京都府環境審議会企画部会・地球温暖化対策条例検討専門委員会合同会議の議事要旨
1 開催日時
平成18年5月23日(火曜日) 午後2時30分から5時まで
2 場所
平安会館 会議室「羽衣」(京都市上京区烏丸通上長者町上ル)
3 出席者
【審議会】
企画部会:浅岡委員、上原委員、亀井委員、郡嶌委員、小林委員、寺島委員、野瀬委員、樋口委員、細田委員、松井惠委員、宮垣委員、牟田委員、(計12名)
※上記のうち、次の委員は代理出席
上原委員(代理:大森京都市環境局地球環境政策部長)
亀井委員(代理:中島京都府生活学校連絡協議会推進委員)
【地球温暖化対策条例検討専門委員会】
郡嶌委員※、下村委員、鈴木委員、田浦委員、松井惠委員※、牟田委員※、龍委員、(計7人)
上記のうち、※印の委員は企画部会委員と併任
【事務局】
今泉環境政策監、石野環境政策室長、中村地球温暖化対策副プロジェクト長、井上自然・環境保全室長、その他関係課員
【傍聴者】
2名
4 議題
(1)地球温暖化対策推進計画のあり方(中間まとめ案)について
(2)その他
※内藤部会長が所用により欠席のため、京都府環境審議会運営要領に基づき、内藤部会長の指名により、寺島委員(会長代理)が議長として議事進行を行った。
配付資料
5 審議内容(結果及び主な意見)
(1)地球温暖化対策推進計画のあり方(中間まとめ案)について
- 資料1「地球温暖化対策推進計画検討専門委員会での検討経過」により、郡嶌専門委員会委員長から報告
質疑特になし
(2)地球温暖化対策推進計画のあり方(中間まとめ案)について
- 資料2「京都府地球温暖化対策推進計画の策定について(中間まとめ案)」により、事務局から説明の後、審議
主な発言
- 府における民生・家庭部門における2002年度の温室効果ガス排出量の伸び率が、国の発表しているものに比べると違いが大きいように思うがどうか。
【事務局回答】全国ベースでは28%増、府は1.6%増となっているが、これについては、大きく影響しているのが電力の排出係数の違いである。また、灯油の統計数字の取り方の違いなどもその理由の一つである。
- 削減量を積み上げていくのはなかなか難しいと思うが。
【事務局回答】取り組むことができる具体的な対策・施策を踏まえ、その対策の実施によりどれだけの削減量が見込めるかを積み上げた。府としてのオリジナルの対策と同時並行に行われる国の対策によるものを仕分けして示した。
- 2010年度の排出量について、例えば、海外でのCDMや排出権取引、また、森林吸収量については、京都府の削減量の中でどのように計算するのか。
【事務局回答】条例の削減目標を10%に設定した時の議論のとおり、京都府内での排出量を削減することを基本に取り組んでいくということで、CDMや海外排出量取引については、もう少し国等の動向を見守る必要があるので、計算外としている。また、森林は、面積や吸収量の目標の数字を設定するということで整理したいと考えている。
- 各部門毎の数字については、電力の排出係数が変動する中で、その影響については、計画の中でしっかり説明する必要がある。また、部門別目標は、対策を積み上げるのはたいへん難しい作業であると考えるが、その中に、実現が厳しい数字も見受けられるので、その点は再度検討いただきたい。
- 「はじめに」では、本計画の位置付けを、当面の目標(マイナス10%)の達成はもとより、脱温暖化社会の実現という究極目的の達成に向けた第一歩であることを明確にすべきである。
- 地球温暖化の問題は、地球トータルで削減できればいいではないかというところから議論がスタートしているので、運動論としてはそれぞれが取組ことが大事なのかもしれないが、削減量の議論になってくると実現性がどうか色々と難しい問題が出てくる。
- 現行の推進計画を策定する時も対策を積み上げたが、なかなか目標値にあわず、革新的な技術への期待値などもカウントしているという経過もある。
- 10頁の国の対策による削減量と府の対策による削減量をわけているが、国の制度はそれ自身では担保性もなく、また、それが達成されなかった場合はどうするのか考慮する必要がある。
- 部門別目標に掲げた対策を実施さえすれば、目標が達成されるような誤解を与えてしまう恐れがあるので、表現の仕方を工夫する必要がある。
【事務局回答】府の対策による削減量をこの計画による削減量とした。国等の対策による削減量は、国の目標達成計画による対策のうち、法令等に一定担保性があるものを現状対策の中でカウントしたもので、わかりやすいようにそれぞれを区分して表示したものである。
- 2010年ごろは、舞鶴火力発電の稼働もあり、排出係数が悪くなるが、どの排出係数で計算したのか。
【事務局回答】2010年の排出係数は、関西電力が現時点で公表している0.34という数値で計算している。
目標達成に向けた対策について
- 細かく計算されていると思うが10頁の積み上げと23頁の対策が、部門間でアンバランスがあったり、一部二重計算されているように思われるところが見受けられる。数字のあらわし方は難しいが、事務局で整合性をチェックすること。
【事務局回答】10頁と23頁の関係は、23頁は各分野毎に府が行う対策を包括的に書いている。10頁は、その中で具体的に積み上げた施策を整理したもので、23頁の方が大きい括り方になっている。10頁の区分毎(国の対策と府の対策について)にダブルカウントがないように考慮しながら計算したが、再度精査する。
- 24頁のように具体的な取組努力が電気代の削減につながるということなどが、成果として目に見えるようにできれば府民にとってかりやすい目標になる。
【事務局回答】24頁以降の府民行動モデルは、部門別目標と別に、府民等の各主体毎の具体的行動に結び付けていくために設定しようとするものである。また、行動モデルの目標数値については、京都市とも相談しながら「マイナス10%」という数字をベースに、府民、市民が共通の目標の下で取り組んでいけるようにしていきたいと考えている。
- 条例の議論のときに、京都の特徴を出せればとの話があったと思うが、学生、観光客などにどういうふうに参加をしてもらえるかが、京都らしいセールスポイントになると思う。
- 具体的なツールがあるかどうか、行政でできるのかどうかなどがあると思うが、例えば観光に来るときの交通の流れをよくするとか、何か、なるほど、京都方式ということが盛り込めると面白いと思う。
【事務局回答】部門毎の対策の振り分け方や府の特色を活かした取組などについて、再度吟味させていだきたい。
中長期ビジョンについて
- この中長期ビジョンは非常にすっきりとわかりやすく、府民のみなさんにもメッセージ性があると感じる。
- 36頁の中長期ビジョンのところでは、鳥の目でみながら、日常の生活をどうしていくかという蟻の目の見方で議論する必要がある。そのためにまず、これからの社会はこうあるべきという理念やフィロソフィー(哲学)を示すべきであるが、それが抜け落ちているように思われる。
- 中長期ビジョンとなれば、十分議論していく必要があるので、この計画では、脱温暖化社会のイメージを示すことにより、次のステップとして、府民総参加の下で、脱温暖化社会の実現に向けた中長期ビジョンを早期に策定する必要があるということを提起することにとどめてもよいのではないか。