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5月21日第689号

1.「新型コロナワクチン詐欺 消費者ホットライン」の受付状況について(2)-「予約代行する」、「接種の説明に行く」など言われても、すぐには応じない!-
~国民生活センターからの注意喚起~

国民生活センターでは、「新型コロナワクチン詐欺 消費者ホットライン」を開設しています。各自治体でワクチン接種の予約が開始されていますが、「新型コロナワクチ詐欺 消費者ホットライン」には自治体職員をかたり、「ワクチン接種の予約を代わりに申請する」と来訪してきたり、「ワクチン接種の説明に行く」と電話をかけ、来訪しようとする事例がみられます。そこで、被害の未然防止のために相談事例と消費者へのアドバイスを紹介します。

<事例1>
「ワクチン接種の予約代行をする」と市職員を名乗った人が訪ねてきた。詳しく質問しようとしたところ、ごまかして帰って行った

先日、自宅マンションに「新型コロナワクチン接種の予約がなかなかとれないので、予約の代行をします」と男性が訪ねてきた。「市役所から来ました」というので部署名や担当者の名前を尋ねたところ、ごまかして帰って行った。料金については何も言っていなかった。(相談者:40歳代 男性)

<事例2>
接種の予約をしていないのに、「ワクチン接種の説明に行く」と電話があり、個人情報の確認をされた。

高齢の母親が住む自治体の職員を名乗った電話があり、「新型コロナワクチン接種の申し込みを受け付けた。役員が説明に伺うので都合のいい日を教えてほしい。住所はこれで合っているか」と住所の確認をされたうえ、翌日の午後に約束をしたそうだ。予防接種の予約はしていないが、母は娘である私が予約をしたと思い、質問に答えたそうだ。(相談者:60歳代 女性、母親:80歳代)

<消費者へのアドバイス>

  • 自治体名を出して、「ワクチン接種の予約代行をする」と言われてもその場では応じず、お住まいの自治体に確認してください。予約代行の費用として金銭を要求されたり、接種予約に関連して個人情報を聞かれたりする可能性もあるので応じないようにしましょう。接種については、市町村から「接種券」と「接種のお知らせ」が届くので、電話やインターネットで予約をする、という流れになります。予約の方法等については、「接種のお知らせ」等の記載を確認するとともに、自治体によってはホームページに電話が混み合う時間帯を記載していたり、予約をサポートする取り組みを行っていたりすることもありますので、各自治体にご確認ください。
  • ワクチン接種に関連付けて金銭を求められたり、個人情報を聞かれたりしても応じないでください。ワクチン接種は無料です。「ワクチン接種の費用」、「優先して接種を受けるための費用」など、ワクチン接種に関連付けて金銭を求められても決して応じてはいけません。また、行政機関(国や市区町村等)や団体等が、「ワクチン接種の説明に行く」などと来訪したり、「ワクチン接種に必要」などと言って個人情報や金融機関情報などを電話やメールで聞くことはありませんので、個人情報や金融機関情報などを聞かれても答えないでください。
  • 少しでも「おかしいな?」、「怪しいな?」と思ったり、不安な場合はご相談ください。

「新型コロナワクチン詐欺 消費者ホットライン」をご利用ください。
http://www.kokusen.go.jp/info/data/coronavirus_vshotline.html(外部リンク)

電話番号フリーダイヤル:0120-797-188
相談受付時間10時~16時(土曜、日曜、祝日を含む)

[報告書本文]
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20210514_1.pdf(外部リンク)

2.やめられない!?占いサイトに気を付けて
~国民生活センター・見守り新鮮情報第393号より~

<事例>
占いサイトの広告を見て、無料で鑑定してくれるというのでサイトに登録した。占い師から「あなたには強い守護霊がいる」などというメッセージをもらい、信用してしまった。その後、占い師が指示する言葉を送り返すように言われ、返信し続けた。やりとりには有料のポイントが必要で「今やめたら幸せは来ない」と言われ、気が付いたら約120万円も支払っていた。(60歳代 女性)

