丹後広域振興局

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天橋立の概要

地形・由来

 若狭湾の西端丹後半島の東南部に位置し、宮津湾と阿蘇海を二分しているのが天橋立です。

 天橋立は延長3.2キロメートル(大天橋、小天橋)、幅20から170メートルの砂嘴(さし)によって形成されており、これが宮津湾と阿蘇海を分断しており、文珠の切戸(きれと)と文珠水路によってかずかに両水面が通じています。天橋立公園は、大天橋、小天橋、第2小天橋とこの天橋立が展望できる傘松の4地区からなっています。(砂嘴とは:沿岸流や波浪によって運ばれた砂礫(されき)が海岸や湖岸から細長く突堤状に堆積してできた地形。静岡県の三保の松原などはその例。)

 天橋立の成因は、世屋川をはじめとする丹後半島東岸の河川から流出した砂礫が沿岸流で南下し、野田川の流入で生じる阿蘇海の東流が南下流の側面に当たり、江尻よりほぼ真っ直ぐに砂礫が海中に堆積し、約4千年前に天橋立が海面に現れたものと推定されています。

 宮津湾を囲むように位置する山並みは、成相寺北側の鼓ヶ岳(つつみがたけ)(標高569メートル)を最高として、おおよそ150メートルから300メートル級の丘陵によって構成されています。

 天橋立の由来は、「丹後風土記」によると、伊射奈芸命(いざなぎのみこと)が天界と下界を結ぶために、梯子を作って立てておいたが、命(みかど)が寝ている間に海上に倒れ、そのまま一本の細長い陸地になったのが天橋立だと記されています。

天橋立の航空写真
天橋立の航空写真(1995年5月 国土交通省公開)

緒元

区分 延長 最大幅 最小幅 面積
大天橋 2,410メートル 170メートル 40メートル 18.8ヘクタール
小天橋 830メートル 105メートル 20メートル 4.9ヘクタール
第二小天橋 410メートル 25メートル 7メートル 0.9ヘクタール
小計 3,650メートル     24.6ヘクタール
傘松 120メートル 60メートル 15メートル 0.5ヘクタール
      25.1ヘクタール

天橋立平面図
 上の表で「大天橋」とは江尻から南西に潮流によって形成された約2,400メートルの砂嘴(さし)です。

 「小天橋」は切戸によって遮断され南東に延びる部分をいいます。

 「第二小天橋」は文珠水路を隔てて小天橋に対する部分をいいます。

 「傘松」は成相山の中腹にあり、股のぞきの場所として絶好の展望地として有名であり、リフトやケーブルカーで行くことができます。

(ご注意:ここでいう大天橋・小天橋というのは、「大天橋」、「小天橋」という橋をいうのではなく、陸地として形成されている砂嘴などの部分のことを示します。天橋立には「大天橋」、「小天橋」という橋そのものもあります。)

天橋立の沿革

明治6年
 太政官布達第16号により「地盤国有公園」に指定

大正11年3月8日
 「名勝」に指定(内務省告示第49号)

大正12年1月1日
 京都府立公園に指定

昭和27年11月22日
 文化財保護法に基づき「特別名勝」に指定

昭和30年3月31日
 都市計画公園に決定

昭和30年6月1日
 若狭湾国定公園に指定

昭和34年4月1日
 海岸保全区域指定(昭和46年11月16日変更)

昭和39年10月20日
 都市公園法による供用開始

昭和46年3月19日
 港湾隣接地域指定

昭和58年5月18日
 「日本の名松100選」に選定

昭和60年7月22日
 「名水100選」に選定(磯清水)

昭和62年1月10日
 「日本の白砂青松100選」に選定

昭和62年8月10日
 「日本の道100選」に選定

平成8年7月10日
 「日本の渚100選」に選定

平成19年1月31日
 「美しい日本の歴史的風土百選」に選定

平成19年2月16日
 「日本の歴史公園百選」に選定

平成19年5月10日
 「日本の地質百選」に選定

平成19年8月3日
丹後天橋立大江山国定公園が新規指定


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