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令和2年度第1回京都府社会教育委員会議の議事要旨

 

1 開催日時

令和2年8月7日(金曜日) 午前10時~正午

2 場所

京都産業大学むすびわざ館3-A教室

3 出席者

京都府社会教育委員

池辺 純次委員、磯田 珠奈子委員、大野 照文委員、金丸 京子委員、木原 由佳里委員、工藤 和之委員、黒岡 芳子委員、猿山 隆子委員、谷 文絵委員、築山 崇委員、中川 ひろみ委員、樋口 正明委員、平塚 靖規委員
計13名

事務局

京都府教育委員会 橋本教育長

京都府教育庁指導部 山口指導部長
京都府教育庁指導部社会教育課 片山課長 他8名

計13名

傍聴者

0名

4 議題 

協議 「『人がつながる地域づくり』をどのように推し進めていくか」

(1)京都府立図書館の運営等について

(2)令和元年度事業報告及び令和2年度事業計画について

(3)「『人がつながる地域づくり』をどのように推し進めていくか」について

5 内容

1 開会

橋本教育長挨拶

2 協議           (○委員、●事務局)

  

① 京都府立図書館の運営等について (○委員、●事務局)

●説明

○外国人向けとして中国・韓国・英語のパンフレットを設置しているとのことであるが、その他の国の方の利用状況、  他の言語に対する要望はあるのか。

●まずは日本語を含めた4カ国語、英語・中国語・韓国語を充実させていきたい。

○図書の無料お届けサービスを今後も取り組む予定はあるか。

●今後は新型コロナウイルス感染症のことを踏まえて、非来館サービスを充実させていくことが重要だと考えており、例えば、有料での貸出サービス等を検討していきたい。

○図書館の貸出や複写などについては、日本人と同等のサービスを提供されているということでよろしいか。

●貸出については図書館カードを作る必要がある。カードは京都府に在住もしくは京都府の近隣県に在住ということが条件になる。館内の利用、複写などは誰でもできる。

○職員や利用者の新型コロナウイルス感染はあるのか。図書館はどのような対応をされているのか。

●職員の感染者はいない。保健所等から利用者の感染に関する連絡はない。カウンターで返却本等の拭き取りを行っているが、今後は閲覧の多い図書約20万冊にブックカバーを装着し表紙等のアルコール消毒を行うこととしたい。

○今後、職員に感染が出た時の対応のマニュアルは準備されているのか。

●特別のガイドラインを設けていない。所管である社会教育課や保健所と連携をとり、適切に対応していきたい。

○電子図書サービス、デジタルアーカイブの活用とあるが、学校関係ではスマートスクール GIGA スクール構想といった取組により、オンライン環境が整備されていくものであると考えている。

○そういった中で学校との連携、オンラインでの利便性の向上といった部分が、非常に大きなテーマになってくるかと思う。ここでは評価3とされているがその点どう考えているか。

●電子書籍については、課題が三つある。一つ目はコンテンツが少ないこと。二つ目はコンテンツの使用料が高いこと。三つ目は都道府県図書館では資料の永久保存を行っているが、永久保存に馴染まないこと。一方では、非来館型のサービスの充実を図るためには電子書籍は大きな方法であると考えている。今後状況等を踏まえ検討していきたい。

 

② 「令和元年度社会教育事業のまとめ」及び「令和2年度社会教育事業」について 

(○委員、●事務局)

●説明

○家庭教育支援のカウンセラー・電話教育相談・メール教育相談について、平成30年度と比較し令和元年度相談件数が減っていることについて、何か理由はあるか。

●相談件数の減少についてであるが、同じ方が何度か相談をされると、全てを1回ずつカウントする。そうした方の相談が落ち着き、回数が減となっている。今回の新型コロナウイルス感染症の影響で、今年度の相談件数はかなり増えていると聞いている。長期休業前までは感染症に対する不安、長期休業中は忙しい子どもが家にいることへのストレスの相談、学校が再開してからは学校の衛生面についての相談が多かったと聞いている。

○家庭で子どもと長時間連日過ごすことへのストレスについておっしゃったが、家庭にとっては大変な状況であったかと思う。そういったことへの支援が必要ではないかと思う。

○地域未来塾についてだが、私の地域の中学校では公民館で実施している。生徒数は少ないが、1対1、2対1で教えて行くことを考えると、教員の OB の方を探しているがなかなか見つからない。わざわざ40分かけて来ていただく方もいる。地域コーディネーターの人脈にかかる所もあるが、どのような現状があるか。