<消費者へのアドバイス>

  • 占いサイトの中には、インターネットやSNS広告等で「無料鑑定」とうたっていても有料のやりとりへ誘導させるサイトもあります。また、氏名や生年月日、メールアドレス等の個人情報を入力すると、大量の迷惑メールが届くこともあります。無料だからといって、気軽に登録しないでください。
  • やりとりをすることで有料ポイントを消化させられることがあります。金運や恋愛運等について良い言葉が書かれたメッセージが届いても、安易に返信してはいけません。
  • 怪しい、やめたいと思ったら、退会する前にやりとりの内容などをスクリーンショット等で残しておきましょう。支払った料金等の返金を求めるための証拠となります。
  • 不審に思ったり困ったりしたときは、すぐにお住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください(消費者ホットライン188)。

<第393号リーフレット版>
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/pdf/shinsen393.pdf(外部リンク)

3.「転売」で稼ぐ!? 簡単にはもうかりません
~国民生活センター・子どもサポート情報第169号より~

<事例>
友人から、ネットビジネスで稼げる話があると誘われ、カフェに行った。そこで会った男性から「仕入れたものをネットオークションやフリマサイトで転売すればもうかる。まずは、50万円払ってノウハウを学ぶ必要がある」と言われた。「お金がない」と言うと消費者金融に連れていかれ、指示されるままに借金をし、その場で男性に渡した。その後、数回男性からノウハウを聞いたが、役立つ内容ではなかった。解約して全額返してほしいが、連絡が取れなくなった。(当事者:大学生 女性)

<消費者へのアドバイス>
インターネット通販等で仕入れた商品を、フリマサイトやネットオークションで販売する「転売ビジネス」のトラブルが寄せられています。

  • もうけるためのノウハウ、サポート、会員登録などで高額な費用が必要と言われたら要注意です。「簡単にもうかる」「すぐに元が取れる」などと説明されても、安易に信用せず、必要なければきっぱり断りましょう。
  • 「お金がない」と断ると、借金をするように勧められ、断り切れなくなる場合があります。「契約しない」「やらない」と明確に伝えましょう。
  • 未成年の契約は、取り消しができることもあります。困ったときは、すぐにお住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください。(消費者ホットライン188)

<リーフレット版>
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/pdf/support169.pdf(外部リンク)

4.令和3年度消費者月間行事 第52回京都消費者大会
 「“エシカル消費”で築く新しい日常」のオンラインでの開催について
~京都府消費生活安全センターからのお知らせ~

前号第688号でお知らせした令和3年度消費者月間行事第52回京都消費者大会「“エシカル消費”で築く新しい日常」については、この度、新型コロナウイルス感染症に係る緊急事態宣言措置が延長されたことを踏まえ、会場での参加を見合わせ、オンラインのみで開催することといたしました。

【日時】
令和3年5月29日(土曜日)13時30分~16時(開場13時)
※オンライン開催

【内容】
講演1.「世界に優しく、地域に楽しく、自分に美しく~フェアトレードタウンで
エシカル消費~」
講師:原田さとみ氏(エシカル・ペネロープ株式会社代表取締役、一般社団法人
日本フェアトレード・フォーラム代表理事)

講演2.「青果小売の現場から考える食材ロスと消費者意識~食材ロスの解決は足
るを知る姿勢と半径5mの仲間と共に生きることから始まります~」
講師:近藤貴馬氏(西喜商店四代目)

座談会

【申込み】

  1. 参加方法:Zoomウェビナーを使ったオンライン参加
  2. 申込み方法:お名前、電話番号、参加方法、メールアドレスを添えて、ホームページ、メール又はFAXでお申し込みください。

【申込・問い合わせ先】
NPO法人コンシューマーズ京都
〒604-0847京都市中京区烏丸二条下ルヒロセビル4F
TEL:075-251-1001FAX:075-251-1003
E-mail:syodanren@mc2.seikyou.ne.jp(件名は「5月29日申込み」としてください。
HP:https://consumers-kyoto.net/(外部リンク)

【主催】
京都府・京都市・NPO法人コンシューマーズ京都
http://www.pref.kyoto.jp/shohise/3shohishataikai.html

お問い合わせ

文化生活部消費生活安全センター

京都市南区東九条下殿田町70 京都テルサ西館2階

ファックス:075-671-0016

kyo-shohisen@pref.kyoto.lg.jp