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平成25年度第2回京都府社会教育委員会議の議事要旨

1 開催日時

平成25年11月1日(金曜)午前10時~正午

2 場所

ホテルルビノ京都堀川 3階 朱雀

3 出席者

京都府社会教育委員

伊藤 悦子委員、卯瀧 俊明委員、大槻 達郎委員、大仲 順子委員、木原 由佳里委員、
小寺 正一委員、田野 照子委員、築山 崇委員、中川 千種委員、中小路 貴司委員、
西岡 正子委員、宮本 光雄委員、村田 卓正委員   計13名

事務局

京都府教育庁指導部  永野指導部長
京都府教育庁指導部社会教育課  阿部課長 他11名
計13名

傍聴者

0名

4 議題

  ・家庭教育を支援する取組について
  ・「平成26年度社会教育を推進するために」の策定について

5 内容

(1)開会

    永野指導部長挨拶

(2)報告

① 「平成25年度社会教育事業」に係わる追加資料について
 □説明(阿部社会教育課長)
 □質疑応答
<「るり渓少年自然の家」の改修の進捗状況について>
○ 「るり渓少年自然の家」の改修の進捗状況について何か説明いただけることがあればお聞かせ願いたい。
 →昨日、南山城少年自然の家の営業を終了し、最終的には、11月30日をもって管理をしている財団が解散するので、それが最後となり閉鎖をする。今後は、るり渓少年自然の家に機能を集約して、府民の利用に配慮するということで、施設整備等の充実を図るため予算措置がされている。内容としては、その1つとして、今ある棟とは別に、クラフト棟を増設する予定である。その他には、老朽化の対応ということで、雨漏りを防ぐための屋根の改修、身障者用トイレ以外のトイレにも洋式トイレを増設、電灯設備改修等、機能充実に向けた諸々の工事をする予定である。現在、設計がほぼ完了し、これから、入札に入るところである。3月の末までに完成するという方向で努力をしているところである。

○ 要望としては、一時期にしっかり作られても、10年、20年経てば古くなるものなので、予算の関係もあるのだが、その時々に必要な改修を少しずつでも進めていき、いつでも新しいと感じることができる施設にしてほしい。今後も、継続的に必要な改修を行い、よい施設として維持していってもらいたい。

○ 改修することによって、かなりバリアフリー化は進むと考えてよいのか。重度の障害のある方が、キャンプをしてみたいと要望したときに、それに対応できるような施設になると理解してよいのか。
 →これまでも、スロープを設ける等、車いすに配慮した設計になっているが、2階へ上がるエレベーターはないので、1階を中心に御利用いただくこととなっている。トイレについては、身障者用トイレを完備している。ただ、キャンプ場に行くには、坂等があるので、地形の問題についてまで配慮できているとは言えない。そのあたりは、職員ができるかぎり対応するということになると思う。

○ 以前の会議で、特別支援学校等への配慮と言った意見も出ていたので、階段に昇降機を付けるなど色々対応があると思うので、そのような視点を持って改修にあたっていただきたい。

○ アクセスについて、どのように改善をされようとしているのか聞かせてほしい。
 →1つの方法としては、バスをチャーターすることが考えられるが、予算等の関係上、そこまでの方策ができていないというのが現状である。

○ 急には無理だとしても、工夫をしてほしい。結局、アクセスがないことで、利用は増えないと思う。学校だけではなくて、家族やグループが利用できるようにというコンセプトがあったと思う。コンセプトとアクセスをセットにして考える視点ももってほしい。
 →いただいた意見を念頭に置きながら、改修を進めていきたいと思う。


② 体験活動プログラム集について
 □説明(阿部課長)
 □質疑応答
○ アクセスの件については、このプログラム集にも掲載しようということであったが、そのようなページがないようなので、是非、掲載してほしい。また、このプログラム集には、直接、関係ないかもしれないが、検討委員会で、るり渓を訪れ、そこで協議をしたときに、食事が今ひとつで満足できないという意見があった。プログラム集を活用していただくためにも、運営面の改善も図ってほしいと考えている。

