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クリーニングから戻った合皮ズボンを着用したらやけどをした

Q) クリーニングから戻った合成皮革のズボンを着用し、太ももとお尻に火傷しました。
クリーニング屋さんに保障を要求できるでしょうか。

残留していたクリーニングの溶剤が原因

事故から4日後に相談があり、センターは「やけど部分の写真をとること」、「苦情品を持参すること」などを助言しました。1週間後に持参されたズボンは、わずかに有機溶剤の臭いがし、「ドライチェッカー(残存溶剤簡易検出器)」による測定で、内側は「半乾燥~未乾燥」を示し、皮膚炎の危険性がある程度の石油系ドライクリーニング溶剤が残留していました。

「化学やけど」とは

「化学やけど」は、酸、アルカリ、クリーニング溶剤などの薬品が皮膚に付いた時に起こります。ピリピリ感があり、クリーニング溶剤の場合、そのまま着用し続けると、肌が赤くなり、腫れたり、水ぶくれができるなどして、普通のやけどより治るまで時間がかかりがちです。

事故を防ぐため、私達が気を付けること

事故を防ぐには、クリーニング店が充分に乾燥を行ってから消費者に返却することが最も重要ですが、消費者も次のことに注意したいものです。

  1. ドライクリーニングから戻った衣類は、すぐに袋から出し、臭いがしないか確認する。(もし、臭いがあれば、店に申し出るか、風通しのよい屋外に陰干ししてから着用する。)
  2. 合成皮革や肩パット部分などの乾きにくいものは特に注意する。
  3. 着用後、何か異常を感じたら、なるべく早く脱いで、ぬるま湯で肌を洗い流す。ひどくなりそうなら皮膚科で治療をうける。

この相談事例では、クリーニング店に治療費などを請求できるでしょう。

(参考:「たしかな目 1999年4月号」、「くらしの危険232」)

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