●現状として多くの地域で人材不足という課題がある。福知山であったかと思うが、色々な所に声かけをしていただいたり、公立大学の学生に夏休みの間に来ていただいたり、そうした様々な取組をしていただいている。社会教育課としても、少しでも時間のある方にご協力頂きたいとリーフレットを作成し、呼びかけをさせていただいている。今後も引き続いて、しっかりと検討し進めていきたい。

 

(3)協議

『人がつながる地域づくり』をどのように推し進めていくか (○委員、●事務局)

●趣旨説明

○どの公民館も大変な状況である。講座の開催がどこも減っている。ただ、どこも定数を減らす中でも、定数いっぱいに受講いただいている。皆さんが公民館で学びたい、話したいと意識を持っていただいているということが嬉しい。

○例年、夏休みには子どもたちを対象としてきた企画があるが、子どもを集めることになるため今年はできない。秋には、公民館まつりを開催し、年間の活動報告や講座の発表の機会があったが、ほとんどの所で中止と決まっており、発表の場がなくなってしまい寂しいなと感じている。地域として公民館に集うという意識は持っていただいているので、方法を考えながらやっていきたい。

○仕事上、介護や医療の方と接する機会が多いので、Webで訪問する、会議する、何かを伝えるというようなことをやっている。便利といえば便利だが、なかなか自分の思いとか伝わらないところがある。ここまでもうちょっと言いたかったなぁとか、もう少し議論したいなと思ったところが、なかなか上手くいかないこともある。

○こんなに毎回会わなくても大丈夫だとか、一定整理できる部分もあり、自分の業務を見直すことができた。学校関係もそうであると思うが、会えないから会いたい。学校も行きなさいと言えば、行きたがらないのに、行かなくていいよとなれば、行きたい、友だちに会いたいとなる。家族・家庭といった、よりコアな部分、ストレスも溜まったりいろいろあるかと思うが、今後コロナと一緒に付き合っていかなければ時間がまだまだあるので、そこを何とか生かすことができないのか。自分の生活スタイルを見直す機会ができる。

○どれがいい方法とは言えない、それぞれの形があるかと思う。例えば、これまで学校などから手紙が来てもあまり読まなかったものが、残暑見舞いが来たら、何が書いてあるのか読んでみたり、自分も出してみようかと思ったりという変化もあるのではないかと感じている。

○ご欠席の委員から、Zoomのやり方をみんなに教えてはどうか、高齢者こそiPadを使ってはどうかという他県の実践もあると伺っている。しかし、そのZoomのやり方をどう教えるとよいか。集まれない状況のもと、オンラインを駆使できない方を対象に講習をするためには、極めて限定的な人数で、広い場所を確保してということになる。今の制約のもとで、何ができるかという工夫が大切である。

○オンライン会議を経験したが、2時間ほどスマホの小さな画面で行ったため、肩が凝った。また、別の会議ではで車の中から参加しますという方もいた。それはそれでいいと思うが、私は直接会って話す方がいい。

○学校教育でタブレットを1人1台配付していると聞いているが、じっと同じ姿勢で学習していると1番体力を鍛えていかないといけない子たちの筋力減退になるのではないか。高齢の健康問題にも影響があるのではないか。ITは良いと言われるが、良い面だけではないのではないだろうか。スマホをずっと触り、人とコミュニケーションを取らなくなった結果、人と話ができなくなり、独身の方が増えたのではないか。これも社会教育として考えていかないといけないと感じている。

○学校の休校が3ヶ月続いた。5月の終わりには分散登校を開始した。この1、2ヶ月は、子どもたちが日常を学校内で取り戻し、輝いていく期間であった。学校としても、「身体は離して、心は寄せて」を合い言葉にやってきている。学校は、色々な活動で密を避けることはなかなか難しい。1クラスで37、8人が密を避けるために、机を壁に寄せて空間をとるが、子どもが何も活動せず講義を受ける学習では、子どもは育たない。色々工夫しながらやっている。

○赤ちゃんふれあい学習は、本校独自で地域のお母さんと子どもさん、卒業生が子どもを連れてきてくれる。そこで中学生は生きることであるとか、大人になっていく上で、虐待などもいわれているが、子育ての大変さ、楽しさ、大切さを色々な形で学んでいる。今年は、赤ちゃんを連れてきてもらうことが難しいため、京都府の赤ちゃん人形をお借りして実施しようと計画している。お母さんは無理なので、幼稚園や保育園の先生に来ていただき、質問などをさせてもらい学習を進めたい。