○ 少年自然の家の利用対象者を、青少年だけでなく、家族や一般の団体等に広げてほしいという意見を出してきた。家族だけでの少人数でも充実した利用が出来るよう工夫してほしい。また、そば打ち体験や草木染め体験等ができる備品の充実を図り、るり渓に行けば、地域ではなかなかできない体験ができるといった工夫もしてもらいたい。
 →小グループでも宿泊しやすいように小さな部屋も作ってほしいという予算要求をしたのだが、それは、通らなかったので、部屋については、現状の部屋を使っていただくことになる。少年自然の家の利用の中心は、これまでのように学校が主になると思うが、可能な限り少人数の方々の利用を受け入れていくという方向で現在、少年自然の家と調整をしているところなので、何らかのかたちで御要望に応えられるようになると考えている。
  
○ 「不明な点はお電話にて御相談ください」と書いてあるのだが、問い合わせ先がはっきり分からない。問い合わせ先の電話番号を書いて、問い合わせがあった場合は、丁寧に答えてもらえるようなシステムを作ってもらえるようお願いしたい。
  
○ 施設内平面図と館内平面図が掲載されているが、具体性に欠けるのではないかと思う。施設の写真があるともっと分かりやすいと思う。高校等では、合宿をするときに、かなり下見を繰り返され、期待する取組が出来るのかを確認されると聞いている。その負担を軽減するためにも、適合する資料を揃えてほしい。トイレの改修等、利用者への売りになることを掲載することが利用を増やすことに繋がると思う。アクセスの件については、特別な支援を必要する人たちに配慮する視点を持っていただきたい。るり渓温泉と提携して送迎をするといった意見が以前出ていたので、是非、実現していただきたい。
  
○ プログラム集に写真等を追加するのは難しいので、インターネット上のホームページに写真等の情報を載せて、プログラム集には、そのURLを記せばよいと思う。
 →現在のホームページにも、先ほど言われていたような情報は掲載しているが、施設の改修にあわせて、今後、ホームページの内容を更新していきたいと考えている。
  
○ このプログラム集は、誰にどれくらい配布しようとされているのか、印刷する冊数は何冊ぐらいなのか教えていただきたい。
 →まずは、配布先だが、全保・幼・小・中・高等学校・特別支援学校の教室に1冊置かせていただき、それに加えて、学校に何冊か余分を持ってもらい、先生と子どもたちが共に見ていただく資料として、御活用願いたいと思っている。その他には、図書館・公民館に置かせていただいたり、社会教育団体にも何冊かお渡しして活用を促したりしたいと考えている。社会教育課やるり渓にも何冊かストックしておいて必要に応じて配布できる準備をしておきたい。印刷冊数は、今のところ1万部から1万5千部の間の冊数を印刷できればと思っている。
  
○ プログラム集をたくさん配るというのも1つの手だが、ゴミ箱に捨てられるような結果になるともったいない。必要な人がすっと手に入るような手段を広報しておいていただければ、無駄なく活用していただけると思うのでそのような体制をとっていただきたいと思う。
  
○ これを持って、セールスにも行っていただけると聞いている。しっかり広報していただきたい。
  
○ プログラムの内容をみると、昆虫採集や植物採集の活動が入っていて、とてもよいと思うのだが、危険箇所を示した周辺地図があれば安心すると思う。採集についての注意書きが書かれているが、絶滅危惧種についての情報を何らかの形で提供していただければ、子どもたちも学べると思うので、今後、考えてほしい。
  
○ 公民館等にプログラム集を置くと同時に、手軽に持ち帰ることが出来るダイジェスト版を準備していただけるとありがたいと思う。
 →以前から、一枚物のちらしについては発行しているので、随時、更新をしていきながら、持って帰っていただける資料として、置いていただければと考えている。
  
