4校による提言の発表となりました。

西賀茂提言 西賀茂中学校の発表の様子

 

大住提言 大住中学校の発表の様子

 

すばる提言 京都すばる高等学校の発表の様子

 

朱雀提言 朱雀高等学校の発表の様子

 

啓発動画の発表 ※制作していただいた啓発動画の視聴は、コチラから

事前学習会終了後、参加各校にインターネットやスマートフォンの安心・安全な利用方法に関する啓発動画の制作を呼び掛けた結果、3校がフォーラムまでの短期間に啓発動画を制作し、フォーラムで啓発動画を発表しました。

・京都市立栗陵中学校

「ネットの世界に保障された安心安全はありません」と題し、同校のマスコットキャラクターを使用した人形劇で、インターネットで知り合った人と実際に会うことの危険性と訴える啓発動画を発表した。

栗陵中学校動画 栗陵啓発動画

 

・京田辺市立田辺中学校

 「学校でできること」と題し、インターネットを利用する上での問題点(スマートフォンの悪い点、インターネット上のトラブル、視力の低下)を学校に掲示用のポスターにまとめ、その内容を啓発動画として発表した。

田辺中学校動画 田辺啓発動画

 

・京田辺市立培良中学校

「正しい判断をするために」と題し、自分たちがインターネットを正しく利用していくため、幼少期からインターネット利用に関する講義をすることや大学生・親世代からのアドバイスなどが欲しいことなどを訴える啓発動画を発表した。

培良中学校動画 培良啓発動画

パネルディスカッション~参加生徒とパネリストによる討論~

各校の意見発表、講演の後、パネルディスカッションを行いました。

パネルディスカッション1 パネルディスカッション2

パネルディスカッション3 パネルディスカッション4

参加校とパネリストそれぞれが生徒たちが事前に考えた保護者、先生などに向けられたテーマ毎の提言について、気になったものを選び、選んだ理由や意見をそれぞれの立場から発表しました。

生徒達からは、保護者には子どもに関心を持って相談しやすい環境を作って欲しい、学校にはネットの正しい使い方を教える授業をしてほしい等意見が出され、パネリストからは、親もインターネットに関する知識を持っていないため一緒に理解を深めて話し合っていきたい、インターネットでトラブルに遭わないためにはリアルの世界で孤立しないことが必要であること等討論がなされました。

フォーラムに参加いただいた皆様からの感想

 参加校からの提言について(抜粋)

先生、保護者、自治体、自分たちへと多方面への提言を学生の生の声で聞くことができる非常に貴重な機会をいただけて素晴らしい時間でした。通信事業者である弊社として、地域の小学校や中学校へのスマホやインターネットの危険性などの授業を行っているが、生徒たちの提言を取り入れた授業内容に変更して、1人でも多くの生徒がお互いの意見を「すり合わせ」できる機会をつくり、「納得できるルール」を学校や家庭で作るサポートができるようにしたいと思います。

自分達のいる学校だけではわからない、他校の貴重な意見が聞けたから非常に良かった。

生徒たちの期待と不安、自制と他制の赤裸々な思いを聴けて良かったです。

親や先生に言うだけではなく、自分たちへの提言も行なっており、またその内容も素晴らしかった。

参加校からの啓発動画発表について(抜粋)

インターネットで知り合った人と安易に会うことの危険性を人形劇にした動画が特に良かった。

生徒自身が分かりやすく、自分に置き換えやすい動画でしたし、大変参考になるものでした。

3校とも工夫を凝らした動画だった。

特に栗陵の人形劇の動画は、SNSの使い方を間違えればどのような事が起こるのかがよく分かって非常に良かった。

パネルディスカッションについて(抜粋)

大人と生徒のそれぞれの考えが理解できた。

学校へのネットに対する提言から、警察の方のネットトラブルに巻き込まれやすい精神状況や環境の話になり、そこから学校全体を良くすることがネットトラブルやネット依存を解消するという話まで広がり、みんなが納得するためには社会全体で取り組まないといけない、でもやる事は大きいことではなく、子どもたちとの会話や話し合いを積み重ねることだと。企業や社会が大きな問題として大雑把に決めつけるのではなく、小さな意見交換の積み重ねが一番大切だと気付かされました。

参加者が誰にも気兼ねせず、思ったことを発表していた。

子どもも大人も自分の言葉でその場で感じたことを素直に話していた。

全体的な感想・意見(抜粋)

デジタルネイティブのリアルな声が聞けて良かったです。

とても良いフォーラム。もっと広報すべきと感じた。

企業の人間として参加させていただきましたが、高校生、中学生の子を持つ親としても非常に気付かされることが多く、家庭での振り返りをしっかり行うとともに地域の皆さんにも還元できるような講習や取り組みを実施してまいりたいと思います。大変素晴らしい機会をいただき誠にありがとうございました。

中学生、高校生が司会進行も含めて主体的に取り組んでいる様子や、今日自分がフォーラムで感じたことについて、しっかりと自分の意見を述べる姿が印象的だった。

友達がいなかった時の自分の体験談を発言した中学生を筆頭に、みなさん積極的に勇気を持って発言していて、とても感動しました。ありがとうございました。

公の場で自分の思いを自分の言葉で伝える機会の大切が感じられる時間でした。子どもたちが生き生きと話す姿が頼もしかったです。

生徒たちが積極的に発言していたので驚いた。ありがとうございました。

 

など、抜粋ですが様々な視点からの感想をいただきました。

 


最後に、当フォーラムに御協力していただいた皆様に感謝を申し上げます。

フォーラムで使用しましたアンケート結果等については、府民の皆様と共有し、今後の子供達のメディアリテラシーと情報モラル向上ために活用していただきたいと思います。

ありがとうございました。

お問い合わせ

健康福祉部家庭・青少年支援課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

kateishien@pref.kyoto.lg.jp