○地域未来塾では、私の地域では学校ごとにおいているが、人材確保が難しいところで非常勤の先生や大学の学生さん、地域で教育に携わっておられた方にお願いしている。3年生の進路保障に関わって、面接練習をするが、集団ではなく個々でできることを地域の方にお願いして実施しようと考えている。できるだけ色々な経験を子どもたちがすることは大切だと感じているので、何とか方法を模索しながら行っていきたい。

○三重県から本日参加させていただいている。行政にもう少し考えてもらわないといけないと思うが、人口密度が低いということは、感染の危険度が大都市と比べ低いと言える。都市集中型の在り方を考えたとき、京都府や三重県のように、自然が残り、共同体の文化が残っているところの強みをどう生かしていくか。コロナだからといってICTということではなく、もう少し我々が住む足下の地の利を考え、最大の課題としてどういう風にコロナを恐れるか、先程の図書館の報告でもあったように専門家の意見を取り入れていくことが大切である。国でいうと厚生労働省や、そういう所との連携が必要である。今の京都府や三重県のような豊かな自然と文化が残っているところが、コロナ以後の日本を支えるという気概で、子どもたちを育てていただけるとありがたい。

○孫が1年生になり、入学式きり2ヶ月学校に行かなかった。まなび教室は7月から再開したので行かしてもらっているが、1年生にとって2ヶ月は非常に大きい。将来、コロナの時の1年生かと言われるのが心配。

○PTAについては活動ができず、いつもなら5月に委員決めをする。しかし5月の参観がないため委員決めができない。そのため小学校では、1人1役どれかをやってくださいとお願いし、受けてもらった。

○高校では、コロナの問題で家庭の貧困による教育の格差の拡大というのが確実にあると思う。オンラインでクラッシーとかスタディサプリとか補助をいただきながら全校で取組が進んでいくが、活用の仕方から既に土壌ができている家庭や、一定レベル塾などで活用してきている生徒、保護者の方が家庭学習に関わってこられ、指導されていたりする子とそうでない子では大きく違ってくる。Wi-Fiの環境によっても違う。そんな中で、学校に行けないから勉強しないといけないと思える子と、学校に行かなくていいから勉強をしなくていいと思う子のように、持っている意識の差、環境の差、そこからどんどん差が大きくなっている。課題を家に送ったから勉強するようになるのか、オンラインで授業をすることで学ぶ環境が整うのかというと、最後はやっぱり本人の自覚で、ボタンを押さないと映像は流れないので、自発性、自主性が大切になる。

○学校が休校していた時期は学校にとっても、家庭にとってもしんどい時期であった。ベースにあるのは家庭の状況であるかと思うので、家庭教育支援に取り組んでいただくことは、本当に必要とするところで充実させていただくとありがたい。特にアウトリーチ型、家庭に入り込んで保護者もセットで指導していただけるような場面が不可欠ではないかと思う。

○閉校した小学校を地域振興の拠点としている。きのこ文庫といって子育て中のご家族の居場所の提供とおもちゃや絵本を、くつろぎながら読んでいただけるよう貸出等を行っている。緊急事態宣言が出ていたときは、完全に閉館をしていた。お家の中で籠もられていて、子どもたちは動きたい、外へ出たいと状況で、お母さんたちも気持ちの持って行きようがなく、イライラして子どもを叱ってしまうとかそういうお声もあった。今は、皆さんにいつでも気軽に来ていただける場所として、換気などの予防対策に気を付けながら居場所の提供をしている。おもちゃや絵本で遊ぶ前や、遊んだ後には消毒してもらうことを徹底している。

○地域の公民館の行事などもほとんど中止になっているが、今だからこそ何かできることはと考え、グラウンドを活用したドライブインシアターを計画している。車の中で、いつも一緒にいるご家族と、テイクアウトでお弁当などの飲食をしていただく。10月に実施することが決まっている。

○どうしてもオンライン、リモートをとおっしゃるが、リモートで行うと、どうしても勘が働きにくく、真実が見えにくい気がする。例えば今しゃべっているときに、回りの様子を感じて話すことができているが、それができなくなる。パネルを置いてでも、何とか工夫して今後もやっていかないといけないのではと感じている。

 

(4)閉会

   山口指導部長挨拶 

 

 

 

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