○ これが体験プログラム集だとすぐに分かる工夫をしてもらいたい。それと、本の上端に穴を空けて、紐を通せるようにすれば、保存もしやすく、また、無くなりにくくなると思う。

○ アクセス等について詳しく入れてしまうと、道が変わってしまう等により、改訂版を発行しなければならないこともあるので、これは、あくまでもプログラム集として永く保存していただけるスタイルでいけばよいと思う。


③ 第2回子ども読書本のしおりコンテストについて
○ 優秀賞に選ばれた子どもの作品については、学校の他の子どもたちに知らされ、その良さ等がフィードバックされるようになっているのか。
 →入賞者には、学校を通じて連絡をさせていただいているので、学校から子どもたち全体に対して、広めていただくということはしていただいていると思っている。それとあわせて、このしおりは、コンテスト参加者全員と各学校にも配って広報する方法をとっている。さらに各書店に、このしおりを置いていただき、広く府民に広報させていただいている。
    
○ 希望を言えば、予算の都合もあると思うが、優秀作品だけでなく他の作品のしおりもあればいいと思う。
    
○ 学校での表彰式は、各校でされると思うが、京都府として、表彰式はされないのか。
 →最優秀賞と優秀賞については、11月2日に表彰式を行うこととしている。
    
○ 多くの人が応募されているということは、それだけ、読書が浸透している証拠だと感じる。これは、すべての学校にこのようなことをすることを依頼しているのか。
 →すべてのお子さんにチラシを配布している。4月23日の子ども読書の日に配布したものを9月まで持っていただいて、応募していただけるというのは、本当にありがたいことだと思っている。
    
○ 各学校では、夏休み前に多くのコンクールについて、子どもに紹介し応募を呼びかけているが、その多くのコンクールの中で、このしおりコンテストを選んで、これだけ応募者がいるということは、大変有意義な施策だと考えている。また、引き続きよろしくお願いしたい。
    
○ 是非とも、この取組を続けていただきたいというのが、このメンバーの希望ということでまとめさせていただく。

(3)協議

① 家庭教育を支援する取組について
 □説明(阿部課長)
 □質疑応答

<家庭教育支援基盤形成事業について>
○ 家庭教育支援基盤形成事業は、これ自体は国の事業だったと思うが、いかがか。
 →基本的には、市町の教育委員会が主体的に行う事業なのだが、その費用に関しては、国が3分の1、府が3分の1補助をするといった事業である。
    
○ 今の子どもたちの様々な問題を考えていく中で、家庭教育を支援していく視点はとても重要だと考えており、家庭教育支援基盤形成事業の充実を願っているところである。各地域の家庭教育支援チームの状況、構成メンバーや取組内容等を聞かせてほしい。
→(各地域の家庭教育支援チームの状況)
    家庭教育支援基盤形成事業ということで市町村が行う場合に、いくつかのやっていた
   だければならないことが示されている。まず、運営委員会を設置していただくことである。
   これは、地域の方々、行政関係者等が一堂に会し、家庭教育支援の取組をどのように
   企画していくのか、また、評価していくのかを話し合ったりする委員会である。その上で、
   家庭教育支援員を配置して、家庭教育支援チームの活動を行っていただいている。
 (構成メンバー)
    民生委員、児童委員、元教師、それから、地域のボランティアの方、NPO関係の方等
   である。そこに、家庭教育支援員が入って、組織している。
 (取組内容)
    家庭教育に関する情報や学習機会の提供等が挙げられる。具体的には、京丹後市が
   積極的に活動されており、それぞれの地域で、拠点とする6つのチームが発足してい
   る。地域の子育てサロンといった若い保護者が集える交流会を企画したり、地域での
   イベントをお知らせする広報誌を作成して配布したりする等の活動をしていただいてい
   る。
    
○ 各地域の家庭教育支援チームの活動の重点は、どのような点に置いておられるのか。
 →内容は地域によって様々だが、相談等にのってほしい地域の人が、いつでも、だれでも気軽に利用できる、互いに交流しあえる、そんな場を提供するといったことに重点を置きながら活動されているというのが京都府の実態だと思う。
    
○ 今後、研修会等の事業を重ねていっても、ある層までは参加するようになるのだが、それ以上の参加してほしい親までには広がらないと思う。だから、そのような親が頼る家庭教育支援チームの取組の成果や課題を検証して、新たな取組を考えて行くことが、手が届きにくいところに配慮した事業展開に繋がるのではないかと考える。
    
○ 学び教育推進プランに携わってきた中で、小学校に上がる前までの子どもに対して
様々なプログラムを組むことの教育的効果を実感してきた。家庭教育基盤形成事業は、就学前の子どもを育てる若い親たちに対して、支援をしたり、つながりを作ったりする機会となるものなので、今後も力を入れていってほしい。
    
<親のための応援塾について>
○ 親のための応援塾が独り立ちをして、PTAに任されたということはすばらしいことだと思う。府の教育委員会としては、今後、少なくとも、リーフレット等を作成し配布するなど、出来る限りの支援が続くことを希望する。
    
○ 親のための応援塾については、完全に手放すのではなく、全体を支えるところについては、ある程度、府の方も関わっていくべきだと思う。
    
<研修会等の参加促進について>
○ 参加されない親たちの多くは、子育てに不安があり、うまくいっていない親だと思うので、「そこが間違っているから、こうすべき」といった学びの場を設定する前に、子どもたちのためになることという視点を持ちながら、何か楽しめる取組を企画し、参加を呼びかけることが効果的だと感じている。まずは、その場が、安心できる場だということを知らせることが大切だと思う。
    
○ PTA等に、行政が支援できる内容を情報としてしっかり提供していただき、何か相談があるときには、しっかり受け入れてもらえる体制を作っていただきたい。PTA等が、効果的な企画を考えるためには、行政からの豊富な情報提供と、行政が関係機関を繋げていただく核になることが重要であると経験上感じている。
    
○ 家庭教育の問題は、心の問題という側面もあるのだが、社会的・経済的な問題がかなり影響している現状になっていると思う。そういう意味では、スクールソーシャルワーカーをどれほど配置していくか、スクールソーシャルワーカーにどういうふうに働いてもらうかということが大切だと思う。京都市では、NPOと連携して、中高生の学童保育というのを始めている。ひとりぼっちで御飯を食べている中高生の居場所を作って、そこで家庭教育の大切さを親にも知らせていくといった取組である。そのような具体的な社会福祉の現場等とも連携していただければと思っている。
 →京都府の福祉部局の方でも、中学生の居場所づくりに取り組んでいこうとする動きがあることを聞いている。教育委員会にも参画してほしいということもあるので、我々としても教育の立場からしっかり関わっていきたいと考えている。

  
② 「平成26年度社会教育を推進するために」の策定について
 □説明(阿部課長)
 □質疑応答
○ 表紙のデザインを変えるといいうことは、25年度のものと区別を付けるということなので良いと思う。写真は、すべて差し替えるということであるが、大変ではあるが出来るならそうしてほしい。
    
○ 見開きのページにあるイメージ図の地域社会の文字の下に、公民館や図書館のイラストがない。「いつでも、どこでも、だれでもが利用して勉強してもらえます」というイメージを与えるために公民館や図書館をうまく入れてレイアウトを工夫してほしい。
    
○ 学校教育と社会教育の連携・融合ということを表すならば、家庭・学校を囲ってある枠をとって、すべてオーバーラップして繋がっているというイメージ図にした方がよいと思う。
    
○ 最終案は、次回の委員会で見せていただけるのか。
 →次に委員会で見せるとなると、2月頃になるので、ほぼ完成段階のものとなっている。ある程度、形ができた時点で、各委員の皆様に配布させていただき、御意見をいただければと考えている。


(4)閉会

阿部社会教育課長 あいさつ

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